DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  首位キア、キム・サンヒョンの2試合連続本塁打などで快勝  2位SK4連勝、3位トゥサン4連敗

キア 8−2 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)ロペス 12勝4敗  (敗)キム・ソヌ 9勝8敗
本塁打) キア : キム・サンヒョン 31号、キム・サンフン 12号  トゥサン : チェ・スンファン 7号
 この試合も前日28日と同じく、ヘテ時代の強さが戻ったかのようなビジターチームの首位キアを一目見ようとファンが押しかけ、3万人の超満員となり、14時の当日券販売開始後25分、試合開始2時間半前にもならず入場券が完売してしまい、蚕室野球場での最速記録を更新した。キアは1回表トゥサンの先発キム・ソヌから4番チェ・ヒィソプのタイムリー、5番キム・サンヒョンの2試合連続、そして本塁打王争い独走となる31号本塁打で3点を先制した。トゥサンも1回裏キアの先発ロペスから2番イ・ジョンウクのタイムリーで1点を返した。キアは5回表2番キム・ウォンソプの犠牲フライで1点、6回表7番イ・ジョンボム(元中日)の内野ゴロの間や代打イ・ジェジュのタイムリーなどで3点を追加し、キム・ソヌをノックアウトした。トゥサンは7回裏8番チェ・サンビョンの本塁打で1点を返すが、キアは8回表トゥサンの2番手の大卒新人ユ・ヒィグァンから6番キム・サンフンの本塁打で1点を追加した。
 9回裏のマウンドもロペスが立ち、走者を出したが反撃を許さず、首位キアが快勝し独走態勢をより堅固なものにした。ロペスは被安打10ながら2失点に抑え12勝目。打線ではキム・ウォンソプが3安打1打点と活躍。この試合でも本塁打を打ったキム・サンヒョンは、8月の成績は15本塁打、38打点はで月間本塁打、打点のタイ記録に並び、神がかり的な活躍でチームの首位独走の最大の立役者となっている。3位トゥサンは4連敗でサムソンに勝った2位SKとのゲーム差が2に開き、首位キアの姿が遠のいてしまった。打線ではイ・ジョンウクが3安打1打点と活躍。
 

SK 6−2 サムソン  (大邱)
(勝)コ・ヒョジュン 9勝10敗2S   (敗)ユン・ソンファン 12勝4敗
本塁打) SK : キム・ジェヒョン 7号、ナ・ジュファン 12号  サムソン : カン・ボンギュ 18号
 SKは1回表サムソンの先発ユン・ソンファンから3番チョン・グヌのタイムリー、4番キム・ジェヒョンの本塁打で2点を先制し、4回表8番キム・ヨンフンの犠牲フライで1点を追加した。サムソンはその裏SKの先発コ・ヒョジュンから3番カン・ボンギュの2試合連続本塁打で1点を返した。SKは5回表4番キム・ジェヒョンのタイムリーで1点、6回表サムソンの2番手ヤン・ジフンから6番ナ・ジュファンの本塁打で1点を追加した。サムソンもその裏5番チェ・テインの内野ゴロの間に1点を返したが、SKは7回表サムソンの3番手ペク・チョンヒョンからチョン・グヌのタイムリーで1点を追加し、小刻みに得点を重ねた。
 2位SKはユン・ギルヒョン、チョン・ウラム、チョン・デヒョン、イ・スンホ(背番号20)の小刻みな継投で反撃を許さず、4連勝で独走態勢の首位キアを追走している。6回途中まで2失点に抑えたコ・ヒョジュンが9勝目で、特にサムソン戦では最近3連勝と相性がよい。5位サムソンは、本拠地・大邱での2009年シーズン10度目の入場券完売と球場はにぎわったものの、最近好調だったユン・ソンファンが5回4失点で降板し、自身9連勝とはならず、ヒーローズに勝った4位ロッテとのゲーム差も1に広がり、し烈な4位争いで一歩後退した。
       

ヒーローズ 3−4 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)チョ・ジョンフン 12勝9敗  (セーブ)アドキンス 3勝4敗24S  (敗)キム・スギョン 5勝8敗
本塁打) ヒーローズ : カン・ジョンホ 18号  ロッテ : チョン・スグン 1号、ホン・ソンフン 11号
 ロッテは3回裏ヒーローズの先発キム・スギョンから、2番チョン・スグンの無期限失格処分解除後初、2007年7月以来2年ぶりとなる本塁打で1点を先制し、続く3番ホン・ソンフンも2者連続本塁打を打ち1点を追加した。ヒーローズは4回表ロッテの先発チョ・ジョンフンから悪送球や8番チョ・ジュングンの犠牲フライで2−2の同点に追いついたが、ロッテは5回裏1番キム・ジュチャンのタイムリーで1点を勝ち越した。ヒーローズは6回表6番カン・ジョンホの本塁打でまたもや3−3の同点に追いついたが、ロッテは7回裏9番キム・ミンソンのタイムリーで1点を勝ち越し、キム・スギョンをノックアウトした。
 チョ・ジョンフンは7回以降得点を許さず、最後は守護神アドキンスが1点差を守りきり、4位ロッテが2009年シーズン17度目の入場券完売で28500人が集まった本拠地・釜山の熱狂的なファンたちの前で接戦を制し、これでヒーローズ戦は4連勝となり、SKに敗れた5位サムソンとのゲーム差を1に広げ、し烈な4位争いで一歩リードした。8回3失点の内容だったチョ・ジョンフンは、チーム最多タイの12勝目で、奪三振数155個で同部門トップを守っている。6位ヒーローズはロッテに2連敗し、ロッテとのゲーム差が2.5に開き、4位争いから後退した。


LG 12−8 ハンファ    (大田)
(勝)オ・サンミン 2勝2敗  (敗)ヤン・フン 3勝6敗1S
本塁打) LG : イ・ジニョン 13,14号、チェ・ドンス 11号  ハンファ : キム・テワン 21号 
 ハンファは1回裏LGの先発の高卒新人ハン・ヒィから3番キム・テワンの2ランで先制し、2回裏2番ヨン・ギョンフムのタイムリーで1点を追加した。LGは4回表ハンファの先発ユ・ウォンサンから8番キム・テグンのタイムリーで1点を返すと、5回表5番イ・ジニョン、6番チェ・ドンスの2者連続本塁打で4−3と逆転した。ハンファはその裏LGの2番手キョン・ホンホ、3番手リュ・テッキョンから7番ソン・グァンミン、8番シン・ギョンヒョン、1番カン・ドンウのタイムリーで6−4と逆転した。さらに7回裏LGの4番手イ・ドンヒョンの暴投、5番手オ・サンミンからカン・ドンウの内野ゴロの間に2点を追加し、勝負はあったかに思えた。
 しかしLGは8回表ハンファの4番手ヤン・フンから4番ペタジーニ(元読売)への押し出しの四球、イ・ジニョンの満塁本塁打で一気に5点を奪い、9−8と逆転した。9回表もハンファの6番手キム・ヒョンミンからペタジーニ、イ・ジニョンのタイムリー、チェ・ドンスの犠牲フライで3点を追加し、最後はオ・サンミンが抑え7位LGが打撃戦を制し4連敗から脱出した。打線ではイ・ジニョンが3安打2本塁打7打点、チェ・ドンスが3安打1本塁打2打点と活躍。最下位ハンファは3連勝を狙ったが、相変わらずの投手陣崩壊状態でチームを勢いづけることはできなかった。