DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  ロッテ、エースの力投で2位浮上  サムソン、今季初の3連勝

SK 5−6 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)シム・スチャン 1勝1敗1S  (セーブ)ウ・ギュミン 11S  (敗)チョ・ウンチョン 1勝2敗1S
 首位SKは4回表、LGの先発チェ・ウォンホから4番イ・ホジュン、6番チョン・ギョンベのタイムリーで2点を先制するが、LGはその裏SKの先発ロマノ(元広島)から6番キム・サンヒョンのタイムリー、9番クォン・ヨングァンの内野ゴロの間に2-2の同点とする。LGは5回裏4番パク・ヨンテクのタイムリーで逆転しロマノをノックアウトすると、代わった3番手ユン・ギルヒョンから8番チョ・インソンのタイムリーで2点を追加した。
 SKは7回表LGの2番手チョン・ジェボクから代打パク・チェホンのタイムリーで1点を返すと、代わった4番手リュ・テッキョンから代打チョン・グヌへの押し出しの四球、イ・ホジュンの犠牲フライで5−5の同点に追いつく。LGはその裏SKの6番手チョ・ウンチョンから、代打キム・ヨンウの2003年以来4年ぶりの打点となるタイムリーで1点を勝ち越すと、シム・スチャン、守護神ウ・ギュミンの継投で逃げ切った。
 これでLGはハンファと並び同率3位に浮上。2006年先発で10勝をあげたが、今季は中継ぎで奮闘しているシム・スチャンが今季初勝利。ウ・ギュミンはセーブ王争いトップタイの11セーブ目。LGが投手6人、SKが投手8人をつぎ込んだ総力戦は、これまでプロ6年間で1軍出場が70試合程度しかないキム・ヨンウの一振りで決まった。敗れた首位SKは、蚕室野球場での連勝が4で止まった。
        

サムソン 3−0 ハンファ  (大田)
(勝)アン・ジマン 1勝2敗  (セーブ)オ・スンファン 2勝1敗9S  (敗)リュ・ヒョンジン 4勝3敗
 サムソンは1回表ハンファの先発リュ・ヒョンジンから、4番シム・ジョンスのタイムリーで1点を先制し、3回表5番チン・ガビョンのタイムリーで1点を追加した。5回にはシム・ジョンスのこの試合2本目のタイムリーが出る。サムソンの先発アン・ジマンは5回を無失点と好投した。
 サムソンはクォン・ヒョク、イム・チャンヨン、守護神オ・スンファンの継投で相手に反撃を許さず、ハンファに完封勝ちし今季初の3連勝となり、単独5位に浮上した。2005年中継ぎで活躍したアン・ジマンは、プロ6年目にして先発初勝利。今季不振だった2番パク・ハニが3安打、チン・ガビョンが3安打、シム・ジョンスが2打点と活躍した。
 2006年投手三冠王、新人王、MVPの偉業を達成したリュ・ヒョンジンは、2006年4月以来対サムソン戦5連勝を記録していたが、打線の援護がなく6連勝はならなかった。わずか5安打に抑えられたハンファはこれで3連敗で勝率5割に戻り、LGと並び同率3位に後退した。なお、9回表ハンファはマウンドに故障で2軍落ちしていた守護神ク・デソン(元オリックス)を登板させ、三者凡退と十分な投球内容だった。

[プロ先発初勝利をあげたアン・ジマン。]


トゥサン 2−4 ロッテ  (馬山)
(勝)ソン・ミンハン 4勝2敗  (セーブ)カブレラ 1勝2敗6S  (敗)キム・ミョンジェ 1勝3敗
本塁打) ロッテ : カン・ミンホ 3号
 トゥサンは2回表、ロッテの先発ソン・ミンハンから7番コ・ヨンミンのタイムリーで1点を先制し、1番イ・ジョンウクの内野ゴロの間に1点を追加した。ロッテはその裏トゥサンの先発キム・ミョンジェから6番カン・ミンホの2ランで同点とする。ロッテは5回裏キム・ミョンジェから勝ち越しのチャンスを作り、代わった2番手クム・ミンチョルから1番イ・スンファのタイムリーで1点を勝ち越し、7回裏トゥサンの3番手の高卒新人イム・テフンのエラーで1点を追加した。
 ソン・ミンハンは7回で交代し、チェ・デソン、カブレラの継投で相手の反撃を断ち、ロッテが勝ち単独2位に浮上、首位SKとのゲーム差を2.5に縮めた。エースのソン・ミンハンはピンチを招いても踏ん張り、今季4勝目。敗れたトゥサンは現代と並んで同率6位に後退。
  

キア 4−3 現代  (水原)
(勝)シン・ヨンウン 5勝1敗  (セーブ)ハン・ギジュ 2敗9S  (敗)チャン・ウォンサム 2勝2敗
本塁打) キア : イ・ジョンボム 1号  現代 : イ・テックン 4号、キム・ドンス 3号
 最下位キアは1回表、現代の先発チャン・ウォンサムから4番サットン、6番イ・ジェジュのタイムリーで3点を先制した。現代はその裏キアの先発チン・ミンホから1番イ・テックンの本塁打で1点を返した。キアは5回表1番イ・ジョンボム(元中日)の約1年ぶりとなる本塁打で1点を追加した。現代は5回裏キアの2番手シン・ヨンウンから5番ソン・ジマンの犠牲フライで1点を返し、6回裏8番キム・ドンスの本塁打で1点差に迫った。
 キアは1点のリードをシン・ヨンウンの好投でしのぎきり、最後は守護神ハン・ギジュが抑え勝利した。中継ぎの柱シン・ヨンウンは今季も好調で、すでに5勝目。現代はキアの7安打を上回る12安打を記録したが、拙攻続きで敗れた。4番ブランボー、5番ソン・ジマンが3安打を記録していた。現代はトゥサンと並び同率6位に後退。

[約1年ぶりの本塁打を打ったイ・ジョンボム。]