DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  FA申請のホン・ソンフン、ロッテと契約

 ロッテは27日、今季オフFAを申請していたホン・ソンフン捕手(31)と、前年比9300万ウォン(約600万円、50%)増の年俸2億7900万ウォン(約1800万円)の1年契約を結んだ、と発表した。オプションなど契約の詳細は明らかにされていない。これでホン・ソンフンは前所属先のトゥサンからロッテへ移籍することとなった。
 ホン・ソンフンは1999年大学卒業後トゥサンに入団し、新人の年から111試合に出場し新人王を獲得した。その後正捕手としてトゥサンを支え続けたが、守備に不安がありキム・ギョンムン監督から再三野手転向を勧められていた。2007年故障もあり試合出場数が減り、正捕手の座もチェ・サンビョンに奪われてしまった。07年オフ捕手としての出場機会を求め、他球団へのトレードを訴えたが実現せず、今季は開幕前の3月に大幅な減俸でようやっと年俸契約を結んだ。そして今季は主に指名打者として起用され、114試合に出場、打率.331、8本塁打、63打点、8盗塁。プロ10年間の通算成績は1121試合に出場、打率.291、1108安打、107本塁打、594打点、50盗塁。
 11月のFA申請後、トゥサンとまず交渉したが決裂し、20日からの前所属球団以外との交渉期間に入って、好条件を提示したロッテと契約することになった。ホン・ソンフン自身は、非常に熱狂的な応援で知られる釜山のロッテファンたちの前でプレーできることをうれしく思う、と述べている。ロッテには若き不動の正捕手カン・ミンホがいるため、ホン・ソンフンは今季と同じ指名打者での起用が予想される。今季公式戦3位に躍進したが、準プレーオフで3連敗し悲願の優勝はならなかったロッテにとって、打線強化を図るためには願ってもない補強となった。
 トゥサンにとっては、日本プロ野球東京ヤクルトと契約した左腕イ・ヘェチョンだけでなく、ホン・ソンフンまでFAにより流出することになってしまい、2人の穴をどのようにして埋めるかが悩みの種となりそうだ。
 また、このホン・ソンフンのロッテとの契約で、今季オフFAを申請した11名の選手すべての動向が決まった。


【2008年 FA申請選手の動向】

残留・・・キム・ジェヒョン(SK)、ソン・ミンハン(ロッテ)、パク・チンマン(サムソン)、イ・ヨンウ(ハンファ)、チェ・ドンス、チェ・ウォンホ、イ・ジョンヨル(以上LG)
移籍・・・イ・ジニョン(SK→LG)、ホン・ソンフン(トゥサン→ロッテ)、イ・ヘェチョン(トゥサン→東京ヤクルト)、チョン・ソンフン(ヒーローズ→LG)