プレーオフ第3戦
ハンファ 0−1 トゥサン (ソウル・蚕室)
(勝)キム・ミョンジェ 1勝 (セーブ)チョン・ジェフン 1S (敗)チェ・ヨンピル 1敗
トゥサンが連勝し韓国シリーズ進出に王手をかけたプレーオフ第3戦は、トゥサンの先発が高卒ルーキーのキム・ミョンジェ(28試合、7勝6敗、防御率4.63)、ハンファの先発が準プレーオフMVPのチェ・ヨンピル(40試合、8勝8敗5S、防御率2.89)で始まった。ハンファは1回表、3回表にチャンスを迎えたが不振の4番キム・テギュンが凡退するなど先制点をあげることができない。一方準プレーオフMVPのチェ・ヨンピルもトゥサンに先制点を許さない。
トゥサンは4回裏ようやっと1死1、2塁のチャンスを作るが得点をあげられなかった。そしてトゥサンは5回裏、2死から1塁走者チョン・サンヨルが2塁へ盗塁を試みたところ、ハンファの捕手シン・ギョンヒョンの悪送球でボールがセンターへと転がる間に3塁へと進んだ。さらにハンファの中堅手デービスが3塁へ悪送球し、その間にチョン・サンヨルは生還しトゥサンが待望の先制点を手に入れる。
トゥサンは6回表、キム・ミョンジェがランナーを出したところで2番手イ・ヒェチョンをマウンドに送る。さらにこの回中継ぎエースのイ・ジェウをマウンドに送り、万全の継投でリードを必死に守ろうとする。チェ・ヨンピルもトゥサンに追加点を許さず、イ・ジェウは7回表のピンチをしのぐと、8回表には1死1塁の場面で不振のハンファの4番キム・テギュンを併殺に打って取る。
1−0のままトゥサンは9回表を迎え、マウンドにはセーブ王の守護神チョン・ジェフンを送った。チョン・ジェフンは期待に応え見事三者凡退に切って取り、トゥサンが最少点差を守りきって勝利した。トゥサンはプレーオフ3連勝で、優勝した2001年以来4年ぶりとなる5度目の韓国シリーズ進出を決めた。ハンファは自慢の打線が3試合で1得点と完全に沈黙してしまったのが痛かった。
キム・ミョンジェはポストシーズン初勝利をあげ、キム・スギョン(現代)の19歳2ヶ月を抜いて18歳9ヶ月とポストシーズンでの最年少先発勝利投手の記録を更新した。チョン・ジェフンもポストシーズン初セーブをあげた。イ・ヒェチョン(トゥサン)はキム・ヨンス(LG、現役引退)の記録に並ぶポストシーズン16試合目の登板を達成した。プレーオフMVPは、第3戦の決勝のホームを踏み、3試合で10打数6安打と活躍したチョン・サンヨル(トゥサン)が受賞し、賞金300万ウォン(約33万円)を得た。韓国シリーズ:サムソン−トゥサンは15日14時からサムソンの本拠地・大邱(テグ)で開幕する。(詳細は後日掲載)
(文責:ふるりん)