DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   キア、着々と首位固め

  
 18日韓国ではキム・デジュン元大統領が死去したため、追悼の意を表しプロ野球各球場では球団による派手な応援活動が自粛となった。
  
ヒーローズ 2−9 キア  (光州)
(勝)ユン・ソンミン 7勝3敗7S  (敗)マ・イリョン 5勝7敗
本塁打) キア : チェ・ヒィソプ 23号  
 キアは1回裏ヒーローズの先発マ・イリョンから5番キム・サンヒョンのタイムリーで2点を先制し、先発ユン・ソンミンも好投を続けた。ヒーローズは5回表8番カン・グィテの犠牲フライで1点を返したが、キアはその裏1番イ・ジョンボム(元中日)、2番キム・ウォンソプのタイムリー、4番チェ・ヒィソプの2ランで4点を追加しマ・イリョンをノックアウトした。ヒーローズも6回表キアの2番手クァク・チョンチョルから5番イ・スンヨンのタイムリーで1点を返したが、キアはその裏ヒーローズの3番手シン・チョリンからイ・ジョンボム、キム・ウォンソプの2打席連続タイムリーで3点を追加した。
 キアは7回以降パク・キョンテ、オ・ジュンヒョンの継投で相手の反撃を断ち、LGに敗れた2位トゥサンとのゲーム差を3.5に広げ、投打ともにバランスの取れた状態で着々と首位固めをしている。ユン・ソンミンは5回を1失点に抑え自身6連勝となる7勝目。打線ではイ・ジョンボムが3安打2打点と活躍。6位ヒーローズはマ・イリョンが5回途中6失点でノックアウトされ、首位キアの勢いをとめることができなかった。なお、かつては韓国を代表するリリーフ投手だった8回から登板したヒーローズの4番手チョ・ヨンジュンは、現代在籍時の2005年以来4年ぶりの1軍登板を果たし1回を無失点に抑え、長年にわたった故障からの復活をアピールした。


(試合開始前、故キム・デジュン元大統領に黙祷をささげる選手たち。)


LG 7−3 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)イ・ジェヨン 5勝2敗9S  (敗)イム・テフン 10勝4敗2S
本塁打) LG : イ・ジニョン 12号  トゥサン : キム・ドンジュ 17号
 LGは2回表トゥサンの先発キム・ソヌから5番イ・ジニョンの2ランで先制し、先発ソ・スンファも好投を続けた。キム・ソヌも3回以降追加点を許さず7回を2失点に抑えた。トゥサンは7回裏4番キム・ドンジュの本塁打で1点差とすると、代わったLGの2番手ノ・ジニョンから9番キム・ジェホの内野ゴロの間に2−2の同点とし、さらにLGの3番手リュ・テッキョンから1番イ・ジョンウクのセーフティバントで3−2と逆転した。LGは8回表トゥサンの2番手イム・テフンから2番イ・デヒョン、3番チョン・ソンフンのタイムリーで5−3と逆転し、9回表トゥサンの4番手チョン・ジェフンからイ・デヒョン、チョン・ソンフンの2打席連続タイムリーで2点を追加した。
 最後はイ・ジェヨンが抑え、7位LGが逆転勝ちし蚕室のライバル対決を制した。打線では8回表決勝タイムリーを打ったチョン・ソンフンが2安打3打点と活躍。8回途中から9回まで無失点に抑えたイ・ジェヨンが5勝目。2位トゥサンはリリーフ陣の柱イム・テフンがまさかの逆転を許し、ヒーローズに勝った首位キアとの差が3.5に広がった。また肝心な場面での併殺打や走塁ミスも目立った。 


SK 9−4 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)ユン・ギルヒョン 2勝3S  (セーブ)チョン・ビョンドゥ 6勝4敗4S  (敗)チョ・ジョンフン 10勝9敗 
本塁打) SK : ナ・ジュファン 10号、パク・チェサン 10,11号
 ロッテは2回裏SKの先発ソン・ウンボムから6番パク・チョンユンの犠牲フライ、8番チョン・ボミョンのタイムリーで3点を先制し、SKは3回表ロッテの先発チョ・ジョンフンから2番ナ・ジュファンの2ランで1点差とした。SKは5回表1番チョン・グヌのタイムリー、3番パク・チェサンの2ランで5−3と逆転し、7回表パク・チェサンの2打席連続本塁打となる3ランでリードを広げた。
 SKは8回表ロッテの2番手カン・ヨンシクから8番チョン・サンホのタイムリーで1点を追加し、ロッテも9回裏SKの3番手チョン・ビョンドゥから9番キム・ミンソンのタイムリーで1点を返したが、反撃もここまでで3位SKが4位ロッテとの差を広げた。4回途中から5回まで無失点に抑えた2番手ユン・ギルヒョンが2勝目。打線ではパク・チェサンが2本塁打5打点と活躍。4位ロッテは先発チョ・ジョンフンがパク・チェサンに2発を浴び8失点し、逆転負けを許しただけでなく、ハンファに勝った5位サムソンとのゲーム差が0.5に縮まった。打線では1ヶ月ぶりに戦線復帰した正捕手カン・ミンホが3安打と活躍。
  

サムソン 10−7 ハンファ  (大田)
(勝)ユン・ソンファン 12勝3敗  (セーブ)チョン・ヒョヌク 6勝4敗5S (敗)ユ・ウォンサン 5勝10敗
本塁打) サムソン : カン・ボンギュ 14,15号、チェ・ヒョンウ 17号、パク・ソンミン 17号  ハンファ : イ・ボムホ 20号、イ・ヨンウ 5号、イ・ドヒョン 11号
 サムソンは1回表ハンファの先発ユ・ウォンサンから3番カン・ボンギュの本塁打で1点を先制し、ハンファは2回裏、サムソンの先発ユン・ソンファンから5番イ・ボムホの2年ぶりの20号本塁打となる2ランで逆転した。サムソンは3回表1番イ・ヨンウクの犠牲フライで2−2の同点に追いついたが、ハンファはその裏2番イ・ヨンウの本塁打で1点を勝ち越した。サムソンは4回表4番チェ・ヒョンウ、5番パク・ソンミンの2者連続本塁打で5−3と逆転しユ・ウォンサンをノックアウトしたが、ハンファもその裏7番ソン・グァンミンのタイムリーで1点差とした。サムソンは6回表ハンファの4番手ユン・ギュジンから代打ウ・ドンギュンへの押し出しの四球や、相手のエラーと暴投で3点を追加した。ハンファもその裏サムソンの2番手クォン・ヒョクから6番イ・ドヒョンの2ランで、6−8と点差を縮めた。
 サムソンは9回表ハンファの5番手ヤン・フンからカン・ボンギュのこの試合2本目の本塁打となる2ランでダメを押し、ハンファも9回裏サムソンの3番手チョン・ヒョヌクから途中出場の2番手キム・フェソンのタイムリーで1点を返したが、反撃もここまでだった。5位サムソンは、SKに敗れた4位ロッテとのゲーム差を0.5に縮めた。5回を4失点だったが打線の援護もありユン・ソンファンは、最多勝争いトップタイの12勝目で、自身8連勝と好調を維持。打線ではカン・ボンギュが4安打2本塁打3打点と活躍。最下位ハンファは先発ユ・ウォンサンが3回5失点で降板し、16日10連敗から脱出してすぐに連勝して波に乗ることはできなかった。打線ではイ・ボムホが3安打1本塁打2打点と活躍。


(2本塁打と活躍したカン・ボンギュ。)