DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  首位サムソン、守護神オ・スンファンが打たれ3連敗  イ・デホ(ロッテ)、本塁打王争いトップの23号  リュ・ヒョンジン(ハンファ)、新人最多奪三振記録を塗り替え17勝目

サムソン 3−4 キア  (光州)
(勝)イ・ドンヒョン 1勝3敗  (敗)オ・スンファン 3勝3敗39S
 首位サムソンは2回表キアの先発イ・サンファからパク・ハニの犠牲フライで先制するが、キアは4回裏サムソンの先発ペ・ヨンスからチョ・ギョンファンのタイムリーで1−1の同点とする。サムソンは6回表キアの2番手シン・ヨンウンからチョ・ヨンフンのタイムリーで1点を勝ち越すと、8回表キアの4番手イ・ドンヒョンからチン・ガビョンのタイムリーで1点を追加する。サムソンは8回裏途中から守護神オ・スンファンを投入し逃げ切りを図った。
 だがキアは9回裏オ・スンファンからイ・ヒョンゴンとイ・ジョンボム(元中日)のタイムリーで3−3の同点に追いつくと、イ・ヨンギュのタイムリーでサヨナラ勝ちした。3連勝のキアは混戦の4位争いから抜け出し始めた。9回表サムソンに追加点を許さなかったイ・ドンヒョンが今季ようやっと初勝利をあげた。一方オ・スンファンはあと1死が取れず、40セーブ達成目前にして抑えに失敗し、サムソンも3連敗で8月まで首位を独走していた勢いにかげりが見えている。


現代 2−11 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)キム・ドギュン 5勝  (敗)チョン・ジュンホ 12勝3敗1S
本塁打) 現代 : チェ・ジョングク 2号  トゥサン : キム・ドンジュ 2号
 2位現代は1回表トゥサンの先発クム・ミンチョルからイ・テックンのタイムリーで1点を先制する。トゥサンは3回裏現代の先発チョン・ジュンホからカン・ドンウの内野ゴロの間に3塁走者が生還し同点とすると、主砲キム・ドンジュの蚕室での今季初本塁打となる3ランで4−1と逆転する。現代は5回表同点のチャンスをつくると、ここでトゥサンベンチは2番手キム・ドギュンをマウンドに送りこのピンチをしのいだ。するとトゥサンは6回裏ヨン・ドカンのタイムリーでチョン・ジュンホをノックアウトすると、この回代わった2番手ソン・シニョンからイ・ジョンウクのタイムリーで7−1とリードを広げた。
 トゥサンは7回裏現代の4番手の新人チャン・テジョンからソン・シホン、イム・ジェチョルのタイムリーなどで4点を追加しだめを押した。現代は9回表トゥサンの3番手キム・ソンベからチェ・ジョングクの本塁打で1点を返したが、反撃もここまでだった。勝った5位トゥサンは4位キアとのゲーム差1.5を守り、し烈な4位争いに生き残った。今期途中サムソンから移籍し、中継ぎとして活躍するキム・ドギュンが今季5勝目。今季好調のチョン・ジュンホが打たれてしまい連勝が3で止まった2位現代は首位サムソンを追撃できず、痛い一敗となった。
 

LG 2−6 ハンファ  (大田)
(勝)リュ・ヒョンジン 17勝5敗  (敗)シン・ジェウン 1勝2敗
本塁打) LG : チョ・インソン 10号  ハンファ : イ・ドヒョン 15号
 3位ハンファは3回裏LGの先発シン・ジェウンからチョ・ウォヌの犠牲フライで1点を先制すると、4回裏イ・ドヒョンの2ランでリードを広げた。LGは6回表ハンファの先発の高卒新人リュ・ヒョンジンからパク・ヨンテクのタイムリーで1点を返すが、ハンファはその裏LGの2番手ソン・ヒョヌと代わった3番手ミン・ギョンスからチョ・ウォヌ、コ・ドンジン、デービスの3者連続タイムリーで3点を追加した。LGは7回表リュ・ヒョンジンからチョ・インソン本塁打で1点を返した。
 リュ・ヒョンジンは8回で降板し、9回表LGの最後の攻撃は2番手キム・ヘニムが抑えたハンファが勝利した。3位ハンファはこの日トゥサンに敗れた2位現代とのゲーム差を2.5に縮め、優勝争いに何とか踏みとどまっている。リュ・ヒョンジンは今季17勝目をあげ、最多勝防御率(2.33)、奪三振(184個)の投手3部門トップを維持した。なおリュ・ヒョンジンは1回表先頭打者チェ・マンホから三振を奪い、キム・ジヌ(キア、2002年)を抜き新人の年間最多奪三振記録を更新した。


SK 5−7 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)チュ・ヒョングァン 3勝5敗1S  (敗)キム・ウォンヒョン 5勝9敗
本塁打) ロッテ : カン・ミンホ 5号、イ・スンファ 1号、イ・デホ 23号  SK : チェ・ジョン 12号
 SKは2回表ロッテの先発ヨム・ジョンソクからチェ・ジョンの本塁打で1点を先制するが、ロッテはその裏SKの先発キム・ウォンヒョンからカン・ミンホの本塁打で動同点とする。SKは3回表パク・チェホンのタイムリーで1点を勝ち越すと、5回表ロッテの2番手チュ・ヒョングァンからキム・ジェヒョンの犠牲フライで1点を追加した。だがロッテは5回裏イ・スンファのプロ6年目での初本塁打で1点を返すと、この回新人ファン・ソンヨンのタイムリーで4−3と逆転した。
 ロッテは6回裏イ・デホの同僚ホセを抜いて本塁打王争い単独トップに立つ23号2ランでリードを広げた。SKは8回表ロッテの5番手で最近抑えを任されているノ・ジャンジンから、高卒新人イ・ジェウォンのプロ初打点となるタイムリーで6−5と1点差に迫る。ロッテは8回裏SKの5番手チョ・ウンチョンからイ・スンファのタイムリーで1点を追加すると、9回表SKの攻撃をノ・ジャンジンが抑え逆転勝ちした。ファン・ソンヨン、イ・スンファと外野のレギュラー争いを繰り広げる2人の若手の活躍が目立った。一方6位SKは4連敗となり、5位トゥサンとのゲーム差が2.5に広がり、4位争いから大きく後退した。