DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   アジア大会、中国に快勝し決勝進出

広州アジア大会 準決勝

中国 1−7 韓国(広州・広東オリンピックセンター野球場)
(勝)ヤン・ヒョンジョン 1勝  (敗)呂建剛 1勝1敗
本塁打) 韓国 : チュ・シンス 3号
 
 広州アジア大会、グループリーグB組を3連勝で突破した韓国代表チームは18日、グループリーグA組2位だった中国と準決勝で対戦した。
 韓国の先発ヤン・ヒョンジョンは1回表を無得点に抑え、韓国は1回裏中国の先発呂建剛(元中日)から1死後2番イ・ヨンギュ(キア)、3番チュ・シンス(クリーブランドインディアンズ)が2者連続で四球を選んだが、続く4番キム・テギュン(千葉ロッテ)は併殺に倒れた。韓国は2回裏1死後6番キム・ヒョンス(トゥサン)、7番カン・ジョンホ(ネクセン)の連打で2,3塁とすると、ここで8番パク・キョンワン(SK)の2点タイムリーで先制した。だが続く9番ソン・シホン(トゥサン)が併殺打に倒れ、嫌な流れとなった。
 すると中国は3回表、2死3塁の場面で2番侯鳳連のタイムリーで1点を返し、試合はわからなくなった。ところが韓国はその裏、米国・メジャーリーグで活躍するチュ・シンスの大会3号となるソロ本塁打で1点を追加した。韓国は4回裏、1死1塁の場面でカン・ジョンホが内野ゴロに倒れ、この試合3本目の併殺打でなかなか主導権を握れない。しかし韓国は5回裏1番チョン・グヌ(SK)のタイムリーで1点を追加すると、先ほど本塁打を打ったチュ・シンスは敬遠され、2死1,3塁の場面で中国は2番手李師に交代した。ここで調子の上がらなかったキム・テギュンの2点タイムリーで6−1とリードを広げた。


(3回裏チュ・シンスが大会第3号本塁打を打つ。)


(5回裏2点タイムリーを打ったキム・テギュン。)


 ヤン・ヒョンジョンは6回限りで降板し、韓国は7回表から2番手ユン・ソンミン(キア)をマウンドに送った。すると韓国は7回裏、中国の3番手李宏瑞から5番イ・デホ(ロッテ)のタイムリーで1点を追加し、8回は3番手ソン・ウンボム(SK)が抑えた。9回表は4番手アン・ジマン(サムソン)が2人を打ち取ると、最後の1人はチョン・デヒョン(SK)が締め、韓国が7−1で快勝し決勝進出を決めた。
 韓国は4回までに3併殺と打線がつながらずもたついたが、先発ヤン・ヒョンジョンが1点を失った3回以外に大きなピンチを招かず、打線も中国投手陣をとらえ7得点を奪った。特にメジャーリーガーのチュ・シンスは1本塁打を打ったものの3四球と明らかに勝負を避けられたが、後を打つキム・テギュンイ・デホに要所でヒットが出て、ようやっとつながりを見せた。リリーフ陣も大きく崩れることなく、中国打線を合計4安打に抑えた。
 準決勝のもう1試合は、台湾が4−3(延長10回タイブレーク)で日本を下した。2大会ぶり3度目の優勝を目指す韓国代表は19日19時(日本・韓国時間)より、決勝で台湾と対戦する。台湾とはこの大会グループリーグ緒戦で対戦し、韓国が6−1で勝利している。 
 (文責 : ふるりん