2009年 プレーオフ 第1戦
トゥサン 3−2 SK (仁川・文鶴)
(勝)クム・ミンチョル 1勝 (セーブ)イ・ヨンチャン 1S (敗)グローバー 1敗
(本塁打) トゥサン : コ・ヨンミン 1号、チェ・ジュンソク 1号 SK : パク・チョングォン 1号
3年連続ポストシーズンで対戦することになったSKとトゥサンのプレーオフ第1戦は、SKの本拠地、仁川・文鶴野球場で行われた。韓国シリーズ3連覇を目指すSKは、プレーオフからの出場となり、文鶴野球場では2007、08年と2年連続韓国シリーズで敗れた屈辱を晴らさんとするトゥサンと、SKの両チームのファンたちの熱い応援合戦も見られた。
試合はSKの先発がグローバー(元読売)、トゥサンの先発がクム・ミンチョルで始まった。公式戦終盤は7連勝で、チームの19連勝にも大きく貢献したSKの先発グローバーは1回表、先頭打者のイ・ジョンウクを三振に取ったあと、2番コ・ヨンミンに本塁打を打たれ、トゥサンが1点を先制した。トゥサンは2回表先頭の5番チェ・ジュンソクの本塁打で1点を追加し、続く6番ソン・シホンも2塁打でチャンスを作り、7番イ・ウォンソクはバントの構えからヒッティングに変えヒットで続き無死1,3塁のチャンスを作った。1死後8番の高卒新人チョン・スビンは内野ゴロを打ち、グローバーが取って2塁へ送球し併殺を狙ったが、快足のチョン・スビンはセーフとなり、この間に3塁走者が生還しトゥサンが3−0とリードを広げた。
(2回表チェ・ジュンソクの本塁打で1点を追加。)
SKは2回裏7番チェ・ジョンが三遊間への幸運な内野安打で出塁し、1死後9番キム・ガンミンのヒットで1,3塁とチャンスが拡大し、1番パク・チェホンのタイムリーで1点を返した。3回裏も1死から4番イ・ジェウォンがヒットで出塁し、1死後6番パク・チョングォンが右中間へ長打を放ったが、足の遅いイ・ジェウォンは生還できず3塁で止まり、続くチェ・ジョンは凡退しこの回得点できなかった。グローバーは3回以降立ち直り、6回まで追加点を許さなかった。
(準プレーオフに続いて好投したクム・ミンチョル。)
クム・ミンチョルは5回を1失点に抑え交代し、SKは6回裏トゥサンの2番手セデーニョから先頭のパク・チョングォンが四球を選んだが、代わったトゥサンの3番手コ・チャンソンが後続を断ちピンチにはならなかった。SKは7回にコ・ヒョジュン、8回にユン・ギルヒョンと継投策をとり追加点を許さないでいると、8回裏トゥサンの4番手イム・テフンからパク・チョングォンが本塁打を打ち、2−3と1点差に追い上げ、試合の行方はわからなくなった。トゥサンは9回表SKの4番手チョン・ウラムから得点を奪えず、1点差のまま9回裏を迎えた。
(8回裏パク・チョングォンが1点差となる本塁打を打つ。)
トゥサンは守護神イ・ヨンチャンをマウンドに送り、1死後SKは代打パク・チョンファンを送り、期待に応えヒットで出塁し同点のランナーが出た。しかし続くパク・チェホンが内野ゴロの併殺打に倒れ試合終了となり、接戦となったプレーオフの緒戦をトゥサンがものにした。トゥサンはロッテとの準プレーオフ第2戦以降から4連勝となり、2008年の韓国シリーズ以来のポストシーズンでのSK戦の連敗も4で止めた。
クム・ミンチョルは5回を1失点と、ロッテとの準プレーオフ第2戦に続く好投で、自身初となるプレーオフでの勝利をあげた。コ・チャンソン、チ・スンミン、イム・テフン、イ・ヨンチャンのリリーフ陣も好投した。打線は6安打と2回までの3点を除くと大きなチャンスはなく、投手陣の踏ん張りで制すことができた試合だった。
一方公式戦では8月25日のトゥサン戦以降公式戦負けなしで引き分け1つをはさむ19連勝と怒涛の勢いを見せたSKにとっては、久しぶりの敗戦となり、2回までに本塁打2本を浴び3失点したもののその後好投したグローバーやリリーフ陣を打線が援護できなかった。また終盤の代打攻勢もあまり実らなかった。3日まで準プレーオフを戦っていたトゥサンと比べ、9月26日の公式戦最終戦以降10日以上試合間隔が空いたSKにとっては、まだ本来の戦い方を取り戻していないようにも見えた。その中では2塁打、本塁打1本ずつと長打を2本打ったパク・チョングォンの活躍が目立った。
注目の第2戦は8日18時から文鶴野球場で開始され、予告先発はSKが門倉(元読売、28試合、8勝4敗、防御率5.00)、トゥサンがセデーニョ(28試合、4勝7敗、防御率5.70)と発表された。