ハンファは12日、1月末キアと契約したイ・ボムホ内野手(元福岡ソフトバンク)の人的補償として、2010年シーズン途中にキアへトレードされたアン・ヨンミョン投手(26)を指名した。これによりアン・ヨンミョンは1年足らずで古巣ハンファに復帰することとなった。そのほかにハンファは、キアからイ・ボムホの2009年の年俸(3億3000万ウォン)の3倍にあたる9億9000万ウォンの金銭的補償も受け取ることになった。
イ・ボムホは2009年オフFA(フリーエージェント)を行使し日本プロ野球・福岡ソフトバンクに移籍したが、結果を残せず福岡ソフトバンクからの移籍を検討し、古巣ハンファに戻るのではないかと言われたが、結局破格の条件を提示したキアと契約した。この場合FAによる国内移籍のルールが適応され、キアはハンファに対してイ・ボムホの2009年の年俸の4.5倍の金額か、あるいはその3倍と人的補償1名(18名の保護選手以外)を見返りとして与えなくてはならなくなった。
キアは2月6日保護選手18名の名簿をハンファに送り、人的補償の指名期限が12日までとなっていた。投打ともに戦力が薄く、2009年、2010年と2年連続最下位に低迷したハンファにとって、誰を指名するかは非常に悩むところだったが、かつてハンファで主力投手として活躍していたアン・ヨンミョンを選択した。
アン・ヨンミョンは2003年ハンファに入団し、主に中継ぎとして活躍してきたが、2009年は先発で自己最多の11勝を記録した。2010年はまたリリーフに戻ったが、6月上旬チャン・ソンホなどとの3対3大型トレードでキアに移籍した。キアでもリリーフとして起用されたが、失敗も目立ち近年では最も成績が悪く、47試合に登板して6勝8敗3セーブ、防御率6.75だった。秋季キャンプで肩を痛めたこともあり、キアの保護選手18名から外れていた。
アン・ヨンミョンは今後慣れ親しんだ古巣で、投手陣の救世主としての活躍が期待される。プロ8年間の通算成績は264試合に登板、31勝25敗12セーブ、防御率4.71。