DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  イースタンリーグ、ロッテ勢の活躍で逆転勝ち

ウェスタンリーグ 2−5 イースタンリーグ  (大田)
(勝)ホン・サンサム(トゥサン)  (敗)ジュキッチ(LG)
本塁打) ウェスタン : カン・ジョンホ(ネクセン)  イースタン : チョン・ジュヌ(ロッテ)
 2012年オールスター戦は、2003年以来9年ぶりにハンファの本拠地・大田で盛大に行われた。試合開始前には、チャン・ジョンフン、ソン・ジヌ、チョン・ミンチョル(元読売)、イ・ガンドンといったハンファの歴史を彩る名選手たちがグラウンドに勢ぞろいし、前身のピングレ時代に韓国シリーズへとチームを導いたキム・ヨンドク元監督が始球式を務めた。


(キム・ヨンドク元監督などがマウンドに集まった。)


 イースタンリーグの先発は、ファン投票投手部門で選出されながら肩の痛みで出場を辞退したソン・スンジュン(ロッテ)に代わってユーマン(ロッテ)がつとめ、2回を無失点に抑えた。ウェスタンリーグの先発はリュ・ヒョンジン(ハンファ)で、慣れた本拠地のマウンドでこちらも2回を無失点に抑えた。3回からイースタンは2番手ユン・ヒィサン(SK)、ウェスタンは2番手ナイト(ネクセン、元北海道日本ハム)が登板し、それぞれ無失点に抑えた。


(ロッテのヤン・スンホ監督への愛を表したユーマン。)


 ウェスタンは4回表、イースタンの3番手チャン・ウォンサム(サムソン)から3番カン・ジョンホ(ネクセン)の本塁打で1点を先制すると、この回7番イ・ジニョン(LG)の犠牲フライで1点を追加した。しかしイースタンは4回裏、ウェスタンの3番手ジュキッチ(LG)から3番カン・ミンホ(ロッテ)、6番パク・チョンユン(ロッテ)のタイムリーで2−2の同点に追いつくと、7番ファン・ジェギュンの2点タイムリーで4−2と逆転した。
 5回からイースタンリーグは4番手ホン・サンサム(トゥサン)、ウェスタンリーグは4番手アンソニー・レルー(キア、元福岡ソフトバンク)が登板した。5回終了後には、試合前に予選が行われたホームランレースの決勝が行われ、キム・テギュン(ハンファ、元千葉ロッテ)がパク・ヨンテク(LG)を抑えて優勝し、地元ハンファの主砲として意地を見せた。


(ホームランレースで優勝したキム・テギュン。)


 イースタンは6回裏、ウェスタンの5番手ユ・ウォンサン(LG)から5番チョン・ジュヌ(ロッテ)の本塁打で1点を追加した。ウェスタンは7回キム・ヒョンミン(ハンファ)、8回ソン・スンナク(ネクセン)が無失点に抑えたが、イースタンはプロクター(トゥサン)、イ・ヨンチャン(トゥサン)、オ・スンファン(サムソン)の継投で相手の反撃を断って逆転勝ちした。
 ファン投票選出選手10名を独占しただけあって、イースタンリーグのロッテ勢の活躍が目立ち、5打点をすべてロッテの選手があげた。そのうち、4回裏逆転タイムリーを打ったファン・ジェギュンがオールスター戦MVP(最優秀選手)を受賞した。この6月に改装工事が完了し観客席が増えた大田・ハンバッ野球場の初の大舞台となった2012年オールスター戦は、何発もの花火とセレモニーで幕を閉じた。


(オールスターMVPを受賞したファン・ジェギュン。)
 
(文責 : ふるりん