DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  ロッテ、3年連続ポストシーズン進出決定  ヤン・ヒョンジョン(キア)、最多勝争いトップの16勝

SK 1−3 ロッテ  (釜山・社稷) 
(勝)ソン・スンジュン 14勝6敗  (セーブ)キム・サユル 1勝4敗5S  (敗)キム・グァンヒョン 16勝6敗
本塁打) SK : パク・チェホン 8号
 ロッテは3回裏、SKの先発キム・グァンヒョンから9番ムン・ギュヒョンの犠牲フライ、4番イ・デホのタイムリーで2点を先制し、先発ソン・スンジュンも好投を続けた。そして6回裏7番チョン・ボミョンのタイムリーで1点を追加し、3−0とした。SKは7回表代打パク・チェホンの本塁打で1点を返したが、この後が続かなかった。
 結局2番手キム・サユルが反撃を断ち、ロッテが接戦を制し公式戦4位以上が確定したため、球団史上初となる2008年以来3年連続ポストシーズン進出が決定した。7回途中まで1失点に抑えたソン・スンジュンがチーム最多の14勝目。首位SKは5安打に抑えられ公式戦優勝マジックは6のままと足踏みし、先発キム・グァンヒョンも6回3失点だったが打線の援護がなく、最多勝争い単独トップとなる17勝目をあげることはできなかった。
 

トゥサン 2−3 キア  (光州) 
(勝)ヤン・ヒョンジョン 16勝7敗  (セーブ)キム・ヒィゴル 3勝5敗1S  (敗)ウォーランド 7勝8敗
 当初キアの予告先発はコロンだったが、試合前に背中の筋肉痛を訴え急遽ヤン・ヒョンジョンとなった。トゥサンは1回表、4番キム・ヒョンスのタイムリーや相手のエラーで2点を先制した。キアは1回裏、トゥサンの先発ウォーランド(元横浜)から6番チャ・イルモクへの押し出しの四球で1点を返した。ヤン・ヒョンジョンは2回以降追加点を許さず、キアは5回裏チャ・イルモク、7番イ・ヨンスのタイムリーで3−2と逆転し、ウォーランドをノックアウトした。トゥサンはこのあとコ・チャンソン、イ・ヒョンスン、イム・テフン、チョン・ジェフンなどの継投で相手に追加点を与えなかった。
 キアは8回途中からソン・ヨンミンを登板させ、トゥサンは9回表キアの4番手キム・ヒィゴルから同点のチャンスを作ったが、最後は1番ミン・ビョンホンのヒットで2塁走者が生還しようとしホームでタッチアウトとなり、5位キアが1点差で逃げ切った。しかし2009年韓国シリーズ優勝チームのキアは、ロッテがSKに勝ちシーズン4位以上を確定させた(残り7試合でキアが全勝しロッテが全敗したら勝ち数で並ぶが、直接対決でロッテが勝ち越している)ため、2年連続ポストシーズン進出に失敗し、連覇の夢は断たれた。だが緊急登板だったものの8回途中まで2失点に抑えたヤン・ヒョンジョンが最多勝争いトップタイの16勝目をあげ、キム・ヒィゴルもキア移籍後初、2004年以来6年ぶりとなるセーブをあげるなど、収穫のある試合ではあった。3位トゥサンは先発ウォーランドがノックアウトされ、必死の継投策をとったが打線の援護がなかった。


(最多勝トップタイの16勝目をあげたヤン・ヒョンジョン。)
 

ハンファ 7−10 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)キム・ソンギュ 2勝  (セーブ)キム・グァンス 4勝5敗6S  (敗)ユ・ウォンサン 5勝14敗
本塁打) ハンファ : チャン・ソンホ 3,4号  LG : イ・テックン 13号
 LGは1回裏、ハンファの先発ユ・ウォンサンから2番パク・ヨンテク、5番イ・ビョンギュ(元中日、背番号9)、6番オ・ジファンのタイムリーで3点を先制した。ハンファは3回表、LGの先発パク・トンウクの暴投や3番チャン・ソンホの2ランで3−3の同点に追いつき、LGもその裏オ・ジファンの犠牲フライで1点を勝ち越した。LGは4回裏ハンファの2番手ブエノから3番イ・テックンの2ランで追加点をあげたが、ハンファは5回表LGの3番手イ・ドンヒョンからチャン・ソンホの2打席連続本塁打となる2ランで5−6と1点差に追い上げた。LGも5回裏、8番イ・ハクチュンのプロ7年目にしての初打点となるタイムリーで2点、6回裏ハンファの4番手ユン・グニョンからオ・ジファンの犠牲フライで1点を追加した。
 ハンファは8回表LGの7番手キム・グァンスからチャン・ソンホのタイムリーで2点を返したが、LGはその裏ハンファの7番手ユン・ギュジンから代打パク・ピョンホの犠牲フライで1点を追加した。最後はキム・グァンスが相手の反撃を断ち、6位LGが乱打戦を制した。4回途中から6回途中まで投げた2番手キム・ソンギュが2勝目。打線では2番パク・ヨンテクが3安打1打点、オ・ジファンが3打点と活躍。ハンファは先発ユ・ウォンサンが4回途中4失点で交代と、これで自身5連敗となり、2年連続の最下位が濃厚となってきた。打線ではチャン・ソンホが4安打2本塁打6打点と大爆発だった。なお、2010年シーズン最終戦となったこのカードは、LGが10勝8敗1分けと勝ち越した。