SK 2−7 現代 (水原)
(勝)ソン・シニョン 3勝3敗14S (敗)レイボーン 17勝8敗
(本塁打) SK : パク・チェホン 17号 現代 : キム・イルギョン 3号
SKは2回表プロ初先発となった現代の20歳の若手キム・ヨンミンから1番パク・チェホンの本塁打で1点を先制するが、現代はその裏SKの先発レイボーン(元広島)から5番チョン・ソンフンのタイムリーやエラーで2−1と逆転した。韓国シリーズに向けての調整登板だったレイボーンは5回2失点で降板し、不安定な内容だったキム・ヨンミンも4回途中で降板した。現代は6回裏SKの2番手イ・ハンジン、3番手コ・ヒョジュンから9番キム・イルギョン、2番ファン・ジェギュン、4番ブランボー(元オリックス)のタイムリーで4点、7回裏キム・イルギョンの本塁打で1点を追加した。
SKは9回表現代の3番手ソン・シニョンから8番キム・テギュンのタイムリーで1点を返すが反撃もここまでで、6位現代が公式戦優勝を決めたSK相手に快勝した。6回から9回まで1失点と好投したソン・シニョンが今季3勝目。なお現代の1番レフトで出場した38歳のベテラン外野手チョン・ジュンホが、1回裏レフト前ヒットを打ちヤン・ジュンヒョク(サムソン)に続く史上2人目の通算1900安打を達成し、来季の2000本安打達成が期待される。今季ショートのレギュラーに定着した20歳の若手ファン・ジェギュンが3安打2打点と活躍。6位現代はあと1試合を残して7位ロッテとゲーム差なしで並んでおり、順位決定は最終戦に持ち越しとなった。今季最終戦となったこの対戦は、SKが10勝8敗と勝ち越した。
ハンファ 9−2 トゥサン (ソウル・蚕室)
(勝)ソン・ジヌ 2勝2敗1S (敗)チョン・ジェフン 1勝1敗2S
(本塁打) ハンファ : キム・ミンジェ 5,6号、ペク・チェホ 6号
ハンファは4回表トゥサンの先発ランデル(元読売)から5番イ・ヨンウのタイムリーで1点を先制すると、5回表4番イ・ボムホのタイムリーで1点を追加した。トゥサンは5回裏ハンファの先発チェ・ヨンピルから8番チェ・サンビョンのタイムリーで1点を返し、7回裏ハンファの2番手ソン・ジヌからチェ・サンビョンの2打席連続タイムリーで2−2の同点に追いついた。ハンファは8回表トゥサンの4番手チョン・ジェフン(背番号40)から9番キム・ミンジェの3ランと3番クルーズのタイムリーで4点を勝ち越し、9回表トゥサンの5番手キム・ドギュンから7番ペク・チェホの本塁打、キム・ミンジェのプロ17年目にして初の2打席連続本塁打で3点を追加した。
3位ハンファは最後アン・ヨンミョンが抑え14安打と打線の爆発で快勝し、4位サムソンがロッテに敗れたため、公式戦3位が決定し10月9日からのサムソンとの準プレーオフを2試合本拠地・大田(テジョン)で行うことができるようになった。現役最年長投手記録(41歳8か月)を更新し続けるソン・ジヌは、今季2勝目が史上最多の通算203勝目となった。ショートの守備の名手として知られるキム・ミンジェが2本塁打4打点と活躍。
すでに公式戦2位とプレーオフ進出を決めたトゥサンは本拠地・蚕室(チャムシル)野球場で公式戦最終戦を白星で飾ることができなかった。なお5回裏代走として出場したミン・ビョンホンが今季30個目の盗塁を決めたことにより、トゥサンはイ・ジョンウク(47個)、コ・ヨンミン(36個)を合わせると年間30盗塁以上の選手が史上初めて3名出たチームとなった。今季最終戦となったこの対戦は、トゥサンが11勝7敗と勝ち越し順位争いを優位に進めた。
[自身初の2打席連続本塁打で試合を決めたキム・ミンジェ。]
サムソン 2−6 ロッテ (釜山・社稷)
(勝)ソン・ミンハン 13勝10敗 (敗)ブラウン 12勝8敗
(本塁打) ロッテ : パク・ヒョンスン 3号、パク・ナムソプ 1号、カン・ミンホ 14号
サムソンは1回表ロッテの先発ソン・ミンハンから5番チェ・テイン、6番カン・ボンギュのタイムリーで2点を先制するが、ロッテはその裏サムソンの先発ブラウン(元阪神)から3番パク・ヒョンスンの犠牲フライで1点を返した。ロッテは4回裏パク・ヒョンスンの本塁打で2−2の同点に追いつくと、5回裏8番パク・ナムソプの2004年以来3年ぶりとなる本塁打で3−2と逆転した。勢いに乗るロッテは6回裏サムソンの2番手アン・ジマンから6番カン・ミンホの3ランでリードを広げた。
ソン・ミンハンは2回以降安定した投球で相手に得点を許さず、8回2失点で降板し、最後は2番手ペ・ジャンホが抑えロッテが本塁打攻勢で逆転勝ちした。エースのソン・ミンハンはチーム最多の13勝目。一方チーム最多勝のブラウンで勝てなかったサムソンは公式戦4位が確定し、ハンファとの準プレーオフ(10月9日開幕)は1試合のみ本拠地・大邱(テグ)で行うこととなり、やや不利となった。
LG 2−5 キア (光州)
(勝)チョン・ビョンドゥ 3勝2敗 (セーブ)ハン・ギジュ 2勝3敗25S (敗)チョン・ジェボク 6勝5敗
(本塁打) LG : チェ・ドンス 12号 キア : イ・ジェジュ 5号
キアは1回裏LGの先発チョン・ジェボクから現在首位打者の3番イ・ヒョンゴンの犠牲フライで1点を先制し、5回裏新人の9番キム・ヨンフン、1番イ・ヨンギュのタイムリーで2点を追加した。キアの先発チョン・ビョンドゥは5回を無失点に抑えると、LGは6回表キアの2番手の高卒新人ヤン・ヒョンジョンから4番チェ・ドンスの本塁打で1点を返す。キアはその裏代打イ・ジェジュの本塁打などで2点を追加し、LGも7回表キアの5番手チョン・ウォンから3番パク・ヨンテクの犠牲フライで1点を返した。
その後キアは新人オ・ジュンヒョン、守護神ハン・ギジュの継投で相手の反撃を断ち逃げ切った。今季故障でシーズンの大半を棒に振った左腕チョン・ビョンドゥが今季3勝目と、来季の復活に向けて大きくアピールした。今季最終戦となったこの対戦は、LGが最下位キア相手に12勝6敗と大きく勝ち越した。なおLGはこの試合が今季最終戦となり、2006年球団史上初の最下位に低迷した惨状からキム・ジェバク新監督の就任や戦力補強もあり立ち直り、夏場まで4位争いを続けたが徐々にチーム力の弱さが出て後退し5位に終わったが、今後につながる希望が見えた1年間となった。
[今季25セーブ目をあげたキアの守護神ハン・ギジュ。]