韓国 7−10 日本 (ドーハ)
(勝)磯村 1勝 (敗)オ・スンファン 1敗
(本塁打) 韓国 : イ・デホ 1号 日本 : 西郷 1号、吉浦 1号、長野 1号
30日の緒戦台湾戦に敗れた韓国代表は、2日大会初勝利を狙い日本代表(大学・社会人選抜)と対戦した。韓国は台湾戦でつながらなかった打線を入れ替え、3回表日本の先発小松(JR九州、来季からオリックス)から4番イ・デホ(ロッテ)の3ランや暴投で4点を先制する。
だが日本はその裏、ここまで抑えられていた韓国の先発の高卒新人三冠王リュ・ヒョンジン(ハンファ)から3番長野(日大)のタイムリー、4番西郷(三菱ふそう)の2ランで同点とすると、この回7番野本(駒大)のタイムリーで5−4と逆転する。リュ・ヒョンジンはこの回でノックアウトされ、期待に応えられなかった。
日本は4回裏韓国の3番手イ・ヘェチョン(トゥサン)から吉浦(日産自動車)の2ランで7−4とリードを3点に広げた。韓国は5回表日本の3番手高崎(日産自動車、来季から横浜)から6番チャン・ソンホ(キア)のタイムリーで1点を返した。そして8回表日本の5番手磯村(東芝)から2番パク・チンマン(サムソン)、3番イ・ビョンギュ(LG)と代表を支えてきたベテラン2人のタイムリーで7−7の同点に追いつく。韓国は7回裏から抑えのオ・スンファン(サムソン)を登板させ、必勝体制を敷くが8回裏日本に勝ち越しのチャンスを作られるなど、不安定な内容だった。
そして日本は9回裏、オ・スンファンから長野が3ランを打ち10−7と劇的なサヨナラ勝ちを収めた。韓国としては、左のリュ・ヒョンジン、右のオ・スンファンと韓国球界を代表する若手投手がともに打たれてしまったのが大誤算だった。韓国は今大会で台湾、日本と強敵相手に連敗し、アジア大会3連覇は絶望的となった。プロ選手が1人もいない日本に、1名を除いて全員がプロ選手で構成された韓国が負けたことで、韓国球界は大きな衝撃を受けている。代表チームの抜本的な改革を求める声も聞かれる。次のフィリピン戦は3日15時(韓国時間)から行われる。
(文責:ふるりん)