DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  後援企業のウリタバコ社、球団名から企業名「ウリ」を外すように要請

 今季からプロ野球に参入した新球団ウリヒーローズのメインスポンサーだったが、加入金未納問題などにより多大な企業イメージの損失をこうむったとして、7月4日メインスポンサーの権利を放棄していたウリタバコ社は、球団に資金を提供する後援企業となっていたが、先日KBO(韓国野球委員会)に企業名の「ウリ(韓国語で我々の意味)」を使用しないように要請していたことを、29日明らかにした。突然の球団名やユニフォーム変更などは難しく、球団側は当惑している。
 ウリタバコ社は、ウリヒーローズの運営主体センテニアルインベストメント(以下センテニアル社)が大企業でないため、不必要な憶測や非難を受け、今後年俸交渉や加入金未納問題の再発などによって、更なる企業イメージの損失につながる可能性が出てきたため、後援契約を続けるのは難しい、と判断したと述べている。今季はすでに公式戦を7割以上消化していて、センテニアルインベストメントが現時点で新スポンサーを探すのが困難であるため、今季公式戦終了までは運営資金を提供するものと思われる。一方センテニアル社はウリタバコに代わる新スポンサーを探さなければならず、今季大幅な観客動員数の増加で盛り上がるプロ野球界において、最大の不安要素はウリヒーローズの誕生によって解決したどころか、新たな混乱を生じさせてしまい、その事態収拾には長い間悩まされ続けた現代ユニコーンズ売却問題と同様の時間がかかる可能性もある。なお、センテニアル社は球団会社名を「ウリヒーローズ」に変更してウリタバコ社との関係改善などを模索していたが、今回の企業名の球団名使用禁止要請により、その方策も断たれてしまった。
(文責 : ふるりん