DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

示範競技(3.18) 結果

ロッテ 2-3 KT  (水原)

(勝)チュ・グォン 1勝  (セーブ)イ・サンドン 1S  (敗)チェ・イジュン 1敗

本塁打) ロッテ : チョン・ジュヌ 2号

 ロッテは3回表にKTの先発オム・サンベクから2番パク・スンウクのタイムリーで1点を先制した。KTは3回裏にロッテの先発jパク・セウンから2番キム・ミンヒョクのタイムリーで1-1の同点に追いついた。ロッテは4回表に4番チョン・ジュヌの本塁打で1点を勝ち越した。KTの2番手ソン・ジェホンは5回表途中から登板した。KTの3番手チュ・グォンは6回表に追加点を与えなかった。

 KTは6回裏にロッテの2番手チェ・イジュンから途中出場の7番オ・ユンソクと8番キム・ジュンテのタイムリーで3-2と逆転し、4番手ウ・ギュミン(サムソンから移籍)は7回表を無失点に抑えた。ロッテの3番手キム・サンスは7回裏途中まで追加点を与えなかった。KTの5番手キム・ヨンヒョンは8回表を無失点に抑えた。ロッテの4番手ク・スンミンは8回裏まで追加点を与えなかった。KTの6番手イ・サンドンは9回表を無失点に抑え、KTが勝利した。ロッテは4連敗。

 

 

NC 1-3 SSG  (仁川)

(勝)エリアス 2勝  (セーブ)ムン・スンウォン 2S  (敗)シン・ヨンウ 1敗

 SSGは1回裏にNCの先発シン・ヨンウから3番コ・ミョンジュンのタイムリーで1点を先制し、4回裏に7番チョ・ヒョンウのタイムリーで1点を追加しシン・ヨンウをノックアウトした。NCの2番手ソ・ウィテは追加点を与えなかった。SSGの先発エリアスは5回表途中まで無失点に抑えた。SSGの2番手コ・ヒョジュンは6回表まで無失点に抑えた。SSGは7回裏にNCの3番手チェ・ソンヨンからコ・ミョンジュンのタイムリーで1点を追加した。

 SSGの3番手ノ・ギョンウンは7回表を無失点に抑えた。NCの4番手キム・ジェヨル(キアから移籍)は7回裏に追加点を与えなかった。SSGの4番手ハン・ドゥソルは8回表を無失点に抑えた。NCの5番手チェ・ウォンフと6番手キム・テヒョンは8回裏を無失点に抑えた。NCは9回表にSSGの5番手ムン・スンウォンから途中出場の8番アン・ジュンヨルのタイムリーで1点を返したが、SSGが勝利した。

チョ・ヒョンウ(SSG)は4回裏に先制のタイムリhttps://sports.chosun.com/baseball/2024-03-18/202403180100135600018085?t=n1

 

 

トゥサン 2-0 ハンファ  (大田)

(勝)パク・シンジ 1勝  (セーブ)チョン・チョルォン 3S  (敗)ペーニャ 2敗

本塁打) トゥサン : ヤン・ウィジ 1,2号

 トゥサンの先発パク・シンジは3回裏まで無失点に抑えた。トゥサンは4回表にハンファの先発ペーニャから3番ヤン・ウィジの本塁打で1点を先制し、2番手パク・チョンスは4回裏を無失点に抑えた。トゥサンは6回表にヤン・ウィジの2打席連続本塁打で1点を追加し、3番手パク・ソジュンは6回裏まで無失点に抑えた。ハンファの2番手チャン・ジスは7回表を無失点に抑えた。

 トゥサンの4番手チェ・ジョンインは7回裏を無失点に抑えた。ハンファの3番手イ・チュンホは8回表に追加点を与えなかった。トゥサンの5番手チェ・ジュンホは8回裏を無失点に抑えた。ハンファの4番手チャン・シファンは9回表に追加点を与えなかった。トゥサンの6番手チョン・チョルォンは9回裏を無失点に抑え、トゥサンが完封リレーで勝利し8連勝となった。トゥサン打線ではヤン・ウィジが2本塁打2打点と活躍。ハンファは連勝が4で止まった。

