DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  イ・スンヨプ(元オリックス)、9年ぶりの韓国球界復帰

 サムソンは5日、2011年シーズン限りで日本プロ野球オリックスを退団したイ・スンヨプ内野手(35)と年俸8億ウォン、オプション3億ウォンの総額最大11億ウォンの1年契約を結んだと発表した。
 イ・スンヨプは1995年高校卒業後サムソンへ入団し2003年まで在籍、FA(フリーエージェント)を行使して日本プロ野球へ挑戦したため、9年ぶりの韓国球界復帰となる。以前のサムソンでの9年間で5度の本塁打王とシーズンMVP(最優秀選手)、4度の打点王と驚異的な成績を残した。、特に1999年、当時のプロ野球記録となるシーズン54本塁打を記録すると、2003年にはさらにそれを上回る56本塁打を放ち、プロ野球界の枠を越えた話題をさらった。過去の韓国でのプロ通算成績は1143試合に出場、打率.305、1286安打、324本塁打、948打点、35盗塁。また2000年シドニー五輪、2006年WBC(ワールドベースボールクラシック)、2008年北京五輪など国際大会にも韓国代表として出場し、北京五輪決勝などで試合を決める一発を打ち、韓国球界の盛り上がりにも貢献してきた。
 日本プロ野球では千葉ロッテ、読売、オリックスに在籍し、8年間で通算159本塁打を記録した。ここ数年は出場機会が減り、2011年シーズン、オリックスで思うような活躍ができなかったのを転機として、韓国球界へと復帰し、故郷・大邱を本拠地とする古巣のサムソンで残りの現役生活を送ることにしたとみられる。さらに年俸8億ウォンと、当時史上最高だった2003年の自身の年俸(6億3000万ウォン)を上回る高待遇で迎えられた。2011年シーズン5年ぶりの韓国シリーズ優勝を飾ったサムソンにとって、かつての主砲の復帰は2012年シーズンの連覇に向けて大きな戦力補強となった。