韓国シリーズ 第３戦
サムソン ４−３ ハンファ （大田）
（勝）クォン・ヒョク １勝 （セーブ）ペ・ヨンス １勝１Ｓ （敗）ク・デソン １勝１敗３Ｓ
（本塁打） ハンファ ： キム・テギュン ３号、シム・グァンホ １号
１勝１敗で迎えた韓国シリーズ第３戦は、舞台をハンファの本拠地大田に移し1万人以上の満員の観衆を集め、ハンファの先発がチェ・ヨンピル（今季2勝3敗）、サムソンの先発がハリッカラ（今季12勝7敗）で始まった。チェ・ヨンピルは今季中継ぎでの登板が多く先発登板は１試合もなかったが、昨季ＳＫとの準プレーオフで先発し好投した経験を買われてのものだった。しかしサムソンは１回表、そのチェ・ヨンピルからエラーもあり無死２,３塁のチャンスを作ると、３番ヤン・ジュンヒョクはファーストゴロに倒れたが、１塁キム・テギュンの本塁への送球が間に合わず３塁走者が生還し、１点を先制した。
ハンファも１回裏ハリッカラから２死満塁のチャンスを作るが、６番イ・ドヒョンが凡退し得点できなかった。サムソンは５回表５番パク・チンマンのタイムリーで１点を追加しチェ・ヨンピルをノックアウトすると、この回代わったハンファの２番手クォン・ジュンホンから７番キム・ハンスのタイムリーで１点を追加し、３−０とリードを広げる。ハンファもその裏２死満塁のチャンスを作りハリッカラを降板させるが、サムソンの２番手クォン・ジュンホンに４番キム・テギュンが三振に切って取られまたもやチャンスを逃してしまう。
クォン・ジュンホンは好リリーフで８回までサムソンに追加点を与えない。するとハンファは８回裏４番キム・テギュンがクォン・オジュンから本塁打を打ちまず１点を返す。サムソンはここで守護神オ・スンファンを登板させ、逃げ切りを図ったが８番シム・グァンホにまさかの同点２ランを浴びてしまう。サムソンは中継ぎの柱で32ホールド（シーズン新記録）をあげたクォン・オジュン、47セーブ（シーズン新記録）をあげた守護神オ・スンファンの鉄壁のリレーでリードを守れなかった。
ハンファは９回から守護神ク・デソン（元オリックス）を登板させ、サムソンに得点を許さない。サムソンも９回裏は４番手オ・サンミンが抑え、試合は３−３の同点のまま延長に突入する。ハンファは11回裏１死２塁とサヨナラ勝ちのチャンスを作るが、サムソンの６番手クォン・ヒョクに抑えられてしまう。するとサムソンは12回表、それまで抑えられていたク・デソンから２死２塁のチャンスでパク・チンマンのタイムリーで１点を勝ち越す。
12回裏には今季故障で公式戦に1試合しか出場できなかったかつてのエース、イム・チャンヨンが７番手として登板し、まず１人を打ち取った。そして最後はエースのペ・ヨンスが２人を打ち取り、１点差を守りきりサムソンが4時間半近くに及ぶ延長12回の激闘を制した。決勝タイムリーを打ったパク・チンマンは３安打２打点の活躍だった。
これで韓国シリーズはサムソンが２勝１敗とし、球団史上初の韓国シリーズ連覇に一歩近づいた。注目の第４戦は大田で26日18時から開始され、予告先発はハンファが高卒新人三冠王リュ・ヒョンジン（今季30試合、18勝6敗1S、防御率2.23）、サムソンがチョン・ビョンホ（今季35試合、10勝8敗、防御率3.90）となっている。リュ・ヒョンジンはこのポストシーズンではまだ１勝もあげておらず、韓国シリーズ第１戦では敗戦投手となったため、第４戦でサムソンにリベンジしポストシーズン初勝利をあげられるかが注目される。
