3月31日、公式戦開幕を前にして突如現役引退を発表したイ・ジョンボム外野手(41、元中日)が5日、ソウル市内のホテルで正式な引退記者会見を開いた。イ・ジョンボムは大学卒業後の1993年からのヘテ(キアの前身)、日本プロ野球・中日、キアでの合計19年間の現役生活を振り返り、新人だった1993年に韓国シリーズで優勝できたこと、2006年韓国代表として出場したWBC(ワールドベースボールクラシック)の日本戦で活躍できたことが特に印象深かったと振り返った。
そして自分を支えてくれた家族の話になると、思わず涙ぐむ光景も見られた。なお、今後は球団から提案された指導者研修を拒否し、2012年シーズン中の公式戦で引退セレモニーを行い(試合には出場しない)、しばらく休養するという。そしていつの日か、指導者として戻ってくることを約束した。ヘテ、キア時代を通してつけていた背番号7は永久欠番となることも決定している。快足と華麗な守備で「パラメアドゥル(風の子)」と呼ばれ、ファンたちに愛されたプロ野球史に残る選手がまた一人、グラウンドを去っていった。