興農 3−4 サムソン (東京ドーム)
(勝)ハリッカラ 1勝 (セーブ)オ・スンファン 1S (敗)勇壮〈マルティネス〉 1敗
互いに大会成績1勝1敗で、勝ったほうが千葉ロッテとの決勝に進出できるアジアシリーズ2005第3戦、サムソン−興農(台湾代表)戦は12日19時から開始された。サムソンは1回裏、興農の先発勇壮(オズワルド・マルティネス)から四球2個、死球1個ずつで無死満塁のチャンスを作り、キム・ハンスの犠牲フライでまず3塁走者が生還すると、相手の送球がそれる間に2塁走者も生還し、2点を先制する。さらにキム・デイクの犠牲フライで1点を追加する。
サムソンは2回裏、2死2塁のチャンスでパク・ハニの内野ゴロを相手のショートが1塁へ悪送球すると2塁走者が生還し1点を追加し、4−0とリードを広げた。3回裏には1死2.3塁のチャンスを作るが、パク・チンマンが内野ゴロに打ち取られると3塁走者ヤン・ジュンヒョクが塁間で挟殺され、追加点をあげられなかった。すると興農は5回表、それまで好投していたサムソンの先発ハリッカラから葉君璋、余賢明のタイムリーで4−3と1点差に迫る。サムソン打線は4回以降、興農の2番手克提茲(ジョージ・コルテス)からヒット2本しか打てず抑え込まれてしまった。
サムソンは6回に2番手で中継ぎエースのクォン・オジュン、7回に3番手で明日の決勝で先発が予想されていたエースのペ・ヨンス、8回に4番手アン・ジマン、9回は守護神オ・スンファンと豪華リレーで興農に反撃を許さず、1点差を守りきって決勝進出を決めた。12時から開始された千葉ロッテ(日本代表)−チャイナスターズ(中国プロ野球選抜)は3−1で千葉ロッテが逆転勝ちした。注目のイ・スンヨプはこの試合に出場しなかった。
サムソンは13日18時から、11日の対戦では6−2で敗れた千葉ロッテと、初代アジア王座の座をかけて戦う。サムソンの先発はエースのペ・ヨンス(31試合、11勝11敗2S、防御率2.86)、千葉ロッテの先発は渡辺俊介となっている。かつてサムソンで活躍したイ・スンヨプとペ・ヨンスらサムソン投手陣の対決にも注目が集まる。
(文責:ふるりん)