DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  絶好調ロッテ、サヨナラ本塁打で示範競技終了

 示範競技は21日で終了し、公式戦は3月27日に開幕する。

キア 7−2 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)ロペス 1勝1敗  (敗)ゴンザレス 1敗
本塁打) キア : イ・ヒョンゴン 1号、キム・サンヒョン 4号、イ・ジョンボム 3号
 キアは3回表LGの先発の新外国人ゴンザレスから9番イ・ヒョンゴンの本塁打で1点を先制し、6回表LGの2番手パク・ミョンファンから1番イ・ヨンギュ、2番キム・ウォンソプのタイムリーで2点を追加した。キアの先発のロペスは4回を無失点に抑え、LGは7回裏キアの2番手ヤン・ヒョンジョンから代打イ・テックンのタイムリーで1点を返した。キアは8回表4番キム・サンヒョンの本塁打で1点を追加し、LGはその裏キアの4番手クァク・チョンチョルの暴投で1点を返した。
 キアは9回表LGの3番手チョン・ジェボクから代打イ・ジョンボム(元中日)の3ランでだめを押し、最後は守護神ユ・ドンフンが抑え、示範競技の試合で快勝した。主砲キム・サンヒョンが示範競技トップの4本塁打と開幕に向け調子を上げ、2009年最多勝(14勝)のロペス、左腕エースに成長したヤン・ヒョンジョンも安定した内容で、韓国シリーズ2連覇に向けて明るい好材料がそろった。打線ではイ・ヨンギュが3安打1打点と活躍。LGでは新外国人ゴンザレスも5回1失点と好投したが、復活が期待されるパク・ミョンファンは3回3失点と先発で起用するには不安の多い内容だった。


ハンファ 4−3 SK  (仁川・文鶴)
(勝)チェ・ヨンピル 1勝1敗  (セーブ)マ・イリョン 1勝1S  (敗)キム・ソンギュ 1敗
本塁打) SK : パク・チェホン 2号
 SKは1回裏ハンファの先発アン・ヨンミョンから3番パク・チェホンの2ランで先制し、先発の門倉(元読売)、2番手コ・ヒョジュンがそろって2回を無失点に抑えた。ハンファは6回表SKの3番手ソン・ウンボムから4番チェ・ジンヘンのタイムリーで1点を返し、SKは7回裏ハンファの3番手の新外国人デポーラから7番イム・フンの犠牲フライで1点を追加した。ハンファは8回表SKの5番手パク・ヒョンジュンから途中出場の1番キム・テワン、途中出場の2番イ・ヨサンのタイムリーで3−3の同点に追いつき、9回表SKの6番手パク・ヒョンジュンから相手の悪送球もあって1点を勝ち越し逆転した。
 最後はネクセンから移籍してきた左腕マ・イリョンが抑え、ハンファが逆転勝ちし最下位に終わったものの示範競技の最終戦を逆転勝ちで、3連敗から脱出して終えた。先発アン・ヨンミョンが5回を2失点とまずまずの内容で、不安の多い投手陣で頼れる存在となりそうだ。キアからの王座奪回を狙うSKは、ソン・ウンボム、ベテラン捕手パク・キョンワンなど、怪我や故障で出遅れていた選手が出場し、開幕に向けて戦力に厚みが増しつつある。


トゥサン 6−7 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)ホ・ジュンヒョク 1勝  (敗)ソン・ヨンフン 1敗
本塁打) トゥサン : キム・ヒョンス 2号  ロッテ : カン・ミンホ 4号、ソン・アソプ 2号、ホン・ソンフン 1号、パク・チョンユン 2号、キム・ミンソン 1号
 トゥサンは4回表ロッテの3番手の新外国人サドースキーから7番イ・ウォンソクの犠牲フライで1点を先制し、ロッテはその裏トゥサンの先発イ・ジェウから6番カン・ミンホの3ラン、7番ソン・アソプのソロ本塁打で4−1と逆転し、さらに6回裏トゥサンの2番手ホン・サンサムから5番ホン・ソンフンの本塁打で1点を追加した。トゥサンは8回表ロッテの6番手イ・ジョンフンから3番イ・ソンヨルのタイムリー、4番キム・ヒョンスの3ランで5−5の同点に追いつき、9回表7番手ホ・ジュンヒョクから途中出場の2番キム・ジェホのタイムリーで1点を勝ち越し逆転した。
 ロッテは9回裏トゥサンの3番手ソン・ヨンフンから代打パク・チョンユン、途中出場の9番キム・ミンソンの2者連続本塁打で逆転サヨナラ勝ちし、好調だった示範競技を5本塁打の一発攻勢による勝利で終え、2009年から2年連続で首位となった。ロッテの先発は故障で調整が遅れていた中継ぎ左腕のカン・ヨンシクで、先発要員のサドースキーは2回から5回途中まで1失点と好投した。一方トゥサンは先発としてテストしたイ・ジェウが5回4失点と結果を残せず、2年目の若手ソン・ヨンフンも2本の本塁打を浴びサヨナラ負けを喫するなど、開幕を前に投手陣に大きな不安を残した。
 

ネクセン 4−6 サムソン  (大邱
(勝)キム・ヒョナム 1勝  (セーブ)ペク・チョンヒョン 2S  (敗)マ・ジョンギル 2敗
 サムソンは1回裏、ネクセンの先発クム・ミンチョルから5番チェ・テインの犠牲フライで1点を先制し、ネクセンは3回表サムソンの先発ク・ジャウンから2番クォン・ドヨン、4番ソン・ジマンのタイムリーで3−1と逆転した。サムソンは5回裏サムソンの2番手キム・サンスから3番パク・ソンミンのタイムリーで1点を返し、6回裏ネクセンの3番手マ・ジョンギルからチャンスを作ると、代わった4番手イ・ボグンから2番パク・ハニ、4番チェ・ヒョンウのタイムリーで6−3と逆転した。
 ネクセンは9回表サムソンの5番手の大卒新人キム・ヒョヌからクォン・ドヨンのタイムリーで1点を返したが、最後は6番手ペク・チョンヒョンが抑え、サムソンが逆転勝利し3連勝で示範競技を終えた。サムソン打線では9番イ・ヨンウクが3安打と活躍し、クォン・オジュン、アン・ジマンなどの中継ぎが好投した。ネクセンではトゥサンから移籍してきた左腕クム・ミンチョルが4回を1失点と好投し、1番チョン・スソンが3安打と活躍した。