今季からプロ野球に参入した新球団ウリヒーローズのメインスポンサーだったが、加入金未納問題などにより多大な企業イメージの損失をこうむったとして、7月4日メインスポンサーの権利を放棄していたウリタバコ社は、球団に資金を提供する後援企業となっていたが、先日KBO(韓国野球委員会)に企業名の「ウリ(韓国語で我々の意味)」を使用しないように要請していたことを、29日明らかにした。突然の球団名やユニフォーム変更などは難しく、球団側は当惑している。
ウリタバコ社は、ウリヒーローズの運営主体センテニアルインベストメント(以下センテニアル社)が大企業でないため、不必要な憶測や非難を受け、今後年俸交渉や加入金未納問題の再発などによって、更なる企業イメージの損失につながる可能性が出てきたため、後援契約を続けるのは難しい、と判断したと述べている。今季はすでに公式戦を7割以上消化していて、センテニアルインベストメントが現時点で新スポンサーを探すのが困難であるため、今季公式戦終了までは運営資金を提供するものと思われる。一方センテニアル社はウリタバコに代わる新スポンサーを探さなければならず、今季大幅な観客動員数の増加で盛り上がるプロ野球界において、最大の不安要素はウリヒーローズの誕生によって解決したどころか、新たな混乱を生じさせてしまい、その事態収拾には長い間悩まされ続けた現代ユニコーンズ売却問題と同様の時間がかかる可能性もある。なお、センテニアル社は球団会社名を「ウリヒーローズ」に変更してウリタバコ社との関係改善などを模索していたが、今回の企業名の球団名使用禁止要請により、その方策も断たれてしまった。
(文責 : ふるりん)