DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   ハンファ3位確定

SK 2−7 現代  (水原)
(勝)ソン・シニョン 3勝3敗14S  (敗)レイボーン 17勝8敗
本塁打) SK : パク・チェホン 17号  現代 : キム・イルギョン 3号
 SKは2回表プロ初先発となった現代の20歳の若手キム・ヨンミンから1番パク・チェホンの本塁打で1点を先制するが、現代はその裏SKの先発レイボーン(元広島)から5番チョン・ソンフンのタイムリーやエラーで2−1と逆転した。韓国シリーズに向けての調整登板だったレイボーンは5回2失点で降板し、不安定な内容だったキム・ヨンミンも4回途中で降板した。現代は6回裏SKの2番手イ・ハンジン、3番手コ・ヒョジュンから9番キム・イルギョン、2番ファン・ジェギュン、4番ブランボー(元オリックス)のタイムリーで4点、7回裏キム・イルギョンの本塁打で1点を追加した。
 SKは9回表現代の3番手ソン・シニョンから8番キム・テギュンのタイムリーで1点を返すが反撃もここまでで、6位現代が公式戦優勝を決めたSK相手に快勝した。6回から9回まで1失点と好投したソン・シニョンが今季3勝目。なお現代の1番レフトで出場した38歳のベテラン外野手チョン・ジュンホが、1回裏レフト前ヒットを打ちヤン・ジュンヒョク(サムソン)に続く史上2人目の通算1900安打を達成し、来季の2000本安打達成が期待される。今季ショートのレギュラーに定着した20歳の若手ファン・ジェギュンが3安打2打点と活躍。6位現代はあと1試合を残して7位ロッテとゲーム差なしで並んでおり、順位決定は最終戦に持ち越しとなった。今季最終戦となったこの対戦は、SKが10勝8敗と勝ち越した。
 

ハンファ 9−2 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)ソン・ジヌ 2勝2敗1S  (敗)チョン・ジェフン 1勝1敗2S
本塁打) ハンファ : キム・ミンジェ 5,6号、ペク・チェホ 6号
 ハンファは4回表トゥサンの先発ランデル(元読売)から5番イ・ヨンウのタイムリーで1点を先制すると、5回表4番イ・ボムホのタイムリーで1点を追加した。トゥサンは5回裏ハンファの先発チェ・ヨンピルから8番チェ・サンビョンのタイムリーで1点を返し、7回裏ハンファの2番手ソン・ジヌからチェ・サンビョンの2打席連続タイムリーで2−2の同点に追いついた。ハンファは8回表トゥサンの4番手チョン・ジェフン(背番号40)から9番キム・ミンジェの3ランと3番クルーズのタイムリーで4点を勝ち越し、9回表トゥサンの5番手キム・ドギュンから7番ペク・チェホの本塁打キム・ミンジェのプロ17年目にして初の2打席連続本塁打で3点を追加した。
 3位ハンファは最後アン・ヨンミョンが抑え14安打と打線の爆発で快勝し、4位サムソンがロッテに敗れたため、公式戦3位が決定し10月9日からのサムソンとの準プレーオフを2試合本拠地・大田(テジョン)で行うことができるようになった。現役最年長投手記録(41歳8か月)を更新し続けるソン・ジヌは、今季2勝目が史上最多の通算203勝目となった。ショートの守備の名手として知られるキム・ミンジェが2本塁打4打点と活躍。
 すでに公式戦2位とプレーオフ進出を決めたトゥサンは本拠地・蚕室(チャムシル)野球場で公式戦最終戦を白星で飾ることができなかった。なお5回裏代走として出場したミン・ビョンホンが今季30個目の盗塁を決めたことにより、トゥサンはイ・ジョンウク(47個)、コ・ヨンミン(36個)を合わせると年間30盗塁以上の選手が史上初めて3名出たチームとなった。今季最終戦となったこの対戦は、トゥサンが11勝7敗と勝ち越し順位争いを優位に進めた。

[自身初の2打席連続本塁打で試合を決めたキム・ミンジェ。]
 

サムソン 2−6 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)ソン・ミンハン 13勝10敗  (敗)ブラウン 12勝8敗
本塁打) ロッテ : パク・ヒョンスン 3号、パク・ナムソプ 1号、カン・ミンホ 14号
 サムソンは1回表ロッテの先発ソン・ミンハンから5番チェ・テイン、6番カン・ボンギュのタイムリーで2点を先制するが、ロッテはその裏サムソンの先発ブラウン(元阪神)から3番パク・ヒョンスンの犠牲フライで1点を返した。ロッテは4回裏パク・ヒョンスンの本塁打で2−2の同点に追いつくと、5回裏8番パク・ナムソプの2004年以来3年ぶりとなる本塁打で3−2と逆転した。勢いに乗るロッテは6回裏サムソンの2番手アン・ジマンから6番カン・ミンホの3ランでリードを広げた。
 ソン・ミンハンは2回以降安定した投球で相手に得点を許さず、8回2失点で降板し、最後は2番手ペ・ジャンホが抑えロッテが本塁打攻勢で逆転勝ちした。エースのソン・ミンハンはチーム最多の13勝目。一方チーム最多勝のブラウンで勝てなかったサムソンは公式戦4位が確定し、ハンファとの準プレーオフ(10月9日開幕)は1試合のみ本拠地・大邱(テグ)で行うこととなり、やや不利となった。
 

LG 2−5 キア  (光州)
(勝)チョン・ビョンドゥ 3勝2敗  (セーブ)ハン・ギジュ 2勝3敗25S  (敗)チョン・ジェボク 6勝5敗
本塁打) LG : チェ・ドンス 12号  キア : イ・ジェジュ 5号
 キアは1回裏LGの先発チョン・ジェボクから現在首位打者の3番イ・ヒョンゴンの犠牲フライで1点を先制し、5回裏新人の9番キム・ヨンフン、1番イ・ヨンギュのタイムリーで2点を追加した。キアの先発チョン・ビョンドゥは5回を無失点に抑えると、LGは6回表キアの2番手の高卒新人ヤン・ヒョンジョンから4番チェ・ドンスの本塁打で1点を返す。キアはその裏代打イ・ジェジュの本塁打などで2点を追加し、LGも7回表キアの5番手チョン・ウォンから3番パク・ヨンテクの犠牲フライで1点を返した。
 その後キアは新人オ・ジュンヒョン、守護神ハン・ギジュの継投で相手の反撃を断ち逃げ切った。今季故障でシーズンの大半を棒に振った左腕チョン・ビョンドゥが今季3勝目と、来季の復活に向けて大きくアピールした。今季最終戦となったこの対戦は、LGが最下位キア相手に12勝6敗と大きく勝ち越した。なおLGはこの試合が今季最終戦となり、2006年球団史上初の最下位に低迷した惨状からキム・ジェバク新監督の就任や戦力補強もあり立ち直り、夏場まで4位争いを続けたが徐々にチーム力の弱さが出て後退し5位に終わったが、今後につながる希望が見えた1年間となった。

[今季25セーブ目をあげたキアの守護神ハン・ギジュ。]