 

 

サムソン 8-3 キア  (光州)

(勝)レイエス 1勝1敗  (敗)ヤン・ヒョンジョン 1敗

本塁打) サムソン : オ・ジェイル 1号  キア : ファン・デイン 3号

 キアは2回裏にサムソンの先発の新外国人レイエスから6番ファン・デインの2試合連続本塁打で1点を先制した。サムソンは3回表にキアの先発ヤン・ヒョンジョンから3番ク・ジャウクのタイムリーで1-1の同点に追いつき、4回表に6番オ・ジェイルの本塁打で2-1と逆転した。キアの2番手ユン・ジュンヒョンは5回表に追加点を与えなかった。サムソンは6回表にキアの3番手イ・ヒョンボム(トゥサンから移籍)から8番キム・ヨンウンと9番リュ・ジヒョクのタイムリーで2点を追加した。サムソンの先発の新外国人レイエスは6回裏まで無失点に抑えた。

 サムソンは7回表にキアの4番手イム・ギヨンから5番カン・ミンホと7番イ・ソンギュのタイムリーで2点を追加し、2番手イム・チャンミンは7回裏を無失点に抑えた。キアの5番手イ・ジュニョンは8回表に追加点を与えなかった。キアは8回裏にサムソンの3番手キム・ジェユン(KTから移籍)から途中出場の3番キム・ギュソンのタイムリーで2点を返した。サムソンは9回表にキアの6番手パク・チュンピョから途中出場の9番アン・ジュヒョンのタイムリーなどで2点を追加し、4番手オ・スンファン(元阪神)は9回裏を無失点に抑え勝利した。

 

(文責 : ふるりん

2024年 シーズン展望 第6回 キアタイガーズ

イ・ボムホ新監督、2年ぶりのポストシーズン進出へ

 2023年は6位で2年連続ポストシーズン進出に失敗した。2024年1月末、海外キャンプへの出発を前にしてキム・ジョングク監督が背任、収賄の嫌疑で捜査を受けていることが明らかになり解任され、2月13日に打撃コーチだったイ・ボムホ新監督(元福岡ソフトバンク)が内部昇格で就任した。1981年生まれと10チーム中で最年少の監督のイメージで、不祥事からの刷新を図ろうとしていると思われる。

 オフシーズンは新外国人選手のクロウ、ネイルの2名の投手と、2014年の首位打者で2023年シーズン終了後にLGツインスから自由契約となった内野手ソ・ゴンチャン以外大きな補強はなかった。イ・ボムホ新監督は現有戦力の底上げで2年ぶりのポストシーズン進出、2017年以来7年ぶり12度目の韓国シリーズ優勝を目指す。

 
【投手陣】

〈先発〉 
△ヤン・ヒョンジョン、△イ・ウィリ、◎クロウ、◎ネイル、△ユン・ヨンチョル、ファン・ドンハ

〈リリーフ〉
△イ・ジュニョン、ユン・ジュンヒョン、パク・チュンピョ、△チェ・ジミン、△キム・デユ、イム・ギヨン、◎イ・ヒョンボム、チョン・サンヒョン、チャン・ヒョンシク、チョン・ヘヨン

注 : ◎は新加入、△は左腕

 現役では個人通算最多となる168勝のヤン・ヒョンジョンは36歳となり、年齢による衰えを懸念しなくてはならない。次世代のエースである21歳の左腕イ・ウィリは2023年も11勝と数字を残したが、6回以上3失点以内のクォリティースタートが6試合と少なかったのが懸念である。20歳となるプロ2年目の左腕ユン・ヨンチョルは2023年に8勝を記録、さらなる成長が予感される。右腕の先発要員が少ないため、新外国人選手のクロウ、ネイルともに右腕となった。

