DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   首位SK、延長を制し5連勝  最下位ハンファ、7連敗から脱出

 トゥサン−サムソン(大邱)は、3−2とトゥサンがリードしていたが、8回表トゥサンの攻撃中、停電により球場の照明灯が1箇所復旧できず、試合が続行できなくなったとしてサスペンデッドゲームとなり、17日15時に8回表1死1塁から再開される。サスベンデッドゲームは1999年のサンバンウル−LG(全州)以来12年ぶり6試合目。なお、試合中の停電事故によるサスペンデッドゲームは史上初。


(突然停電となり試合が続行できなくなった大邱市民運動場野球場。)


SK 7−5 ネクセン  (ソウル・木洞) 
(勝)チョン・ウラム 2勝1S  (セーブ)チョン・デヒョン 3S  (敗)マ・ジョンギル 1敗
 SKは1回表、ネクセンの先発キム・ヨンミンから5番チェ・ジョンの犠牲フライ、6番イム・フンのタイムリーで2点を先制した。ネクセンも1回裏、SKの先発キム・グァンヒョンから5番の新外国人アルドリッジのタイムリーで1点を返した。SKは2回表、無死満塁の場面でネクセンの2番手ムン・ソンヒョンから3番パク・チョングォンの内野ゴロの間に1点を追加したが、この回まさかのトリプルプレーで追加点はならなかった。ネクセンは5回裏1番キム・ミヌのタイムリー、4番カン・ジョンホへの押し出しの四球で3−3の同点に追いつき、キム・グァンヒョンは2番手イ・スンホ(背番号20)に交代し、2011年シーズン初勝利はならなかった。
 SKは6回表、ネクセンの4番手パク・チュンス、5番手ソン・シニョンから相手のエラーや1番パク・チェサンの内野ゴロの間に2点を勝ち越した。ネクセンは8回裏、相手のエラーと6番ソン・ジマンのタイムリーで5−5の同点に追いつき、ソン・シニョン、SKの3番手チョン・ウラムの好投により試合は延長に突入した。SKは10回表、ネクセンの6番手マ・ジョンギルからチャンスを作り、代わった7番手イ・ジョンフンからサードのキム・ミヌの悪送球により2点を勝ち越した。最後はチョン・デヒョンが抑え、SKが延長を制し5連勝と、10勝一番乗りで早くも首位独走態勢に入りつつある。6位ネクセンは余計な四球が多く、肝心な場面でエラーが出てしまい3連敗。

   
ロッテ 3−4 LG  (ソウル・蚕室) 
(勝)キム・グァンサム 1勝  (セーブ)キム・グァンス 1勝2S  (敗)イ・ヨンフン 1敗
 LGは1回裏、ロッテの先発イ・ヨンフンから3番イ・ビョンギュ(元中日、背番号9)の併殺打の間、6番チョン・ソンフン、7番イ・テックンのタイムリーで4点を先制し、イ・ヨンフンは1回持たずノックアウトされた。ロッテは2回表、LGの先発キム・グァンサムから8番ムン・ギュヒョンの内野ゴロの間に1点を返し、ペ・ジャンホ、カン・ヨンシク、イム・ギョンワンなどのリリーフ陣は追加点を与えなかった。LGは6回途中から継投策に出て、シン・ジョンナク、オ・サンミンが登板した。
 ロッテは8回表、LGの4番手イ・ドンヒョンから6番カン・ミンホのタイムリーで1点を返し、9回表LGの5番手キム・グァンスから4番イ・デホのタイムリーで1点差に迫った。しかし最後はLGが1点差で逃げ切り、2位で首位SKを追走している。6回途中1失点と好投したキム・グァンサムは、プロ13年目にしてロッテ戦初勝利。一方7位ロッテはこれで4連敗となり、ハンファとの最下位争いから浮上の兆しが見えない。   


ハンファ 4−3 キア  (光州) 
(勝)オネリー 1勝1敗1S  (敗)ソ・ジェウン 2敗1S
 キアは2回裏、ハンファの先発デポーラから9番イ・ジョンボム(元中日)のタイムリーで1点を先制した。ハンファは4回表、キアの先発の新外国人トラビスから相手のエラーで2−1と逆転した。キアは5回裏3番イ・ボムホ(元福岡ソフトバンク)のタイムリーで2−2の同点に追いつき、トラビスは6回2失点で降板し2番手ソン・ヨンミンに交代した。ハンファは8回表、キアの4番手ユ・ドンフンから5番チョン・ウォンソクのタイムリーで1点を勝ち越したが、キアもその裏、ハンファの3番手の新外国人オネリーから代打ナ・ジワンのタイムリーで3−3の同点に追いついた。
 ハンファは9回表、キアの5番手ソ・ジェウンから1番カン・ドンウのタイムリーで1点を勝ち越すと、最後はオネリーが抑え接戦を制し、依然最下位だが泥沼の7連敗から脱出した。オネリーは韓国初勝利。デポーラは8回途中まで2失点と好投した。キアは再び勝率5割となり、打線はイ・ボムホが3安打1打点と活躍。