DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  トゥサン、プレーオフ3連勝で4年ぶりに韓国シリーズ進出

プレーオフ第3戦
ハンファ 0−1 トゥサン  (ソウル・蚕室)

(勝)キム・ミョンジェ 1勝  (セーブ)チョン・ジェフン 1S  (敗)チェ・ヨンピル 1敗
 トゥサンが連勝し韓国シリーズ進出に王手をかけたプレーオフ第3戦は、トゥサンの先発が高卒ルーキーのキム・ミョンジェ(28試合、7勝6敗、防御率4.63)、ハンファの先発が準プレーオフMVPのチェ・ヨンピル(40試合、8勝8敗5S、防御率2.89)で始まった。ハンファは1回表、3回表にチャンスを迎えたが不振の4番キム・テギュンが凡退するなど先制点をあげることができない。一方準プレーオフMVPのチェ・ヨンピルもトゥサンに先制点を許さない。
 トゥサンは4回裏ようやっと1死1、2塁のチャンスを作るが得点をあげられなかった。そしてトゥサンは5回裏、2死から1塁走者チョン・サンヨルが2塁へ盗塁を試みたところ、ハンファの捕手シン・ギョンヒョンの悪送球でボールがセンターへと転がる間に3塁へと進んだ。さらにハンファの中堅手デービスが3塁へ悪送球し、その間にチョン・サンヨルは生還しトゥサンが待望の先制点を手に入れる。
 トゥサンは6回表、キム・ミョンジェがランナーを出したところで2番手イ・ヒェチョンをマウンドに送る。さらにこの回中継ぎエースのイ・ジェウをマウンドに送り、万全の継投でリードを必死に守ろうとする。チェ・ヨンピルもトゥサンに追加点を許さず、イ・ジェウは7回表のピンチをしのぐと、8回表には1死1塁の場面で不振のハンファの4番キム・テギュンを併殺に打って取る。
 1−0のままトゥサンは9回表を迎え、マウンドにはセーブ王の守護神チョン・ジェフンを送った。チョン・ジェフンは期待に応え見事三者凡退に切って取り、トゥサンが最少点差を守りきって勝利した。トゥサンはプレーオフ3連勝で、優勝した2001年以来4年ぶりとなる5度目の韓国シリーズ進出を決めた。ハンファは自慢の打線が3試合で1得点と完全に沈黙してしまったのが痛かった。
 キム・ミョンジェはポストシーズン初勝利をあげ、キム・スギョン(現代)の19歳2ヶ月を抜いて18歳9ヶ月とポストシーズンでの最年少先発勝利投手の記録を更新した。チョン・ジェフンもポストシーズン初セーブをあげた。イ・ヒェチョン(トゥサン)はキム・ヨンス(LG、現役引退)の記録に並ぶポストシーズン16試合目の登板を達成した。プレーオフMVPは、第3戦の決勝のホームを踏み、3試合で10打数6安打と活躍したチョン・サンヨル(トゥサン)が受賞し、賞金300万ウォン(約33万円)を得た。韓国シリーズ:サムソン−トゥサンは15日14時からサムソンの本拠地・大邱(テグ)で開幕する。(詳細は後日掲載) 


(文責:ふるりん