 リリーフでは先発もこなせるサイドハンド右腕のイム・ギヨン、チョン・サンヒョン、チョン・ヘヨンなどが軸となる。2023年に杭州アジア競技大会など韓国代表で活躍した20歳のチェ・ジミンなど、比較的左腕のリリーフも豊富である。先発がやや手薄な分、リリーフの細かい継投で勝利を拾う展開が多くなると予想される。

 

【打撃陣】

〈先発予想〉

捕手:キム・テグン

一塁:ファン・デイン

二塁:キム・ソンビン

三塁:キム・ドヨン

遊撃:パク・チャンホ

外野:△ナ・ソンボム、△ソクラテス、イ・ウソン

指名:△チェ・ヒョンウ

〈控え〉
(捕手) △ハン・ジュンス、ハン・スンテク
(内野手) △キム・ギュソン、△◎ソ・ゴンチャン、ピョン・ウヒョク、パク・ミン
(外野手) △チェ・ウォンジュン、△キム・ホリョン、△コ・ジョンウク、イ・チャンジン

注 : ◎は新加入、△は左打者。

 2023年はキム・ドヨン、ナ・ソンボムなどが故障などで欠けていた期間が長く、2024年シーズンは主力がそろって戦い続けられるようにしたい。個人通算251本塁打の34歳のナ・ソンボム、韓国3年目の外国人選手ソクラテスが打線の軸となり、走攻守そろったプロ3年目の20歳の大型内野手キム・ドヨン、プロ野球史上最多の個人通算打点(1542)を記録した40歳のチェ・ヒョンウがその前後を固める。

 また2度の盗塁王(2019年、2022年)となったパク・チャンホ安打製造機のキム・ソンビンなどのチャンスメイカーもそろっている。控えの層も厚く、打線が最大限の力を発揮すれば優勝争いに残れるチャンスは十分にあると思われる。2023年は不振で5本塁打に終わったファン・デインの復活にも期待したい。

 

【本拠地】
光州・キアチャンピオンズフィールド

 韓国南西部の中心都市・光州(クァンジュ)はソウルや釜山などの大都市から距離があり、特有の文化や風情がある。試合中には全羅南道ご当地ソングである「南行きの列車(ナメンヨルチャ)」が観客席から何度も聞こえてくることもある。首都圏の蚕室野球場などでも、3塁側の内野応援席がキアファンで溢れかえることも少なくない。現在も光州キアチャンピオンズフィールドの内野スタンドの壁面に、隣の無等(ムドゥン)野球場で栄光の歴史を刻んできたヘテ時代の9度の韓国シリーズ優勝を記念したエンブレムが飾られている。またレフト外野の球場外には、前身のヘテタイガーズからの歴史館もある。
 2014年に開場した現代的なボールパークは、そういった勝利の伝統が息づくチームにふさわしい威容だ。西日がまぶしいためキアは3塁側ベンチを使用し、応援ステージも3塁側内野席に設置されている。外野には木造の椅子とベンチ、砂場などもあり、老若男女問わずグループ観戦に便利である。また世界中に自動車を輸出するキアグループの球団のため、自社のモデルカーが展示されることもある。

 

光州キアチャンピオンスフィールド(2023年)

 

[交通アクセス]

 韓国各都市からのバスが発着する光州総合バスターミナルからは徒歩15分程度。KTXが停車する光州松汀(クァンジュソンジョン)駅からは、比較的近い光州駅

までの列車が運行されている。光州駅からはタクシーで10分程度。

  
(文責 : ふるりん

MLBソウルシリーズ2024 サンディエゴパドレスがチームコリアに完封勝ち

チームコリア 0-1 サンディエゴパドレス (ソウル・高尺)

(勝)ブリトー  (セーブ)スアレス  (敗)ムン・ドンジュ

 3月17日19時より、MLBソウルシリーズ2024にてサンディエゴパドレスと若手主体の韓国代表・チームコリアが高尺スカイドームで対戦した。始球式は2016年、MLBシアトルマリナースに所属していたイ・デホ(元福岡ソフトバンク)が務めた。

