DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   3位ネクセン3連勝、ロッテ4連敗で6位に

LG 1−0 SK  (仁川・文鶴)
(勝)チョン・ジェボク 1勝1敗  (セーブ)ポン・ジュングン 5S  (敗)チェ・チュンモ 1敗
本塁打) LG : オ・ジファン 4号
 LGは3回表、SKの先発チェ・チュンモから9番オ・ジファンの本塁打で1点を先制し、先発チョン・ジェボクも好投を続けた。チェ・チュンモも追加点を許さず、投手戦が続いた。チョン・ジェボクは無安打無失点に抑えていたが7回途中で2番手ユ・ウォンサンに交代し、SKも8回からイ・ジェヨン、パク・ヒィスの継投で追加点を許さなかった。
 9回裏同点のピンチで3番手ポン・ジュングンが登板し、何とか抑え4位LGが1点を守りきり完封勝ちを収め、勝率5割を超えた。近年ひじの故障で2011年は1軍での登板機会がなかったチョン・ジェボクは、2010年以来2年ぶりの勝利、2009年以来約3年ぶりとなる先発での勝利を記録した。また近年不振で1軍での登板機会が非常に少なく、2005年以来7年ぶりに先発で登板したチェ・チュンモは7回を1失点と好投し今後に希望をつないだが、打線の援護がなく敗戦投手となってしまった。SKは2位トゥサンが敗れたためかろうじて首位を守ったが、3位ネクセンとは1ゲーム差と混戦模様である。


(3年ぶりの先発勝利をあげたチョン・ジェボク。)


ハンファ 5−1 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)パク・チャンホ 2勝2敗  (セーブ)ボーティスタ 2敗6S  (敗)イ・ヨンチャン 2勝4敗
 トゥサンは1回裏、ハンファの先発パク・チャンホ(元オリックス)から3番キム・ヒョンスの内野ゴロの間に1点を先制した。ハンファは2回表、トゥサンの先発イ・ヨンチャンから6番コ・ドンジンのタイムリー、相手のエラーで2−1と逆転し、3回表3番チャン・ソンホのタイムリーで1点を追加した。パク・チャンホは2回以降無失点の好投を続け、ハンファは8回表、トゥサンの3番手アン・ギュヨンから代打キム・ギョンオンのタイムリーで1点、8回表、トゥサンの4番手の大卒新人ユン・ミョンジュンから途中出場の4番イ・ハクチュンのタイムリーで1点を追加した。
 8回以降ソン・シニョン、パク・チョンジン、ボーティスタの継投で相手の反撃を断ち、最下位ハンファが余裕で逃げ切った。7回を1失点に抑えたパク・チャンホは2勝目。13安打を記録した打線では5番チェ・ジンヘンが4安打と活躍。2位トゥサンは先発イ・ヨンチャンが6回3失点と最低限の仕事はしたが、攻守ともにミスが目立ち逆転負けを喫し、首位SKに追いつくことはできなかった。


(2勝目をあげたパク・チャンホ。)
 

ネクセン 9−1 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)ナイト 5勝1敗  (敗)コ・ウォンジュン 1勝3敗
本塁打) ネクセン : イ・テックン 2号
 ネクセンは1回表、ロッテの先発コ・ウォンジュンから3番イ・テックンの犠牲フライ、5番カン・ジョンホのタイムリーで2点を先制し、3回表イ・テックンの本塁打で1点を追加した。ネクセンの先発ナイト(元北海道日本ハム)は1回裏のピンチをしのぐと得点を許さず、打線は5回表4番パク・ピョンホのタイムリー、6番オ・ジェイルの犠牲フライ、7番キム・ミヌのタイムリーで5点を追加しコ・ウォンジュンをノックアウトすると、代わったロッテの2番手チン・ミョンホから1番チョン・スソンのタイムリーで1点を追加した。
 ロッテは8回裏、ネクセンの2番手イ・ボグンから4番チョン・ジュヌの内野ゴロの間に1点を返したが、最後は守護神ソン・スンナクが抑え3位ネクセンが3連勝で、ともに敗れた首位SK、2位トゥサンとの差を縮めた。7回途中まで無失点に抑えたナイトは最多勝争いトップタイの5勝目。ロッテはこれで最近4連敗となり、勝率5割を切っただけでなく6位にまで後退してしまい、4月までの勢いをまったく感じさせない。


キア 4−8 サムソン  (大邱
(勝)チャン・ウォンサム 4勝2敗   (敗)ユン・ソンミン 2勝1敗
本塁打) サムソン : イ・スンヨプ 6号
 キアは1回表、サムソンの先発チャン・ウォンサムから3番アン・チホンのタイムリーで1点を先制した。サムソンは1回裏、キアの先発ユン・ソンミンから5番チェ・ヒョンウ、6番カン・ボンギュのタイムリーで2−1と逆転し、2回裏4番パク・ソンミンの走者一掃となる3点タイムリーでリードを広げた。キアは3回表5番ナ・ジワンの犠牲フライ、6番チェ・ヒィソプのタイムリーで2点を返したが、サムソンは4回裏、キアの2番手ヤン・ヒョンジョンから3番イ・スンヨプ(元オリックス)のタイムリーで1点、5回裏相手のエラーで1点を追加した。さらに6回裏、キアの3番手キム・ヒィゴルからイ・スンヨプ本塁打でダメを押した。
 キアは7回表、サムソンの2番手チョン・ヒョヌクからアン・チホンのタイムリーで1点を返したが、最後は3番手クォン・オジュンが抑えサムソンが逆転勝ちし、再び勝率5割に戻しネクセンに敗れたロッテを抜いて5位に浮上した。7回途中まで自責点4に抑えたチャン・ウォンサムは打線の援護もあって4勝目。打線ではイ・スンヨプが3安打1本塁打2打点と活躍。7位キアはエースのユン・ソンミンが4回途中自責点6で降板と最悪の内容だったが、4番で先発出場した主軸打者のイ・ボムホ(元福岡ソフトバンク)、中継ぎとして登板した左の先発要員ヤン・ヒョンジョンの復帰と、今後に向けて明るい材料もあった。打線では1番イ・ヨンギュが3安打と活躍。