DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   首位キア4連勝  3位SK、延長戦を制し2位トゥサンに1ゲーム差


ハンファ 1−2 キア  (光州)
(勝)ソ・ジェウン 4勝3敗  (セーブ)ソン・ヨンミン 4勝1敗1S  (敗)リュ・ヒョンジン 9勝11敗
本塁打) ハンファ : キム・テギュン 16号  キア : イ・ジョンボム 4号
 ハンファは2回表キアの先発ソ・ジェウンから4番キム・テギュン本塁打で1点を先制し、先発リュ・ヒョンジンも四球を出すが4回まで無失点に抑えていたが、キアは5回裏9番イ・ヒョンゴンの犠牲フライで1−1の同点に追いついた。ソ・ジェウンは2回の一発以外は得点を許さず、キアは6回裏リュ・ヒョンジンから2番イ・ジョンボム(元中日)の本塁打で2−1と逆転した。リュ・ヒョンジンは8回まで投げぬき打線の反撃を信じた。
 しかしキアの2番手ソン・ヨンミンが7回以降無失点に抑え、首位キアが外野の好守もあり1点差を守りきり接戦を制し、4連勝で勝率6割に達しその勢いはとどまることを知らない。6回を1失点と好投した元メジャーリーガーのソ・ジェウンは、2009年シーズン一番の好投で6月11日のヒーローズ戦以来の先発勝利となる4勝目。両チーム合計7安打の投手戦で、最下位ハンファは8回2失点と好投したエースのリュ・ヒョンジンを見殺しにしてしまった。
   

トゥサン 2−3 SK  (仁川・文鶴)
(勝)ユン・ギルヒョン 3勝3S  (敗)キム・サンヒョン 4勝6敗
 トゥサンは1回表SKの先発グローバー(元読売)の暴投で1点を先制したが、SKも1回裏トゥサンの先発ニコースキー(元福岡ソフトバンク)から4番イ・ホジュンの内野ゴロの間に1−1の同点に追いつき、2回裏1番パク・チェホンのタイムリーで2−1と逆転した。トゥサンは6回表3番キム・ヒョンスの内野ゴロの間に2−2の同点に追いつくと、球数の多かったニコースキーを5回で降板させ、6回から2番手チョン・ジェフンが登板し継投策をとった。SKは8回裏チ・スンミン、コ・チャンソンから勝ち越しのチャンスを作り、代わったトゥサンの5番手キム・サンヒョンから代打パク・チョンファンのヒットが勝ち越しタイムリーになるかと思われたが、センターからの好返球で走者がタッチアウトとなった。
 SKは9回裏サヨナラ勝ちのチャンスも逃すと、試合はこのまま延長戦に入った。3位SKは10回裏キム・サンヒョンから死球送りバントで1死2塁のチャンスを作ると、7番ナ・ジュファンのタイムリーでサヨナラ勝ちし、延長戦を制して3連敗から脱出し、2位トゥサンとのゲーム差を1に縮めた。9回から10回まで無失点に抑えた2番手ユン・ギルヒョンが3勝目。わずか5安打に抑えられSK投手陣を攻略できなかった2位トゥサンは、4連勝となった首位キアとのゲーム差が5に広がった。


(10回裏サヨナラタイムリーを打ったナ・ジュファン。)
 

ロッテ 7−5 サムソン  (大邱
(勝)ソン・スンジュン 12勝6敗  (セーブ)アドキンス 3勝4敗23S  (敗)クルセタ 8勝7敗
本塁打) ロッテ : ガルシア 22号
 ロッテは1回表サムソンの先発クルセタから3番ホン・ソンフンのタイムリー、5番ガルシア(元オリックス)の3ラン、9番パク・キヒョクのタイムリーで5点を先制した。サムソンも1回裏ロッテの先発ソン・スンジュンから5番チェ・テインのタイムリーで1点を返した。ロッテは4回表1番キム・ジュチャンの内野ゴロの間に1点を追加し、サムソンもその裏8番ウ・ドンギュンのタイムリーで1点、5回裏4番チェ・ヒョンウの内野ゴロの間に1点を返した。ロッテは7回表サムソンの2番手チャ・ウチャンからホン・ソンフンのタイムリーで1点を追加したが、サムソンはその裏ロッテの2番手イム・ギョンワンからチェ・テインのタイムリーで1点を返した。
 サムソンは8回裏ロッテの3番手イ・ジョンフンから3番シン・ミョンチョルの内野ゴロの間に1点を返したが、最後は守護神アドキンスが抑え、ロッテが逃げ切り4位の座をキープし、ゲーム差なしで並んでいた5位サムソンに1ゲーム差をつけた。6回途中3失点で降板したソン・スンジュンは、不安定な内容だったが打線の援護もあり最多勝争いトップタイの12勝目で、2008年の勝利数に並んだ。打線では首位打者ホン・ソンフン(打率.379)が3安打2打点と活躍。3連敗となったサムソンは先発クルセタが初回に5点を失うなど期待を裏切り、打線もチャンスであと一本が出ず追いつけなかった。打線ではチェ・テインが3安打2打点と活躍。


(この試合も3安打と活躍したホン・ソンフン。)
  

ヒーローズ 5−4 LG  (ソウル・蚕室)
(勝)ファン・ドゥソン 5勝2敗9S  (セーブ)カン・ユング 1勝1敗1S  (敗)ポン・ジュングン 10勝11敗
 LGは1回裏ヒーローズの先発ファン・ドゥソンから3番チョン・ソンフンの内野ゴロの間に1点を先制した。ヒーローズは3回表LGの先発ポン・ジュングンから2番キム・イルギョンのタイムリーで2−1と逆転し、4回表8番カン・グィテの内野ゴロの間、9番カン・ジョンホのタイムリーで2点を追加した。LGは5回裏チョン・ソンフン、4番ペタジーニ(元読売)のタイムリーで3−4と1点差に追い上げた。ヒーローズは8回表LGの4番手キョン・ホンホから5番ソン・ジマンのタイムリーで1点を追加した。
 LGは9回裏ヒーローズの4番手イ・ボグンからチョン・ソンフンのタイムリーで1点差に迫ったが、最後は5番手の高卒新人カン・ユングが抑え、6位ヒーローズが接戦を制し、ロッテに敗れた5位サムソンとのゲーム差を1に縮め、4位進出に希望を残した。6回途中3失点で降板したファン・ドゥソンが5勝目で、先発に復帰してから8月だけで4勝と安定した投球を続けている。カン・ユングはプロ初セーブ。7位LGはポン・ジュングンが5回4失点と結果を残せず、上位進出も厳しくチームには明確な目標が見つからない。打線ではチョン・ソンフンが3安打3打点、1番パク・ヨンテクが3安打と活躍。