 チームコリアは1回表にパドレスの先発ブリトーから2番ユン・ドンヒィ(ロッテ)がヒットで出塁するがチャンスは拡大しなかった。パドレスは1回裏にチームコリアの先発ムン・ドンジュ(ハンファ)から1番ボガーツ、2番タティースJr、3番クロネンワースへの3者連続四球でチャンスを作ると、相手の暴投の間に1点を先制した。韓国代表は2回表に5番ムン・ボギョン(LG)がヒットで出て二塁へ盗塁を成功させ、三塁まで進むも無得点だった。パドレスの2番手コラクは3回表を無失点に抑えた。

 パドレスは3回裏にチームコリアの2番手ウォン・テイン(サムソン)からタティースJrと5番キム・ハソン(元キウム)のヒットでチャンスを作るが無得点だった。パドレスの3番手エストラーダは4回表を無失点に抑えた。パドレスは4回裏に9番メリルのヒット、ボガーツへの四球でチャンスを作るがまたも無得点だった。チームコリアは5回表にパドレスの4番手松井から7番チェ・ジフン(SSG)が四球で出て暴投で二塁まで進むが、9番キム・ソンユン(サムソン)の打球を右翼手のタティースJrが好捕し無得点だった。

 パドレスの5番手コスグローブは6回表を無失点に抑えた。チームコリアの3番手ソン・ミョンギ(NC)は6回表までを完璧に抑えた。チームコリアは7回表にパドレスの6番手エニエル・デ・ロス・サントスからムン・ボギョンの二塁打でチャンスをつくるも無得点だった。パドレスは7回裏にチームコリアの4番手チョン・ヘヨン(キア)からメリルがヒットで出て牽制悪送球の間に二塁へ進むも無得点だった。チームコリアは8回表にパドレスの7番手ワンディ・ペラルタから1番キム・ヘェソン(キウム)がヒットで出るもチャンスは拡大しなかった。

 チームコリアの5番手チェ・ジュニョン(ロッテ)は8回裏に追加点を与えなかった。チームコリアは9回表にパドレスの8番手ロベルト・スアレス(元阪神)から4番ノ・シファン(ハンファ)のヒット、ムン・ボギョンへの四球で無死1,2塁のチャンスを作るも、1死後のチェ・ジフンの内野ゴロの間に一、二塁間で挟殺が成立し試合終了、パドレスが完封リレーで勝利した。チームコリアはパドレスの4本を上回る5本のヒットもチャンスを生かしきれなかった。

チームコリアーサンディエゴパドレス(3月17日)

 

(文責 : ふるりん

MLBソウルシリーズ2024 ロサンゼルスドジャースがキウムヒーローズに大勝

ロサンゼルスドジャース 14-3 キウム (ソウル・高尺)

(勝)グローブ  (敗)フラード

本塁打) ドジャース : フリーマン

 3月17日12時より、MLBソウルシリーズ2024年の最初の試合として、会場の高尺スカイドームを本拠地とするキウムヒーローズとロサンゼルスドジャーススペシャルマッチで対戦した。

 ドジャースは1回表にキウムの先発フラードから3番フリーマンの本塁打で1点を先制し、2回表に8番ヘイワードのタイムリーなどで2点を追加し、先発グローブは2回裏まで無失点に抑えた。ドジャースは3回表に7番アウトマンのタイムリーで1点を追加し、2番手ベイシアは3回裏を無失点に抑えた。キウムは4回裏にドジャースの3番手ブレイシア(元広島)から4番チェ・ジュファンのタイムリーで1点を返した。ドジャースは5回表にキウムの2番手の高卒新人ソン・ヒョンギからヘイワードの犠牲フライ、9番ラックス、代打クリス・テイラー、途中出場の2番フェドゥッキアのタイムリーで4点を追加した。この回途中から登板したキウムの3番手チュ・スンウは追加点を与えなかった。ドジャースの4番手ダニエル・ハドソンは5回裏、5番手ジョー・ケリーは6回裏を無失点に抑えた。

