DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  4日、2009年公式戦開幕  各球場で開幕セレモニーを実施  キム・グァンヒョン(SK)など開幕1軍を外れる

 2009年のプロ野球公式戦が4月4日いよいよ開幕する。WBCでは日本との5度の激闘の末、前大会を上回る準優勝という結果を残した韓国代表の活躍で盛り上がった野球人気が、プロ野球にも波及することが期待されている。開幕カードは以下の通り。

ハンファ(リュ・ヒョンジン)−SK(チェ・ビョンニョン)  : 仁川・文鶴野球場
キア(ユン・ソンミン)−トゥサン(キム・ソヌ) : ソウル・蚕室野球場
ヒーローズ(マ・イリョン)−ロッテ(ソン・スンジュン) : 釜山・社稷野球場
LG(ポン・ジュングン)−サムソン(ユン・ソンファン) : 大邱・公設運動場野球場
※ハンファ−SKは13時35分開始、他は14時開始。( )内は予告先発投手。

 韓国シリーズ3連覇を狙うSKの本拠地、文鶴野球場では、試合前に優勝祈願として聖火点灯式を実施し、北京五輪の水泳金メダリストのパク・テファンも参加する。またパク・キョンワン、キム・グァンヒョンなどWBC韓国代表選手たちのユニフォームや銀メダルなども展示される。なお、5日同球場では2代目ワイバーンズガールのイ・チェヨンが始球式をつとめる。
トゥサンの本拠地、蚕室野球場ではダンサーやチアリーダーなどの公演だけでなく、オーロラビジョンに春季キャンプの映像が流されるなど、開幕ムードを盛り上げる。なお、5日トゥサンの選手は、2007年から始まった好評のOBベアーズ風のオールドユニフォームを着て試合に出場する。
 久しぶりに開幕戦を本拠地・釜山で迎えることになったロッテは、試合前社稷野球場内にオープンするロッテ野球博物館のテープカットを行う。また試合前には軍の儀仗隊による公演と、開幕戦用特別映像で場内を盛り上げる。また5日には長年ロッテで活躍し、2008年限りで引退したヨム・ジョンソク(日本プロ野球千葉ロッテでコーチ研修中)の引退セレモニーも実施する。サムソンの本拠地・大邱でも軍の儀仗隊による公演や、新応援歌の発表などさまざまなイベントが予定されている。
 2009年の開幕カード4試合は、文鶴、蚕室、社稷の3万人収容の大球場3箇所すべてで開催されるため、合計で10万人以上の観客数が期待されている。

 2009年の韓国プロ野球は5年ぶりに公式戦133試合を行うこととなり、前年までより7試合増加した。2008年までとの相違点は大きく4つある。

1.延長戦は無制限ではなく、12回で決着がつかなかった場合は両チーム引き分けとする。ただし、引き分けの試合は順位を決定する勝率の計算からは除外する。
2.公式戦4位以上が進出するポストシーズンは、プレーオフ(公式戦3位−4位)は最大5試合のままだが、プレーオフ(公式戦2位−準プレーオフ勝者)は最大5試合に削減された(2008年は最大7試合)。韓国シリーズ(公式戦優勝−プレーオフ勝者)は従来通り最大7試合。
3. 金曜日から日曜日までの3連戦のうち、1試合でも雨天中止になれば月曜日に試合を消化する
4.本塁打にビデオ判定を導入する。相手からの異議申し立てがあった場合、放送用の映像を使用し判定する。

 公式戦は現在9月上旬までの日程が組まれているが、雨天による試合中止分は後日再編成され、追加日程として発表される見込み。

 なお、4月1日に各球団の開幕1軍登録選手が発表された。主力選手では、先日のWBC(ワールドベースボールクラシック)では韓国代表の先発の柱として期待されながら、活躍できなかったキム・グァンヒョン(SK)、キャンプ中に病気のため離脱したク・デソン(ハンファ、元オリックス)、長年外野のレギュラーとして活躍していたが、示範競技では2008年シーズンの不振から立ち直れなかったパク・ヨンテク(LG)が外れた。