DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   2012年シーズン公式戦開幕  LG、イ・ビョンギュ(元中日、背番号9)の満塁本塁打でサムソンに勝利   


4月7日、2012年公式戦が盛大に開幕し、4試合で92600名の観客動員を記録し、これで2009年以来4年連続で開幕カードは全試合入場券完売となった。


LG 6−3 サムソン  (大邱
(勝)ジュキッチ 1勝  (セーブ)リズ 1S  (敗)チャ・ウチャン 1敗
本塁打) LG : イ・ビョンギュ(背番号9) 1号  サムソン : パク・ソンミン 1号
 LGは3回表、サムソンの先発チャ・ウチャンから5番イ・ビョンギュ(背番号9、元中日)の満塁本塁打で4点を先制し、4回表4番チョン・ソンフンのタイムリーで2点を追加した。サムソンは6回裏、LGの先発ジュキッチから5番パク・ソンミンの本塁打でようやく1点を返した。サムソンは5回以降チャ・ウチャン、クォン・オジュン、パク・チョンテキム・ヒョナム、チョン・ヒョヌクの継投で追加点を与えなかった。サムソンは8回裏、LGの3番手イ・サンヨルから4番チェ・ヒョンウのタイムリー、5番パク・ソンミンの犠牲フライで2点を返した。
 LGはその後ハン・ヒィ、リズが無失点に抑え、イ・ビョンギュ(背番号9)の満塁本塁打などにより敵地・大邱での開幕戦でシーズン初勝利をあげ、キム・ギテ新監督に初勝利をもたらした。6回を1失点に抑えたジュキッチは、初の開幕投手で見事な好投を見せた。2年連続で開幕投手を務めたチャ・ウチャンは4回6失点で敗戦投手となった。なお、2003年以来9年ぶりにサムソンへ復帰したイ・スンヨプ(元オリックス)は、3番指名打者で先発出場し、8回裏に韓国での9年ぶりの安打を記録した。


キア 2−6 SK  (仁川・文鶴)
(勝)マリオ 1勝   (敗)ソ・ジェウン 1敗
 SKは1回裏、キアの先発ソ・ジェウンから3番チェ・ジョン、4番アン・チヨンのタイムリーで2点を先制し、2回裏アン・チヨンの2打席連続タイムリーで2点を追加した。キアは3回表、SKの先発の新外国人マリオから4番ナ・ジワンのタイムリーで1点を返した。ソ・ジェウンは3回以降追加点を与えず、キアは6回表、SKの3番手イム・ギョンワンから9番キム・ソンビンの内野ゴロの間に1点を返した。
 SKは7回裏、キアの3番手コ・ウソクから5番パク・チョングォンのタイムリーで1点、8回裏、キアの4番手キム・ヒィゴルから1番チョン・グヌのタイムリーで1点を追加し、オム・ジョンウク、チョン・ウラムの継投で相手の反撃を断ち、本拠地・文鶴野球場で見事開幕戦を勝利で飾った。新外国人ながら開幕投手を任され5回を1失点に抑えたマリオは韓国初勝利。打線ではアン・チヨンが2安打3打点、チョン・グヌが4安打1打点と活躍。終盤ミスも目立ったキアはこれで2005年以来開幕戦は8連敗となった。打線ではナ・ジワンが3安打1打点と活躍。


ハンファ 1−4 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)ソン・スンジュン 1勝  (セーブ)キム・サユル 1S  (敗)リュ・ヒョンジン 1敗
本塁打) ロッテ : チョ・ソンファン 1号
 ロッテは1回裏、ハンファの先発リュ・ヒョンジンから2番チョ・ソンファンの本塁打で1点を先制し、3回裏チョ・ソンファンのタイムリーで1点を追加した。ハンファは5回表、ロッテの先発ソン・スンジュンから4番キム・テギュン(元千葉ロッテ)の韓国での2009年以来3年ぶりとなるタイムリーで1点を返した。だがロッテはその裏3番チョン・ジュヌのタイムリーで1点を追加した。
 ロッテは8回裏、ハンファの3番手キム・グァンスから9番ムン・ギュヒョンのタイムリーで1点を追加し、カン・ヨンシク、チェ・デソン、イ・ミョンウ、大卒新人キム・ソンホ、キム・サユルの継投で相手の反撃を断ち、本拠地・社稷野球場の28000人の大観衆の前で開幕戦を勝利で飾った。6回途中1失点に抑えたソン・スンジュンは、見事開幕投手の大役を果たした。ハンファは先発リュ・ヒョンジンが6回3失点までに何とか抑えたものの、相手の10安打を上回る11安打を記録した打線がつながらなかった。3番チャン・ソンホが4安打と活躍。なお8回にハンファのハン・デファ監督は審判の判定に不満を吐き、開幕戦としては史上初となる退場を命じられた監督となった。


ネクセン 6−2 トゥサン  (ソウル・蚕室)
(勝)ナイト 1勝  (敗)ニッパート 1敗
本塁打) ネクセン : オ・ジェイル 1号
 トゥサンは3回裏、ネクセンの先発ナイト(元北海道日本ハム)から1番イ・ジョンウクの犠牲フライで1点を先制した。ネクセンは5回表、トゥサンの先発ニッパートから9番ソ・ゴンチャンのプロ5年目にして初安打、初打点となる2点タイムリーで逆転した。さらに6回表、3番イ・テックンのLGからの移籍後初打点となるタイムリー、6番オ・ジェイルのタイムリーで3点を追加しニッパートをノックアウトした。トゥサンも6回裏途中出場の3番イ・ソンヨルのタイムリーで1点を返した。
 ネクセンは8回表、トゥサンの3番手チョン・デヒョンから6番オ・ジェイルの本塁打で1点を追加し、オ・ジェヨン、高卒新人ハン・ヒョンヒィの継投で相手の反撃を断ち、敵地・蚕室野球場で開幕戦を勝利で飾った。7回途中まで2失点に抑えたナイトは、2年連続の開幕投手で2011年は敗戦投手だったが今回は勝利をあげることができた。打線ではオ・ジェイルが3安打1本塁打1打点と活躍。トゥサンは2年連続開幕投手のニッパートが6回途中5失点と振るわず、2008年以来の開幕戦の連勝が4で止まった。打線も3番キム・ヒョンスが筋肉痛を訴え途中交代するアクシデントもあり、あまりいいところがなかった。
(文責:ふるりん