 ドジャースは7回表にキウムの4番手の高卒新人キム・ユンハから途中出場の5番ミゲル・ロハスのタイムリー、途中出場の6番オースティン・バーンズの犠牲フライ、ヘイワードのタイムリー、この回途中から代わったキウムの5番手キム・ジェウンからクリス・テイラーのタイムリーで計5点を追加した。キウムは7回裏にドジャースの6番手エバン・フィリップスから8番ソン・ソンムンのタイムリーで2点を返した。キウムの6番手の高卒新人チョン・ジュンピョは8回表に追加点を与えなかった。ドジャースは9回表にキウムの7番手チョ・サンウからフェドゥッキアのタイムリーで1点を追加した。ドジャースの7番手ハートは9回裏まで無失点に抑え、ドジャースが17安打14得点で大勝した。ドジャース打線ではヘイワードが3安打4打点、フリーマンが3安打1本塁打1打点と活躍。

 

MLBソウルシリーズ2024の会場・高尺スカイドーム(3月17日)

 

 

(文責 : ふるりん

示範競技 結果(3.17)

KT 4-14 キア  (光州)

(勝)クロウ 2勝  (敗)キム・ミン 1敗

本塁打) KT : カン・ヒョヌ 1号  キア ; ファン・デイン 2号

 キアは1回裏にKTの先発キム・ミンから4番チェ・ヒョンウと5番ソクラテスのタイムリーで2点を先制した。KTは3回表にキアの先発の新外国人クロウから2番キム・ミンヒョクのタイムリーで1点を返した。キアは3回裏に6番キム・ソンビンのタイムリーで2点を追加した。KTは4回表に6番ムン・サンチョルの内野ゴロの間に1点を返した。キアは4回裏にKTの2番手パク・セジンから相手のエラーや暴投、代わったKTの3番手チョン・ヨンジュから4番チェ・ヒョンウの内野ゴロの間に計3点を追加した。KTは6回表にキアの2番手の大卒新人キム・ミンジュから8番カン・ヒョヌの本塁打で2点を返した。

 キアは6回裏にKTの4番手カン・ゴンから2番キム・ドヨンのタイムリー、代わったKTの5番手キム・ミンスから代打コ・ジョンウク、途中出場の5番キム・ソックァン、途中出場の6番ソ・ゴンチャン(LGから移籍)のタイムリー、途中出場の7番ファン・デインの本塁打で7点を追加した。キアの3番手クァク・トギュは7回表を無失点に抑えた。KTの6番手キム・ヨンヒョンは7回裏に追加点を与えなかった。キアの4番手キム・デユは8回表を無失点に抑えた。KTの7番手パク・シヨンは8回裏に追加点を与えなかった。キアの5番手チャン・ヒョンシクは9回表を無失点に抑え、キアが勝利し4連敗から脱出した。キア打線ではキム・ドヨンが3安打1打点と活躍。

キアの先発クロウ http://www.jndn.com/article.php?aid=1710664559381919104

 

 

トゥサン 11-6 SSG  (仁川)

(勝)アルカンタラ 2勝  (敗)キム・グァンヒョン 1敗

本塁打) トゥサン : ホ・ギョンミン 1号、パク・ケェボム 1号  SSG : チュ・シンス 1号、チョン・ウィサン 2号

 トゥサンは3回表にSSGの先発キム・グァンヒョンから2番の新外国人ラモスのタイムリーで2点を先制し、4回表に6番ホ・ギョンミンの本塁打、2番チョン・スビンのタイムリーで4点を追加した。SSGは4回裏にトゥサンの先発アルカンタラ(元阪神)から相手のエラーで2点を返した。SSGの2番手イ・ゴヌクは5回表に追加点を与えなかった。SSGの3番手パク・ミヌは6回表途中で4番手ハン・ドゥソルに交代した。SSGは6回裏にトゥサンの2番手チェ・ジガンから2番チュ・シンス本塁打で1点を返した。

