DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  サマーリーグ開幕  2位トゥサン、キム・ドンジュの一発で首位SKに5連勝

 15日から8月14日まで1ヶ月間サマーリーグが行われ、公式戦とは別に優勝チームが決められる(7月14日の記事を参照)。なお、17日に釜山(プサン)・社稷(サジク)野球場で2007年オールスター戦が行われるため、公式戦は20日まで中断される。
トゥサン 3−2 SK  (仁川・文鶴)
(勝)チョン・ジェフン 1勝1S  (敗)チョン・デヒョン 2勝2敗20S
本塁打) トゥサン : キム・ヒョンス 1号、キム・ドンジュ 16号  SK : パク・キョンワン 9号
 トゥサンが連勝して迎えた首位攻防3連戦は、トゥサンが1回表SKの先発ソン・ウンボムからプロ2年目の2番キム・ヒョンスのプロ初本塁打で1点を先制した。SKは4回裏トゥサンの先発キム・サンヒョンから4番イ・ホジュンのタイムリーで1−1の同点に追いつく。トゥサンは6回表SKの3番手チェ・ビョンニョンから5番チェ・ジュンソクの犠牲フライで1点を勝ち越し、キム・サンヒョンも6回1失点と好投しリリーフ陣に後を託した。
 3連敗だけは避けたいSKは8回裏、トゥサンの4番手の高卒新人イム・テフンから6番パク・キョンワン本塁打で2−2の同点に追いつき、首位攻防戦にふさわしい熱戦はこのまま延長に突入した。SKは10回表から守護神チョン・デヒョンを投入し必勝体制をとるが、トゥサンは11回表チョン・デヒョンから4番キム・ドンジュの2試合連続となる本塁打で1点を勝ち越す。最後はチョン・ジェフン(背番号40)が抑え、トゥサンが最近3連勝、首位SK相手に5連勝としゲーム差を4に縮めた。
 トゥサンはこれで今季のSKとの対戦成績を9勝6敗とし、首位SKの独走に歯止めをかけている。10回裏から登板した6番手チョン・ジェフン(背番号40)はプロ2年目にして初勝利。プロ初本塁打を記録したキム・ヒョンスも3安打と活躍。SK打線はトゥサンの継投策により7安打に抑えられてしまった。
    

ロッテ 4−8 ハンファ  (大田)
(勝)ヤン・フン 5勝3敗2S  (セーブ)ク・デソン 1勝3敗14S  (敗)ソン・ミンハン 8勝7敗
本塁打) ロッテ : イ・デホ 19,20号  ハンファ : イ・ドヒョン 4.5号、イ・ボムホ 16号
 ハンファは2回裏ロッテの先発ソン・ミンハンから5番イ・ドヒョンの2ランで先制し、3回裏3番イ・ボムホの2ラン、イ・ドヒョンの2打席連続本塁打で3点を追加し、ソン・ミンハンを早くも降板させた。ロッテは4回表ハンファの先発ヤン・フンから4番イ・デホの2ランで反撃する。ヤン・フンは6回途中で降板すると、その後ハンファはソン・ジヌ、アン・ヨンミョンなどの継投でロッテ打線を抑えていく。
 ハンファは8回裏ロッテの7番手キム・ジョンファンから8番シン・ギョンヒョン、1番ハン・サンフン、2番キム・ドンヨンのタイムリーで3点を追加した。ロッテは9回表ハンファの守護神ク・デソン(元オリックス)からイ・デホのこの試合2本目の2ランで反撃したが、ハンファが逃げ切り首位SKとのゲーム差を4.5に縮めた。
 ハンファは主砲キム・テギュン、クルーズ、イ・ヨンウなどの主力選手が故障などで先発から外れたが、代役となった高卒2年目の若手キム・ドンヨンが3安打、2年目の若手ヨン・ギョンフムが4安打と結果を残し、16安打と打線が爆発した。なお、打線の軸の一人として期待されていたが、今季は不振のイ・ドヒョンが3安打2本塁打3打点と活躍した。ロッテはエースのソン・ミンハンが最近不振で3回5失点で崩れ、打線も主砲イ・デホの2本塁打が空砲に終わるなど、ちぐはぐな面が目立った。

[2本塁打3打点と活躍したイ・ドヒョン。]
 

キア 4−2 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)スコービー 3勝5敗  (セーブ)ハン・ギジュ 1勝2敗18S  (敗)シム・スチャン 1勝3敗1S
 LGは1回裏、キアの先発スコービーから4番チェ・ドンスのタイムリーで1点を先制した。キアは4回表LGの先発シム・スチャンから、満塁の場面で7番チョ・ギョンファンが走者一掃の3点タイムリー2塁打を打ち逆転し、シム・スチャンをノックアウトした。スコービーは6回を1失点と好投すると、打線も8回表LGの守護神ウ・ギュミンからチョ・ギョンファンの押し出しの四球で1点を追加した。ムン・ヒョンジョン、ロドリゲスのキアの中継ぎ陣も好投した。
 LGは9回表キアの守護神ハン・ギジュから6番イ・ジョンヨルのタイムリーで1点を返したが、反撃もここまででキアがLG相手に連勝した。スコービーは自身の連敗を3で止める今季3勝目。チョ・ギョンファンが全4打点を叩き出す活躍。4位LGは3位ハンファと3ゲーム差がつき、上位争いから後退した。

[蚕室(チャムシル)野球場の3塁側を埋め尽くしたキアファン、中央はキア応援団。]
  

サムソン 3−6 現代  (水原)
(勝)チョン・ジュンホ 4勝6敗  (セーブ)ソン・シニョン  1勝2敗13S (敗)マゾーニ 4勝4敗
本塁打) サムソン : シン・ミョンチョル 4号  現代 : ソン・ジマン 10号
 サムソンは1回表現代の先発チョン・ジュンホから4番シム・ジョンスの本塁打で1点を先制したが、現代はその裏サムソンの先発マゾーニから1番ソン・ジマンの本塁打と相手の暴投で2−1と逆転した。さらに3回裏7番ユ・ハンジュンの2点タイムリーでマゾーニをノックアウトし、代わった2番手ユン・ソンファンから9番チ・ソックンの押し出しの四球で5−1とリードを広げた。
 現代は7回裏サムソンの4番手クォン・オジュンから代打カン・ビョンシクの犠牲フライで1点を追加するが、サムソンは8回表9番シン・ミョンチョルの本塁打チョン・ジュンホをノックアウトし、代わった3番手ファン・ドゥソンからも1点を返した。だが最後はソン・シニョンが抑え現代が逆転勝ちし、5位サムソンとのゲーム差を0,5に縮め、4位進出に望みをつないだ。サムソンは今季ここまで現代相手に4勝10敗と大きく負け越し、5位に低迷し韓国シリーズ3連覇はかなり厳しい状況になってきた。