ハンファは31日、これまで今期の契約を更改していなかったク・デソン(元オリックス)、ムン・ドンファン(34)と、春季キャンプ先のハワイで契約更改を行った。昨季6年ぶりに古巣へ復帰したク・デソンは、投手としては現役最高年俸となる8000万ウォン(約1030万円)増の6億3000万ウォン(約8130万円)となった。これは球界全体だとシム・ジョンス(サムソン)の7億5000万ウォン(約9680万円)に次ぐ2位の高年俸である。
ク・デソン(37)は1993年から2000年までハンファの主力投手として活躍し、1996年には最多勝、最優秀防御率、最多救援投手の三冠に輝き、MVPにも選ばれた。2001年から日本プロ野球・オリックスへ移籍した。05年は米大リーグ・メッツに在籍し、昨季開幕前に古巣へ復帰した。2006年WBC(ワールドベースボールクラシック)では、韓国代表の主力投手として活躍しベスト4進出に大きく貢献した。オフには海外への再進出を検討したが、結局ハンファ残留となった。公式戦は守護神として59試合に登板、3勝4敗37S、防御率1.82。韓国でのプロ通算成績は9年間で64勝61敗187S、防御率2.72。今季も守護神としての活躍が引き続き期待される。
ムン・ドンファンは8000万ウォン増の年俸2億3000万ウォン(約2970万円)となった。昨季は31試合に登板、16勝9敗1S、防御率3.05の成績で2年連続2ケタ勝利を記録し、高卒新人三冠王リュ・ヒョンジンとともに先発投手陣の柱として活躍し、チームの韓国シリーズ準優勝に貢献した。投手陣で先発を任せられる期待できる若手が少ない中、今季も先発の柱としての活躍が期待される。プロ10年間の通算成績は72勝61敗17S、防御率3.84。ハンファはこれで今季の契約対象者全員との契約更改を終えた。