 トゥサンは7回表にSSGの5番手チェ・ミンジュンから3番ヤン・ウィジのタイムリーで1点を追加し、3番手キム・ミョンシンは7回裏を無失点に抑えた。トゥサンは8回表にSSGの6番手イ・ギスンから途中出場の3番キム・ギヨンのタイムリーで2点を追加し、4番手キム・ホジュンは8回裏を無失点に抑えた。トゥサンは9回表にSSGの7番手キム・ジュオンから途中出場の6番パク・ケェボムの本塁打で1点を追加した。SSGは9回裏にトゥサンの5番手イ・ヨンハから途中出場の2番チョン・ウィサンの本塁打で3点を返したが、トゥサンが勝利し7連勝となった。トゥサン打線では9番キム・デハンが3安打と活躍。

 

 

NC 5-2 サムソン  (大邱

(勝)ハン・ジェスン 1勝  (セーブ)イ・ヨンチャン 2S  (敗)イ・ホソン 2敗

本塁打) NC : パク・コヌ 2号、ソ・ホチョル 1号

 NCは2回表にサムソンの先発の新外国人コナーから1番パク・ミヌのタイムリーで2点を先制した。サムソンは4回裏にNCの先発イ・ヨンジュンから7番リュ・ジヒョクのタイムリーで1点を返した。サムソンの2番手ホン・ジョンウは5回表途中から登板した。サムソンは5回裏にNCの2番手ソ・ウィテから3番ク・ジャウクの内野ゴロの間に2‐2の同点に追いついた。

 NCは6回表にサムソンの3番手イ・ホソンから3番パク・ミヌと6番ソ・ホチョルの本塁打で3点を勝ち越し、3番手ハン・ジェスンは6回裏まで、4番手イム・ジョンホは7回裏、5番手リュ・ジヌクは8回裏を無失点に抑えた。サムソンの4番手イ・サンミンは9回表まで追加点を与えなかった。NCの5番手イ・ヨンチャンは9回裏を無失点に抑え、NCが勝利した。

 

 

ハンファ 14-2 ロッテ  (釜山・社稷

(勝)リュ・ヒョンジン 2勝  (敗)ウィルカーソン 2敗

 ハンファは1回表にロッテの先発ウィルカーソン(元阪神)から3番アン・チホンと5番イム・ジョンチャンのタイムリーで2点を先制し、2回表に相手のエラーで1点を追加した。ロッテは3回裏にハンファの先発リュ・ヒョンジンから4番チョン・ジュヌのタイムリーで2点を返した。ハンファは4回表に1番チョン・ウヌォン、途中出場の3番ファン・ヨンモク、イム・ジョンチャンのタイムリーで4点を追加した。ハンファは4回表にロッテの2番手チン・ヘス(LGから移籍)から1番チェ・インホのタイムリー、この回代わったロッテの3番手の高卒新人チョン・ミルからファン・ヨンモクのタイムリー、4番キム・インファンの犠牲フライ、イム・ジョンチャンのタイムリー、さらに代わったロッテの4番手キム・ジヌクから7番ハ・ジュソクと8番イ・ジェウォン(SSGから移籍)のタイムリーで計7点を追加した。

 ロッテの5番手パク・チンは6回表に追加点を与えなかった。ハンファの2番手キム・ギュヨンは6回裏、3番手キム・ボムスは7回裏を無失点に抑えた。ロッテの6番手ウ・ガンフンは8回表まで追加点を与えなかった。ハンファの4番手キム・ソヒョンは8回裏を無失点に抑えた。ロッテの7番手の大卒新人チョン・ヒョンスは9回表に追加点を与えなかった。ハンファの5番手イ・ミヌは9回裏を無失点に抑え、ハンファが勝利し4連勝となった。ハンファ打線ではイム・ジョンチャンが3安打4打点、ファン・ヨンモクが3安打2打点、チョン・ウヌォンが3安打1打点と活躍。ロッテは3連敗。

