SK 3−4 ヒーローズ (ソウル・木洞)
(勝)ミン・ソンギ 1勝 (敗)ジャン 1勝1敗6S
(本塁打) SK : チョン・グヌ 8号
SKは1回表ヒーローズの先発イ・ヒョンスンから1番チョン・グヌの先頭打者本塁打で1点を先制し、4回表7番ナ・ジュファンのタイムリー、8番モ・チャンミンの犠牲フライで2点を追加した。今季5月にキアより移籍したSKの先発チョン・ビョンドゥは7回途中まで無失点と好投し、5月13日以来4ヶ月ぶりの勝利が期待された。一方イ・ヒョンスンも8回を3失点と好投した。SKは2番手イ・スンホも相手に得点を許さず、このまま逃げ切るかに思えた。
だがヒーローズは9回裏SKの3番手ジャン(元阪神)を攻め立て2番チョン・スソン、代打イ・テックンのタイムリーで3−3の同点に追いつくと、代わったSKの4番手チョン・ウラムから4番カン・ジョンホのタイムリーで逆転サヨナラ勝ちした。これでヒーローズは試合のなかった最下位LGとのゲーム差を5に広げ、7位の座をほぼ確実にした。9回表途中から登板したヒーローズの3番手の高卒新人ミン・ソンギがプロ初勝利。プロで初めて4番を任されたカン・ジョンホがサヨナラタイムリーを打つ活躍を見せた。
サムソン 10−9 トゥサン (ソウル・蚕室)
(勝)チョン・ヒョヌク 10勝4敗 (セーブ)オ・スンファン 1勝1敗38S (敗)イ・スンハク 6勝6敗
(本塁打) トゥサン : キム・ヒョンス 9号
サムソンは2回表トゥサンの先発イ・スンハクから3番ヤン・ジュンヒョク、4番チェ・ヒョンウのタイムリーで3点を先制し、3回表8番ヒョン・ジェユンのタイムリーでイ・スンハクをノックアウトすると、代わったトゥサンの2番手クム・ミンチョルから1番パク・ハニのタイムリーで5−0とリードを広げた。トゥサンはその裏サムソンの先発イ・サンモクから3番コ・ヨンミンのタイムリーと暴投で2点を返し、ここでサムソンはイ・サンモクを2番手チョン・ヒョヌクに交代させた。
サムソンは6回表トゥサンの3番手キム・ソヌから5番パク・チンマンへの押し出しの四球、6番パク・ソンミンのタイムリーと相手のエラーで3点を追加し、トゥサンはその裏チョン・ヒョヌクから8番チェ・サンビョンのタイムリーで1点、7回裏サムソンの3番手アン・ジマンから5番ホン・ソンフンのタイムリーで1点を返した。サムソンは8回表トゥサンの6番手イ・ヨンチャンから代打シム・グァンホ、チェ・ヒョンウのタイムリーで2点を追加し10−4とリードを広げた。だがトゥサンもその裏サムソンの4番手チョ・ヒョングンから2番オ・ジェウォンのタイムリーと相手のエラーで2点を返すと、ここでサムソンは早くも守護神オ・スンファンを投入するが、4番キム・ヒョンスの3ランで10−9と1点差となり、勝負の行方は分からなくなった。
だがこれ以降オ・スンファンは同点打を許さず、サムソンが両チームそれぞれ14安打ずつの打撃戦を制し、残り4試合に全敗しこの日試合のなかった5位ハンファが残り2試合を全勝しても、64勝62敗で並ぶが直接対決で勝ちこしているため、1997年以来史上最長となる12年連続のポストシーズン進出を決め、準プレーオフ(10月8日開幕予定)で公式戦3位チーム(トゥサンかロッテ)と対戦することとなった。3回途中から7回途中までロングリリーフで力投したチョン・ヒョヌクは、プロ11年目にして初の2ケタ勝利で、先発にリリーフに大車輪の活躍で投手陣最大の功労者となっている。オ・スンファンはセーブ王争いトップの38セーブ目。打線ではチェ・ヒョンウが3安打2打点と活躍。一方6回までの8失点が響いたトゥサンはキアに勝った3位ロッテとのゲーム差が1.5に縮まり、2位確保へ足踏みしてしまった。打線ではオ・ジェウォンが4安打1打点と活躍。今季最終戦となったこのカードは、サムソンが10勝8敗で勝ち越した。
キア 2−4 ロッテ (釜山・社稷)
(勝)イ・ヨンフン 6勝7敗 (セーブ)コルテス 2勝8S (敗)イム・ジュンヒョク 5勝5敗
この試合はロッテの本拠地・社稷野球場の今季公式戦最終戦ということで、3万人の大観衆が集まり、今季21度目の大入り満員となった。ロッテは今季の観客動員数を約138万人まで伸ばし、1シーズンのチーム観客動員数新記録を達成した。試合前にはロッテを8年ぶりのポストシーズンへ導いたロイスター監督に釜山の名誉市民賞が送られ、釜山市長と共にロッテの応援歌「釜山カルメギ(かもめ)」を熱唱した。
キアは1回表ロッテの先発イ・ヨンフンから4番イ・ジェジュのタイムリーで1点を先制するが、ロッテはその裏すかさずキアの先発イム・ジュンヒョクから4番イ・デホのタイムリーで同点とすると、3回裏イ・デホの2打席連続タイムリーで逆転し、5番ガルシア(元オリックス)のタイムリーで1点を追加した。さらに4回裏1番キム・ジュチャンの犠牲フライで1点を追加した。キアは5回表3番の大卒新人ナ・ジワンのタイムリーで1点を返した。
ロッテは6回以降キム・イリョプ、ヨム・ジョンソク、キム・サユル、コルテスの継投で相手に反撃を許さず、3連勝でサムソンに敗れた2位トゥサンとのゲーム差を1.5に縮め、ポストシーズンではプレーオフから出場できる公式戦2位進出に望みを残した。敗れた6位キアはロッテの10安打を上回る12安打を打ったが、打線がつながらなかった。1番キム・ウォンソプが3安打、ナ・ジワンが3安打1打点と活躍。なお、試合終了後には球場前のステージに選手やロイスター監督が登場し、ポストシーズンの出陣式が開かれ、イ・デホなどの選手たちが「釜山カルメギ」を熱唱し、大変な盛り上がりを見せた。
(試合後の出陣式で盛り上がるロイスター監督とロッテの選手たち。)