KBO(韓国野球委員会)は4日、 キム・ジェバク試合運営委員長に6試合出場停止の処分を下した。
4月3日14時より、蚕室野球場で予定されていたハンファ−ＬＧは雨天中止となった。この日、野球場周辺は10時ごろから雨が降り始め、12時ごろから雨が強くなったり弱くなったりで試合の開催が微妙となっていた。ただ13時ごろから雨が弱くなり、グラウンドの防水処置もしてあったため試合が開催できないという状況ではなかった上に、すでに場内には多数の観客が入場していた。だがこの試合の開催の可否を下す立場だったキム・ジェバクは13時20分ごろに中止の決定を下した。蚕室野球場でのハンファ−ＬＧは4月1日の開幕戦に続き2日も26000人の超満員の観客が集まり、3日も前売りで大半の入場券が売れていた。そのため試合中止に関し非難が殺到したため、今回の処分に至った。KBOは今後安易に試合を中止し観客や放送局などに迷惑がかからないよう、最大限に配慮し試合の開催可否を決めるとも表明した。
キム・ジェバクは現役時代はショートとして活躍し、ＬＧや前身のＭＢＣ、太平洋に在籍していた。1992年で現役を引退し、太平洋のコーチを経て1996年、太平洋を買収した現代ユニコーンズの監督に就任した。退任する2006年まで4度の韓国シリーズ優勝を果たした。2007年から2009年までＬＧの監督を務めたが、2008年には最下位（当時は8位）に沈むなど、3年間でポストシーズン進出は一度もなかった。また2003年アジア野球選手権、2006年ドーハアジア大会の韓国代表チーム監督を務めたが、前者では台湾、日本に敗れアテネオリンピック出場権を逃し、後者でも台湾、日本に敗れ3位に終わるなど結果を残せなかった。2010年よりKBOの試合運営の役職についていた。
(4月3日、蚕室野球場のバックスクリーンでハンファ−ＬＧの中止が発表された。）
（文責：ふるりん）