 

(文責 : ふるりん

2024年 シーズン展望 第5回 トゥサンベアース

5年ぶり7度目の韓国シリーズ優勝へ

 2023年はプロ野球個人通算最多本塁打(467本)のイ・スンヨプ新監督(元オリックス)の就任1年目ということで大いに注目され、レギュラーシーズン5位で2年ぶりにポストシーズン進出を果たしたがワイルドカード決定戦でNCダイノスに敗れた。先発投手クァク・ピンの成長など若手投手陣の台頭はあったが、野手の世代交代はあまり見られなかった。新外国人選手ラモスとの契約以外に目立った補強はなく、現有戦力の底上げで2年ぶりの韓国シリーズ進出、5年ぶり7度目の優勝を目指す。 

 


【投手陣】

〈先発〉 
アルカンタラ、△ブランドン、クァク・ピン、チェ・ウォンジュン、キム・ミンギュ、キム・ドンジュ

〈リリーフ〉
パク・チグク、キム・ミョンシン、△チェ・スンヨン、△イ・ビョンホン、チョン・チョルォン、イ・ヨンハ、◎キム・テギョン、ホン・ゴンヒィ

注 : ◎は新戦力、△は左腕。

 先発投手陣では2023年チーム最多勝(13勝)のアルカンタラ(元阪神)、11勝のブランドンの外国人選手2名、韓国人で最多勝(12勝)のクァク・ピンの3名が中心となる。先発4番手以降の層が厚くなかったが、22歳のキム・ドンジュ、キム・ミンギュなどの活躍があれば優勝争いに残れる可能性が高まる。2023年は3勝のみと不調だったチェ・ウォンジュンの復活も期待される。

 リリーフではキム・ミョンシン、パク・チグク、チョン・チョルォンなどが中継ぎをつとめてきた。2023年、チーム最多の22セーブを記録したホン・ゴンヒィが負傷で出遅れているため、キャンプの練習試合から好投を続けている18歳の高卒新人キム・テギョンの起用も考えられる。

 

【打撃陣】

〈先発予想〉

捕手:ヤン・ウィジ

一塁:ヤン・ソックァン

二塁:カン・スンホ

三塁:ホ・ギョンミン

遊撃:パク・チュニョン

外野:◎✕ラモス、チョン・スビン、△チョ・スヘン

DH:△キム・ジェファン

〈控え〉
(捕手) アン・スンハン、✕チャン・スンヒョン
(内野手) キム・ミンヒョク、キム・ジェホ、イ・ユチャン、パク・ケェボム、チョン・ミンジェ
(外野手) 、△キム・インテ、△ヤン・チャニョル、△ホン・ソンホ、キム・デハン

注 :◎は新加入、△は左打ち、✕は両打ち。

 36歳となった正捕手ヤン・ウィジ、2023年のチーム最多本塁打(21本)・打点(89)のヤン・ソックァンが打線の主軸を担い、2023年は10本塁打と不振だった35歳のキム・ジェファンも復活をかける。新外国人選手ラモスは2022年にKTウィズと契約し負傷でシーズン途中に自由契約となっているが、2度目の韓国挑戦で結果を残したい。

 そのほか三塁手のホ・ギョンミン、2023年の盗塁王(39)のチョン・スビンなど、実績のある生え抜きの野手たちがそろってはいるが、若手の台頭に乏しく得点力不足に陥ることが懸念される。そういった中で26歳のパク・チュニョンがレギュラーの定着を期待され、示範競技などで起用されている。

 

