DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  FA資格選手27名を公示

 KBO(韓国野球委員会)は5日、2008年シーズン終了後にFA(自由契約)資格選手となった27名の選手を公示した。そのうちチョン・ジュンホ(外野手)、ソン・ジマン(外野手)、キム・スギョン(投手)の3名は本来なら今回FAを取得できないが、今季開幕前に解散となった現代ユニコーンズに所属し、以前FAを行使して現代と再契約したものの、従来の契約が新球団ヒーローズへ入団した際に無効となったため、特例として新たにFA資格選手として認められた。

2008年 FA資格選手 一覧
SK : × チェ・サンドク投手(37)、△ カ・ドゥギョム投手(39)、△ キム・ジェヒョン外野手(33)、◎ イ・ジニョン外野手(28)
トゥサン : ◎ イ・ヘェチョン投手(29)、◎ ホン・ソンフン捕手(31)、× アン・ギョンヒョン内野手(38)
ロッテ : × ヨム・ジョンソク投手(35)、◎ ソン・ミンハン投手(33)、× チェ・ギムン捕手(35)、× パク・ヒョンスン内野手(36)
サムソン : △ イ・サンモク投手(37)、△ パク・チンマン内野手(31)
ハンファ : × チョン・ミンチョル投手(36)、× イ・ドヒョン捕手(33)、× イ・ヨンウ外野手(34)
キア : ◎ イ・デジン投手(34)
ヒーローズ : ◎ チョン・ジュンホ投手(33)、△ キム・ドンス捕手(40)、× イ・スンヨン内野手(36)、◎ チョン・ソンフン内野手(28)
LG : × チェ・ウォンホ投手(35)、◎ チェ・ドンス内野手(37)、× イ・ジョンヨル内野手(35)

ヒーローズの特例選手
キム・スギョン投手(29)、チョン・ジュンホ外野手(39)、ソン・ジマン外野手(35)

注 : ◎は新規、△は再資格、×は資格維持。


 FAの取得条件は、プロ入り後にKBOの出場選手と登録されてから、野手は公式戦全試合の3分の2以上に出場したシーズンが9年に到達した場合、投手なら公式戦の規定投球回数の3分の2以上に投球したシーズンが9年に到達した場合となっている。ただ、1998年以降からは、公式戦の1軍登録日数が150日以上の場合を1シーズンとみなし、2006年以降プロ入りした選手からは1軍登録日数は145日以上で1シーズンとみなすことになっている。いずれにせよ、現在の制度では、韓国でのFA最短取得年数は9年である。

 FA資格取得選手が権利を行使する場合、11月8日までにKBOへFA選手の承認を申請しなければならず、翌9日にFA承認選手として公示される。もしFA承認選手として公示された場合、11月10日から19日まで前所属球団との優先交渉期間となり、他球団と交渉できない。もしこの間に前所属球団と契約を結べなかった場合、11月20日から12月9日までの20日間、国内の前所属球団を除く他球団や、海外の球団と交渉できる。また12月9日まで契約を結べなかった場合、12月10日から2009年1月15日まで、前所属球団を含む全球団と交渉できる。もし1月15日までにどの球団とも契約を結べなかった場合、2009年シーズンは韓国内のどの球団でもプレーできない。 

 2008年オフのFA市場は、20代でFAを取得できたイ・ジニョン(SK)、イ・ヘェチョン(トゥサン)、チョン・ソンフン(ヒーローズ)と、初のFA取得となったソン・ミンハン(ロッテ)などの実績のある選手たちに注目が集まると予想される。また、経費節減のため現代在籍時の年俸よりも大幅な減額となり、少なからぬ不満を抱いていると思われるヒーローズの選手たちの動向も注目される。
(文責 : ふるりん