DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  2005年オールスターゲーム、東軍が逆転勝利  MVPはイ・デホ(ロッテ)

西軍5−6東軍(仁川・文鶴)

 2005年オールスターゲームは、例年通り8球団を東軍(トゥサン、SK、サムソン、ロッテ)と西軍(LG、現代、ハンファ、キア)に分けて行われた。試合前には女子野球チームの試合、8球団のチアリーダーのダンスコンテストなどが行われ、ムードを盛り上げた。そして試合開始直前には先日引退宣言をした数々の通算記録を持つ「記録の男」チャン・ジョンフン(ハンファ)の引退セレモニーが開かれた。
 始球式はかつて仁川を本拠地にしていたプロ野球チーム、三美スーパースターズ(現代の前身)の初代監督、パク・ヒョンシク氏がつとめた。試合は西軍の先発が現役通算最多勝利(185勝)のソン・ジヌ(ハンファ)、東軍の先発が現在最多勝(14勝)のソン・ミンハン(ロッテ)で開始された。東軍は1回裏、パク・チョンホ(サムソン)の本塁打で1点を先制するが、西軍は2回表代打キム・テギュン(ハンファ)の本塁打で1−1の同点に追いつく。オールスター戦での代打本塁打は史上2人目。その裏東軍は1死1,3塁のチャンスでパク・キヒョク(ロッテ)が三振に倒れるが、ソン・ジヌとチョ・インソン(LG)のバッテリーがアウトカウントを間違え、チョ・インソンが本塁を離れた隙に3塁走者ペロー(ロッテ)が生還し1点を勝ち越す。この回チョン・スグン(ロッテ)のタイムリーでもう1点を追加した。
 西軍は4回表、東軍の2番手オ・スンファン(サムソン)からパク・ヨンテク(LG)の本塁打で1点を返すと、さらにイ・スンヨン(現代)のタイムリーとチョン・ソンフン(現代)の2ランで5−3と逆転する。その裏西軍も東軍の2番手キム・ジヌ(キア)からホン・ソンフン(トゥサン)の本塁打で1点を返す。5回終了後、15日の前夜祭で予選が行われたホームラン競争の決勝が行われ、キム・テギュン(ハンファ)がパク・チェホン(SK)をやぶり優勝した。また6回終了後には野手のスピードキングコンテストが行われ、6名が出場しチョン・ソンフン(現代)が152kmを出して優勝した。
 試合は西軍のムン・ドンファン(ハンファ)、キャラウェイ(現代)、東軍のキム・ミョンジェ(トゥサン)、クォン・オジュン(サムソン)、イ・ヒェチョン(トゥサン)の好投でお互い得点を許さない。東軍は8回裏、西軍の5番手チ・ヨンギュ(ハンファ)からイ・デホ(ロッテ)が2ランを打ち6−5と逆転する。
 西軍は9回表、東軍の6番手チョン・ジェフン(トゥサン)から2死1,2塁と逆転の場面を作り、ここで西軍ベンチは最後の晴れ舞台としてチャン・ジョンフンを代打に送る。だがチャン・ジョンフンはセカンドゴロに倒れ試合は終了し、東軍が2年連続の勝利を収めた。
 オールスター戦のMVPには、8回裏決勝2ランを打ったイ・デホ(ロッテ)が選ばれ、トロフィーと賞金1000万ウォン(約108万円)が送られた。ロッテのMVP受賞者は、昨年のチョン・スグンに続き7人目。なお、公式戦は19日から再開される。