【本拠地】 

ソウル・蚕室野球場 

 首都ソウル特別市の南東部にあり、韓国を代表する25000人収容の野球場。周囲は蚕室総合運動場や体育館もある総合運動場であり、プロサッカー、プロバスケットボールなど各種競技が開催される。トゥサンだけでなくLGツインスの本拠地でもあり、ライバル意識の強い両チームの対戦は他にない盛り上がりを見せ、3塁側の遠征してきたチームのファンたちも少なくない。両翼100m、左・右中間117m、センター125mと韓国の野球場では最大級の広さがあり、本塁打が出にくい。

 近年他の本拠地球場はMLBなどを手本としたボールパーク化が進められているが、ソウルオリンピック(1988年)の前の1982年に完成した同球場は昔ながらのたたずまいを残し、ロッテタワーなど江南(カンナム)地区の高層ビル群を背景とした特有の活気を感じたい。

蚕室野球場(2023年)


[交通アクセス]
 ソウルメトロ2号線・9号線総合運動場(チョンハプウンドンジャン)駅、5番出入口の目の前が中央チケット売り場である。ただし9号線ホームは2号線ホームと比べ野球場から離れていて徒歩5分前後かかる。9号線はソウル高速バスターミナル、金浦空港とを結び、韓国の他地域や国外からも観戦に訪れやすい。
 
(文責 : ふるりん

MLBソウルシリーズ2024、3月17,18日にチームコリアとドジャース、パドレスが対戦

 2023年の杭州アジア競技大会野球、アジアプロ野球チャンピオンシップに出場した若手選手が多くを占める野球韓国代表はチームコリアとしてMLBソウルシリーズ2024に出場し、高尺スカイドーム3月17日19時よりサンディエゴパドレス3月18日19時よりロサンゼルスドジャースと対戦する。チームコリアの17日のパドレス戦の先発投手ムン・ドンジュ(ハンファ)と発表された。20歳のムン・ドンジュは2023年、23試合に登板し8勝8敗、防御率3.72の成績で新人王を受賞、決勝で先発し勝利投手となった杭州アジア競技大会野球・韓国代表の優勝で兵役免除の恩典を受け、アジアプロ野球チャンピオンシップにも出場した。チームコリアの選手たちにとっては2024年11月開催予定のWBSC プレミア12など今後の国際大会に向けて経験を積む場となり、2024 WBSCプレミア12と同じくリュ・ジュンイル監督が指揮する。

 なお、高尺スカイドームにて3月17日12時よりキウムヒーローズロサンゼルスドジャース18日12時よりLGツインスサンディエゴパドレスと対戦する。

 

ムン・ドンジュ(ハンファ)とカン・ベッコ(KT)

リュ・ジュンイル監督

MLBソウルシリーズ2024 チームコリア 選手名簿】

[投手]

パク・ミョングン(LG)、パク・ヨンヒョン、ソン・ドンヒョン(以上KT)、オ・ウォンソク、イ・ロウン、チョ・ビョンヒョン(以上SSG)、シン・ミンヒョク(NC)、クァク・ピン、イ・ビョンホン、キム・テギョン(以上トゥサン)、チョン・ヘヨン、イ・ウィリ、チェ・ジミン(以上キア)、チェ・ジュニョン(ロッテ)、ウォン・テイン(サムソン)、ムン・ドンジュ、ファン・ジュンソ(以上ハンファ)

[捕手]

キム・ヒョンジュン(NC)、ソン・サンビン(ロッテ)、キム・ドンホン(キウム)

内野手

ムン・ボギョン(LG)、パク・ソンハン(SSG)、キム・ジュウォン(NC)、イ・ユチャン(トゥサン)、ナ・スンヨプ(ロッテ)、ノ・シファン、ムン・ヒョンビン(以上ハンファ)、キム・ヘェソン(キウム)、ハン・テヤン(尚武、元ロッテ)

[外野手]

カン・ベッコ(KT)、チェ・ジフン(SSG)、ユン・ドンヒィ(ロッテ)、キム・ソンユン(サムソン)、チョ・セジン、チュ・ジェヒョン(以上尚武、元ロッテ)

 

(文責 : ふるりん