DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   5位キア、逆転勝ちで4位ロッテの7連勝を阻止

ネクセン−SK(仁川・文鶴)は雨天中止。

    
LG 2−2 トゥサン  (ソウル・蚕室)

本塁打) LG : イ・ビョンギュ(背番号24) 11号
 LGは3回表、トゥサンの先発キム・ソヌから4番チョ・インソンのタイムリーで1点を先制した。これでチョ・インソンはシーズン96打点を記録し、2000年のパク・キョンワン(SK、当時は現代)の95打点を抜き、捕手としてのシーズン打点最多記録を更新した。4回表にも6番イ・ビョンギュ(背番号24)の本塁打で1点を追加した。トゥサンはその裏、LGの先発キム・グァンサムから3番キム・ヒョンスのタイムリーで1点を返すと、5回裏キム・グァンサムのボークで2−2の同点に追いついた。この判定に対してLGのパク・チョンフン監督が激しく抗議し、試合は11分間中断した。
 さらに6回表の攻撃に入る前から強く雨が降り始め、試合は37分間中断となったが、結局降雨コールドゲームが宣告され試合は引き分けに終わった。延長12回まで終了した時点ではなく、降雨コールドによる引き分けは2006年7月6日のLG−ハンファ戦以来4年ぶりに記録されることになった。3連敗中の3位トゥサンにとっては、2位サムソンが試合がなかった分1勝分でも差を詰めておきたかったが、負けに等しい結果となってしまった。なお、2010年シーズン最終戦となったこのカードは、トゥサンが11勝6敗2分けと勝ち越し、順位争いを優位に進めた。 
 

キア 7−5 ロッテ  (釜山・社稷) 
(勝)キム・ヒィゴル 3勝4敗  (セーブ)ユン・ソンミン 6勝3敗3S  (敗)カン・ヨンシク 1勝2敗2S
本塁打) キア : ナ・ジワン 14,15号
 キアは1回表、ロッテの先発ソン・スンジュンから3番ナ・ジワンの3試合連続本塁打となる2ランで先制した。ロッテも1回裏、キアの先発コロンから3番チョ・ソンファンのタイムリー、相手のエラーや5番ガルシア(元オリックス)の内野ゴロの間、7番チョン・ジュヌ、9番ムン・ギュヒョンのタイムリーで5−2と逆転した。キアは4回表6番アン・チホンのタイムリーで2点を返し4−5と1点差に迫り、ロッテも6回途中からキム・イリョプを登板させ継投策に出た。キアは8回表ロッテの3番手カン・ヨンシクから、ナ・ジワンのこの試合2本目となる2ランで逆転し、9回表ロッテの5番手イ・ジョンミンからナ・ジワンのタイムリーで1点を追加した。
 ロッテの9回裏の攻撃で、キアの4番手ユン・ソンミンがチョ・ソンファンの頭部に死球を与えたため、場内は騒然となり、ファンたちが物をグラウンドに投げ入れたため試合は10分ほど中断した。その後逆転サヨナラ勝ちのチャンスを迎えたが、ここは5位キアがしのぎ逆転勝ちし、4位ロッテとの差を縮めた。6回途中から7回までを投げた3番手キム・ヒィゴルが3勝目。打線ではナ・ジワンが4安打2本塁打5打点、1番イ・ヨンギュが4安打、3番チェ・ヒィソプが3安打と活躍。ロッテは7連勝をキアに阻止された形となり、今後の戦略上痛い一敗を喫した。