DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  ウェスタンリーグ、本塁打攻勢で大勝  MVPはパク・ピョンホ(ネクセン)

ウェスタン 13−2 イースタン(光州)

本塁打) ウェスタン : カン・ジョンホ、パク・ピョンホ 2 (以上ネクセン)、モ・チャンミン(NC)、ナ・ジワン(キア)  イースタン : カントゥ(トゥサン)


 2014年プロ野球オールスター戦は、キアの新本拠地・光州キアチャンピオンズフィールドで初めて開催された。なお、隣のキアの旧本拠地・無等野球場では2009年に開催されていて、光州広域市での開催は5年ぶりだった。

 まず本来17日開催予定だったが雨天順延となったフューチャースオールスター(若手と兵役中の選手が出場)が12時から開始されたが、2回裏終了で雨が強くなり試合が中断となった。結局早い時間での試合再開は困難だとされ雨天ノーゲームとなり、2014年のフューチャースオールスターはこれで終了となった。

 その後キアチャンピオンスフィールドではバント王決定戦が始まり、投手が投げた球を打席横の的の形に見立てた円内に転がし得点を競い、ソン・アソプ(ロッテ)が優勝した。投手によるパーフェクトピッチャーではホームベースに立てられたバットの本数をボールを投げて倒す本数が競われ、イ・ドンヒョン(LG)が優勝した。またホームラン競争も始まり、予選を経て決勝でキム・ヒョンス(トゥサン)が史上最多タイとなる14本を記録し優勝した。

 試合開始前には、2012年限りで現役を引退した韓国人初のメジャーリーガー、パク・チャンホ(元オリックス)の引退セレモニーも行われた。現役時代最後にプレーしたハンファのユニフォームを着た背番号61は、場内からの盛大な拍手だけでなく、選手たちから胴上げされ祝福を受けた。


(引退セレモニーであいさつするパク・チャンホ。)

 
 オールスター戦は、ファン投票で選出された2人の先発投手、イースタンリーグがキム・グァンヒョン(SK)、ウェスタンリーグがヤン・ヒョンジョン(キア)で開始された。

 ウェスタンは2回表キム・グァンヒョンから5番カン・ジョンホ(ネクセン)、8番モ・チャンミン(NC)の本塁打で3点を先制した。さらに3回表、イースタンの2番手チェ・ビョンニョン(SK)から4番パク・ピョンホ(ネクセン)の3ラン、4回表、イースタンの3番手チャン・ウォンジュン(ロッテ)から9番キム・テグン(NC)、2番イ・ジョンウク(NC)のタイムリーで9-0と一方的な展開になった。
 ヤン・ヒョンジョンが2回を無失点に抑え、ウェスタンは3回以降イ・ドンヒョン、バンヘッケン(ネクセン)、ハン・ヒョンヒィ(ネクセン)が無失点に抑えると、5回表にはイースタンの4番手パク・チョンベ(SK)から7番ナ・ジワン(キア)の3ランで12-0とリードをさらに広げた。イースタンは6回チャ・ウチャン(サムソン)、キム・スンフェ(ロッテ)が無失点に抑えると、7回裏、ウェスタンの6番手イ・テヤン(ハンファ)から途中出場の6番ファン・ジェギュン(ロッテ)のタイムリーで1点を返した。


 ウェスタンは8回表、イースタンの7番手アン・ジマン(サムソン)からパク・ピョンホのこの試合2本目の本塁打で1点を追加した。イースタンは9回裏、ウェスタンの8番手ポン・ジュングンから3番カントゥの本塁打で1点を返したが、ウェスタンが本塁打5本の一発攻勢で大勝した。
 オールスター戦MVPには4番として3安打2本塁打4打点と活躍したパク・ピョンホが選ばれた。その他優秀打者賞には4安打1本塁打3打点と活躍したナ・ジワン、優秀投手賞にはヤン・ヒョンジョンが選ばれた。こうして新球場で盛大に行われた真夏の夜の祭典は、例年通り無数の花火とともに幕を閉じた。公式戦は7月22日(火)から再開される。 


(オールスター戦MVPを受賞したパク・ピョンホ。)  


(文責:ふるりん