DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   イ・スンヨプ(元オリックス)、通算352本塁打の新記録達成  キア9連勝で3位浮上

サムソン 5−2 SK (仁川・文鶴)
(勝)ロドリゲス 3勝4敗  (セーブ)オ・スンファン 1勝14S  (敗)ユン・ソンファン 3勝3敗
本塁打) サムソン : イ・スンヨプ 7号、キム・テワン 1号  SK : キム・サンヒョン 5号、チョン・グヌ 5号
 SKは2回裏、サムソンの先発ロドリゲスから4番キム・サンヒョンの本塁打で1点を先制した。サムソンは3回表、SKの先発ユン・ヒィサンから3番チェ・ヒョンウのタイムリーで1点を返すと、4番イ・スンヨプ(元オリックス)の3ランで逆転した。なおこれでイ・スンヨプは、韓国での個人通算本塁打の新記録となる352本塁打の偉業を達成した。幸運にも打球を捕ったのはサムソンファンが多いレフト外野の最前列にいた男性だった。SKは3回裏1番チョン・グヌの本塁打で1点を返した。
 首位サムソンは8回表、SKの3番手チェ・ヨンピルから7番キム・テワンの移籍後初本塁打で1点を追加し、クォン・ヒョク、アン・ジマン、守護神オ・スンファンの継投で相手の反撃を断ち、イ・スンヨプの偉業を勝利で祝福した。7回途中まで2失点に抑えたロドリゲスが3勝目。打線では韓国を代表する長距離砲として国内外で活躍してきたイ・スンヨプが3安打1本塁打3打点、チェ・ヒョンウが3安打1打点と活躍。7位SKは2本塁打だけと打線が単発で、首位サムソンに力でねじ伏せられてしまった。


(3回表、逆転3ランとなる通算352本塁打を打ったイ・スンヨプ。)


LG 3−4 NC (馬山)
(勝)イム・チャンミン 2勝2敗2S  (敗)イ・サンヨル 1勝2敗
 NCは1回裏、LGの先発リュ・ジェグクから4番イ・ホジュンのタイムリーで1点を先制した。LGは5回表、NCの先発チャーリーから8番ソン・ジュインの犠牲フライで1-1の同点に追いついた。LGは5回裏3番ナ・ソンボムのタイムリーで1点を勝ち越した。LGは6回表5番イ・ビョンギュ(元中日、背番号9)の2点タイムリーで3-2と逆転した。NCは8回裏、LGの4番手チョン・ヒョヌクから代打の大卒新人クォン・ヒィドンのタイムリーで3-3の同点に追いついた。
 8位NCは9回裏、LGの5番手イ・サンヨルからチャンスを作ると、代わった6番手イム・ジョンウからイ・ホジュンのタイムリーで4-3と逆転サヨナラ勝ちした。9回表を無失点に抑えた2番手イム・チャンミンが2勝目。まさかの逆転サヨナラ負けを喫したLGは連勝が6で止まり、ハンファに勝ったキアに抜かれ4位に後退。


キア 6−3 ハンファ (大田)
(勝)ヤン・ヒョンジョン 9勝1敗  (セーブ)アンソニー 1敗20S  (敗)キム・グァンス 2敗1S
本塁打) キア : ナ・ジワン 10号  ハンファ : チェ・ジンヘン 5号
 キアは3回表、ハンファの先発ユン・グニョンから5番チェ・ヒィソプのタイムリーで1点を先制し、4回表2番アン・チホンの犠牲フライで1点を追加した。ハンファは4回裏、キアの先発ユン・ソンミンから5番チェ・ジンヘンの2ランで同点に追いつき、5回裏1番コ・ドンジンのタイムリーで3-2と逆転した。キアは7回表、ハンファの2番手キム・グァンスから4番ナ・ジワンの3ランで逆転した。
 キアは8回表、ハンファの5番手チョン・ジェウォンからアン・チホンのタイムリーで1点を追加し、6回以降ヤン・ヒョンジョン、ユ・ドンフン、守護神アンソニー・レルー(元福岡ソフトバンク)の継投で相手の反撃を断ち、怒涛の9連勝でNCに敗れたLGを抜いて3位に浮上した。6回から8回途中まで無失点に抑えたヤン・ヒョンジョンは最多勝争い単独トップの9勝目。アンソニー最多セーブ争い単独トップの20セーブ目。打線では3番キム・ジュチャン、9番キム・ソンビンが3安打と活躍。最下位ハンファは3連敗。


ロッテ 4−2 トゥサン (ソウル・蚕室)
(勝)キム・スンフェ 3勝3敗2S  (セーブ)キム・ソンベ 1敗15S   (敗)オ・ヒョンテク 3勝2敗4S
 トゥサンは1回裏、ロッテの先発オクスプリング(元阪神)から3番キム・ヒョンスのタイムリーで1点を先制し、先発ユ・ヒィグァンも無失点の好投を続けた。さらに7回裏、ロッテの3番手チョン・デヒョンから代打オ・ジェイルの犠牲フライで1点を追加した。ロッテは8回表、トゥサンの2番手チョン・ジェフンから5番チョン・ジュヌのタイムリーで1点を返し、代わった3番手ホン・サンサムから7番チョン・フンのタイムリーで2-2の同点に追いつき、4番手キム・スンフェも9回まで無失点に抑え、試合は延長に突入した。
 5位ロッテは11回表、トゥサンの4番手オ・ヒョンテクから途中出場の2番パク・チュンソ、4番カン・ミンホのタイムリーで2点を勝ち越し、最後は守護神キム・ソンベが抑え延長戦を制し、3連勝と勢いが衰えず連勝街道を走る3位キア、4位LGを追走している。打線ではチョン・ジュヌが3安打1打点と活躍。敗れた6位トゥサンでは1番イ・ジョンウク、7番ホ・ギョンミンが3安打と活躍。