DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  高卒新人リュ・ヒョンジン(ハンファ)、投手3冠に返り咲く

 LG−トゥサン(ソウル・蚕室)は雨天中止。
ハンファ 1−0 サムソン  (大邱
(勝)リュ・ヒョンジン 16勝4敗  (セーブ)ク・デソン 2勝4敗31S   (敗)ブラウン 8勝7敗
本塁打) ハンファ : イ・ボムホ 16号
 試合は3位ハンファの先発の高卒新人リュ・ヒョンジン、首位サムソンの先発ブラウン(元阪神)の投手戦となり、6回まで両チーム無得点が続いた。試合の均衡が破れたのは7回表、ハンファがイ・ボムホ本塁打で1点を先制した時だった。リュ・ヒョンジンは被安打わずか3本と9回2死まで無得点に抑えたが、走者を出したところでマウンドを守護神ク・デソン(元阪神)に譲り、完封こそ逃したがハンファが1点差を守りきり勝利した。これでリュ・ヒョンジンは防御率を2.25とし1位の座に返り咲き、最多勝(16勝)、奪三振(169個)と合わせて2週間ぶりに投手三冠王となった。リュ・ヒョンジンはほぼ受賞を確実にしている新人王のみならず、このまま活躍を続ければシーズンMVP受賞も夢ではない。


現代 8−2 キア  (光州)
(勝)キャラウェイ 10勝7敗  (敗)イ・ドンヒョン 4敗
本塁打) 現代 : ソン・ジマン 9号、サットン 14号
 2位現代は1回表キアの先発イ・ドンヒョンからソン・ジマンの先頭打者本塁打で先制し、この回サットンの2ランでリードを広げると、イ・ドンヒョンはわずか1死しか取れず降板する。代わった2番手パク・チョンテもチェ・ジョングクのタイムリーや3者連続押し出し四球で4点を奪われ、こちらも1アウトしか取れずに降板し、1回表だけで7−0と大差がついてしまった。キアは2回裏現代の先発キャラウェイからキム・サンフンのタイムリーで1点を返すが、その後はキャラウェイから得点を奪えなかった。
 現代はキアの4番手シン・ヨンウンからキム・ドンスのタイムリーで1点を追加すると、キアもその裏現代の3番手シン・チョリンからイ・ジェジュの犠牲フライで1点を返すが、最後はファン・ドゥソンに抑えられ、現代が序盤の大量リードを余裕で守り勝利した。現代はハンファに敗れた首位サムソンとのゲーム差を7に縮めた。韓国2年目の外国人投手キャラウェイは2年連続の2ケタ勝利を達成。キアは先発イ・ドンヒョンの乱調が誤算だったが、それのみならず現代の12安打を上回る15安打を放ちながら残塁だらけで2点しか奪えなかった打線のふがいなさが目立った。
 

SK 4−0 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)シン・スンヒョン 7勝3敗   (敗)ヨム・ジョンソク 4勝8敗
 ロッテは特別イベントとして、選手たちがこの試合に1984年、1992年の韓国シリーズを制した当時のオールドユニフォームに身を包んで臨んだ。SKは4回表ロッテの先発ヨム・ジョンソクからイ・デスとキム・テギュンのタイムリーで2点を先制する。さらに7回表ロッテの3番手ノ・スンウクからパク・チェホンのタイムリーで1点、8回表5番手の高卒新人ナ・スンヒョンからチェ・ジョンのタイムリーで1点を追加した。シン・スンヒョンは6回途中まで無得点に抑えると、その後はチョン・デヒョン、チョ・ヨンミンの完封リレーでSKが勝利した。これで試合が雨天中止となったトゥサンとゲーム差なしで並んだが、勝率で上回りSKが1日で5位に再浮上した。ロッテは縁起のいいユニフォームで必勝を期したが、わずか2安打の完封負けを喫してしまった。