DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  FA有資格選手が公示

 KBO(韓国野球委員会)は3日、2007年シーズン終了現在でFA(自由契約選手資格)を有する選手20名を公示した。


[FA有資格選手]

SK : ○チョ・ウンチョン(投手)、※チェ・サンドク(投手)、※イ・ホジュン(内野手)
トゥサン : ×アン・ギョンヒョン(内野手)、※キム・ドンジュ(内野手)
ハンファ : ×チョン・ミンチョル(投手)、※イ・ドヒョン(捕手)、※*ペク・チェホ(内野手)、※イ・ヨンウ(外野手)
LG : ※リュ・テッキョン(投手)、※チェ・ウォンホ(投手)、※チョ・インソン(捕手)、×イ・ジョンヨル(内野手)
現代 : ○イ・スンヨン(内野手)
ロッテ : ×ヨム・ジョンソク(投手)、×チュ・ヒョングァン(投手)、×*パク・チチョル(投手)、※チェ・ギムン(捕手)
キア : ※イ・ジェジュ(内野手)

※新規取得選手、○再取得選手、×資格維持選手
 *の選手は現所属先からすでに放出

 FA取得のためには、野手なら公式戦の3分の2以上の試合に出場したシーズンが、投手なら規定投球回数の3分の2以上に登板したシーズンが、合計9年に到達しなくてはならない。1998年以降は、シーズンの1軍登録日数が150日以上でもFA取得に合算するとなった。
 FAを行使する選手は11月6日までにKBOに申請し、承認されたのち7日にFA行使選手が公示される。FAを行使した選手は17日まで現所属球団と優先的に交渉でき、契約にいたらなかった場合は18日から12月7日まで現所属球団以外と交渉する。12月8日以降は現所属球団を含めた全球団と交渉が可能になり、2008年1月15日までに契約できなかった場合には、2008年シーズンは韓国のプロ球団に在籍できない。

 今季新規にFAを取得した選手で最も注目されるのは、なんと言ってもキム・ドンジュ(トゥサン)である。1998年トゥサンでプロデビューし、韓国屈指の大型内野手として活躍してきたキム・ドンジュは、順調なら2006年オフにFAを取得する予定だった。しかし2006年シーズン前のWBC(ワールドベースボールクラシック)の韓国代表に参加した際、台湾戦で試合中に肩を脱臼し公式戦に長期出場できず、FAを取得できなかった。
 今季は怪我の後遺症で十分に活躍できなかった2006年と違って、119試合に出場、打率.322、19本塁打、78打点と主砲として十分な働きを見せた。12月の北京五輪予選でも韓国代表の主軸として期待されており、国際大会での実績もある。キム・ドンジュはすでにシーズン中から日本プロ野球進出が噂され、現在楽天が獲得に動いていると報じられたこともあった。
 その他には打撃、守備ともに韓国を代表する捕手であるチョ・インソン(LG)、今季兵役から復帰し4番打者としてチームの韓国シリーズ優勝に貢献したイ・ホジュン(SK)らの動向が注目される。
(文責:ふるりん