トゥサン 1−0 LG (ソウル・蚕室)
(勝)イ・スンハク 7勝1敗 (セーブ)チョン・ジェフン 4勝3敗23S (敗)ウ・ギュミン 4勝6敗28S
今季最後となった同じ蚕室野球場を本拠地とするライバル対決は、これまで以上の白熱した展開となった。試合前半はトゥサンの先発キム・ミョンジェ、LGの先発オクスプリング(元阪神)による投手戦となり、互いに無得点が続いた。トゥサンは早めの継投で6回から先発要員のイ・スンハクをマウンドに送り、得点を許さなかった。オクスプリングは8回途中で降板するまで無得点に抑え、リュ・テッキョン、シム・スチャンなどのリリーフ陣も得点を許さず、LGは9回裏3塁まで走者を進めサヨナラ勝ちのチャンスを作ったが、ここはイ・スンハクが抑え両者無得点で試合は延長戦に突入した。
トゥサンは10回表LGの守護神ウ・ギュミンから1死3塁のチャンスを作り、ここで3番コ・ヨンミンのタイムリーでようやっと1点を奪った。この1点のリードを高卒新人イム・テフン、守護神ウ・ギュミンが何とか抑え、トゥサンが白熱した延長戦を制し2位の座を死守した。5位LGは公式戦4位以上が出場するポストシーズン進出が厳しくなっているが、勝利への執念を強く感じさせる戦いだった。今季最終戦となったこの対戦は、トゥサンが10勝7敗1分けと勝ち越した。なお今季打撃が成長し外野のレギュラーに定着したLGのイ・デヒョンは、3回裏にチーム史上3人目となる1シーズン50個目の盗塁を決め盗塁王争いを独走している。
[10回表決勝タイムリーを打ったコ・ヨンミン。]
サムソン 4−2 キア (光州)
(勝)ブラウン 12勝6敗 (セーブ)オ・スンファン 4勝3敗37S (敗)ユン・ソンミン 7勝18敗
(本塁打) サムソン : シム・ジョンス 27号 キア : キム・サンフン 3号
サムソンは1回表キアの先発ユン・ソンミンから4番シム・ジョンスの第27号2ランで先制すると、2回表2番キム・ジェゴルのタイムリーで1点、3回表キアの2番手の新人オ・ジュンヒョンから8番キム・チャンヒィの犠牲フライで1点を追加した。サムソンの先発ブラウン(元阪神)は5回を無失点に抑え、6回以降はユン・ソンファンなどのリリーフ陣が好投した。キアは8回裏サムソンの5番手クォン・ヒョクから5番チェ・ヒィソプのタイムリーで1点を返した。
キアは9回裏にもサムソンの守護神オ・スンファンから8番キム・サンフンの本塁打で1点を返したが、反撃もここまでで3位サムソンが接戦を制し、2位トゥサンとのゲーム差1.5を守った。韓国を代表するストッパーとして活躍し、2006年は47セーブの韓国年間最多セーブ記録を打ち立てたオ・スンファンはプロ3年目、通算180試合と史上最速で通算100セーブを達成した。今季もすでに37セーブをあげ、セーブ王のタイトルをほぼ手中にしている。2回3失点で降板したユン・ソンミンは全球団最多の18敗目で、最下位に低迷するチームを象徴するかのような悲惨な成績となっている。
ハンファ 1−8 現代 (水原)
(勝)チャン・ウォンサム 8勝9敗 (敗)リュ・ヒョンジン 15勝7敗
(本塁打) 現代 : チョン・ソンフン 16号、ユ・ハンジュン 5号
現代は2回裏ハンファの先発リュ・ヒョンジンから8番キム・ドンスの犠牲フライで1点を先制し、ハンファは3回表現代の先発チャン・ウォンサムから3番クルーズのタイムリーで同点に追い付く。現代はその裏5番チョン・ソンフンの3ランで勝ち越し、5回裏ハンファの2番手チェ・ヨンピルから6番ユ・ハンジュンのプロ4年目で自身初となる満塁本塁打で4点を追加した。チャン・ウォンサムは7回を1失点に抑えた。
現代はソン・シニョン、キム・ヨンミンの継投でハンファの反撃を断ち、打線も本塁打2発で大量得点を奪い快勝した。敗れた4位ハンファは3位サムソンとのゲーム差が1.5に開き、7位現代に手痛い一敗を浴びた。チーム最多の15勝をあげている左腕エースのリュ・ヒョンジンが、腕の痛みを訴えたこともありプロ2年目にして自身最短の3回で降板したのが誤算だった。