DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

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  大投手ソン・ジヌ、現役引退を表明

 ハンファは16日、史上初の200勝投手である大投手ソン・ジヌ(43)が突然現役引退を表明したことを発表した。
 
 ソン・ジヌは大学卒業後、1988年ソウル五輪に出場し、実業団野球を経て翌89年ピングレ(ハンファの前進)に入団し、以後21年間同じチーム一筋で現役生活を送ってきた。ソン・ジヌは韓国を代表する左腕投手として長年一線級で活躍し、最多勝1回(1992年)、最優秀救援2回(1990,1992年)などの個人タイトルにも輝いた。また2000年シドニー五輪、2002年釜山アジア大会などの国際大会でも活躍した。2006年には史上初となる個人通算200勝を達成し、その他投球回数(3003回)、奪三振(2048個)など数々の個人通算記録を塗り替えてきた。
 史上最年長となる43歳での現役生活を迎えることになった2009年シーズンは中継ぎとして開幕から登板し、4月9日の本拠地・大田でのトゥサン戦で史上初の3000イニング投球回数を達成した。しかし年齢から来る衰えは隠せず、以前までのように先発として登板することはできなくなり、4月末には2軍に降格し1軍復帰に向け練習を続けていたが、8月16日に至るまで1軍に昇格していない。所属チームのハンファが6月から最下位を独走するなど不振を極め、今後に向け世代交代が急務となっていて、これまでのような投球ができないのなら本人の名誉にも傷がつき、また後進に道を譲る意味もあり、シーズン中の8月での現役引退発表となった。
 8月18日に大田で現役引退の公式記者会見を開き、9月中に引退試合が行われる予定。ソン・ジヌ本人の今後の去就であるが、2010年以降ハンファから海外へ派遣され指導者としての研修を受けることになっている。
 ソン・ジヌのプロ21年間の通算成績は、671試合に登板、210勝153敗103セーブ11ホールド、防御率3.51。2009年シーズンの成績は13試合に登板、1勝2ホールド、防御率7.36。


(現役引退を表明した大投手ソン・ジヌ。)



(文責 : ふるりん