SK 2−3 ヒーローズ (ソウル・木洞)
(勝)マ・イリョン 4勝7敗 (敗)チョン・デヒョン 1勝3敗8S
(本塁打) SK : キム・ガンミン 9号 ヒーローズ : ソン・ジマン 15号
ヒーローズは2回裏SKの先発キム・グァンヒョンから5番ソン・ジマンの本塁打で1点を先制し、SKは3回表ヒーローズの先発イ・ヒョンスンから9番キム・ガンミンの本塁打で1−1の同点に追いついた。ヒーローズはその裏4番ブランボー(元オリックス)のタイムリーで1点を勝ち越したが、キム・グァンヒョンはその後無安打に抑え味方の反撃を待った。するとSKは6回表6番パク・チョングォンのタイムリーで2−2の同点に追いついたが、代わったヒーローズの2番手イ・ボグンから勝ち越し点を奪えなかった。キム・グァンヒョンは8回裏2死勝ち越し点のピンチでマウンドを譲り、代わったSKの2番手チョン・デヒョンはここを抑えた。
しかしヒーローズもソン・シニョン、マ・イリョンの継投で勝ち越しを許さず、9回裏チョン・デヒョン、キム・ウォンヒョンからサヨナラ勝ちのチャンスを作ると、代わったSKの4番手イ・スンホ(背番号20)から代打キム・ミヌのタイムリーでサヨナラ勝ちした。代打サヨナラタイムリーは2009年シーズン初。接戦を制した6位ヒーローズは上位進出に望みをつないだ。エースのキム・グァンヒョンの奮闘もむなしく、8回表2死満塁の絶好のチャンスを逃すなど相変わらず打線がつながらないSKは、僅差で追走していたトゥサン、キアがともに勝ったため、首位から一気に3位に後退した。
トゥサン 7−2 ハンファ (大田)
(勝)ニコースキー 1勝4敗 (敗)ヤング 2敗
(本塁打) トゥサン : イ・ウォンソク 7号、チェ・ジュンソク 13号、キム・ヒョンス 18号 ハンファ : パク・ノミン 3号
トゥサンは1回表ハンファの先発の新外国人ヤング(元オリックス)から5番チェ・ジュンソクのタイムリーで1点を先制し、4回表7番イ・ウォンソクの本塁打、5回表5番チェ・ジュンソクの本塁打、6回表2番コ・ヨンミンのタイムリーで1点ずつを追加するとヤングをノックアウトした。ハンファは6回裏トゥサンの先発ニコースキー(元福岡ソフトバンク)から4番キム・テギュンのタイムリーで1点を返した。トゥサンは7回表ハンファの3番手ユン・ギュジンから9番イム・ジェチョルのタイムリーで2点を追加し、ハンファもその裏トゥサンの2番手イ・ジェウから7番パク・ノミンの本塁打で1点を返した。
トゥサンは8回表3番キム・ヒョンスの本塁打で1点を追加し、8回以降は3番手キム・サンヒョンが抑えハンファに快勝し、SKが敗れたため7月22日以来6日ぶりに首位の座を奪回した。しかし2位キア、3位SKまで0.5ゲーム差にひしめく大混戦と、首位争いはまったく先の読めない展開となった。6回途中まで1失点に抑えたニコースキーが、7月のSKからトゥサンへの移籍後ようやっと韓国初勝利をあげた。14安打と爆発した打線では、チェ・ジュンソクが3安打2打点、6番ソン・シホンが3安打と活躍。最下位ハンファは3連敗とまったく覇気がなく、期待の新外国人ヤングも6回途中4失点で降板し、打線もわずか6安打に抑えられた。
キア 12−2 ロッテ (釜山・社稷)
(勝)ロペス 9勝3敗 (敗)ソン・スンジュン 9勝5敗
(本塁打) キア : チャン・ソンホ 4号、チェ・ヒィソプ 17号
キアは2回表ロッテの先発ソン・スンジュンから9番の高卒新人アン・チホンの犠牲フライ、1番イ・ヨンギュのタイムリー、3番チャン・ソンホの3ランで6点を先制し、3回表8番イ・ヒョンゴンのタイムリー、イ・ヨンギュの2打席連続タイムリーで3点を追加し、ソン・スンジュンをノックアウトした。キアは5回表ロッテの2番手イ・ジョンミンからイ・ヨンギュの3打席連続タイムリーで1点を追加し、ロッテはその裏キアの先発ロペスから6番ガルシア(元オリックス)、8番パク・チョンユンのタイムリーで2点を返した。
キアは6回表ロッテの3番手ナ・スンヒョンから4番チェ・ヒィソプの本塁打で1点、8回表ロッテの4番手カン・ヨンシクから代打チャ・イルモクのタイムリーで1点を追加し、この回の途中で雨が激しくなりコールドゲームとなり、3位の座を争っているロッテに大勝し、オールスター戦(7月25日)前まで首位だったSKが敗れたため、2006年4月以来3年3ヶ月ぶりの単独2位に浮上した。ロペスは6回を2失点に抑え、外国人投手ガトームソン(元福岡ソフトバンク)に並ぶチーム最多タイの9勝目。打線では最近1軍に復帰した外野手イ・ヨンギュが3安打4打点と活躍し、復活をアピールした。4位ロッテはソン・スンジュンがまさかの3回途中9失点でノックアウトされ、打線も4安打に抑えられ、7月はずっと好調ムードだったが激しく降り注ぐ雨とともに流してしまいたくなるような散々な試合だった。
(3安打4打点と復活をアピールしたイ・ヨンギュ。)
サムソン 8−9 LG (ソウル・蚕室)
(勝)リュ・テッキョン 3勝 (敗)クォン・ヒョク 5勝5敗3S
(本塁打) サムソン : パク・チンマン 6号、チェ・ヒョンウ 14,15号 LG : チェ・ドンス 9号
サムソンは3回表LGの先発チェ・ウォンホから、故障から1軍に復帰したばかりの8番パク・チンマンの2ランで先制し、LGは4回裏サムソンの先発クルセタから相手の送球エラーや7番パク・キョンスの犠牲フライで2−2の同点に追いついた。サムソンは5回表3番カン・ボンギュのタイムリー、5番チェ・ヒョンウの2試合連続本塁打となる3ランで4点を勝ち越したが、LGは6回裏相手のエラーで1点を返すと、代わったサムソンの2番手チョン・ヒョヌクから9番クォン・ヨングァンの2点タイムリーで5−6と1点差に迫った。そしてLGは7回裏チョン・ヒョヌクから4番ペタジーニ(元読売)のタイムリーで6−6の同点に追いついた。サムソンは9回表LGの4番手リュ・テッキョンから、チェ・ヒョンウのこの試合2本目の本塁打となる2ランで勝ち越した。
7位LGは9回裏2死からサムソンの3番手チャ・ウチャンから代打パク・ピョンホのタイムリーで1点を返すと、さらに代わったサムソンの4番手クォン・ヒョクから6番チェ・ドンスの逆転2ランでサヨナラ勝ちした。9回表勝ち越し2ランを打たれたリュ・テッキョンが、2001年以来8年ぶりとなる幸運なシーズン3勝目。5位サムソンは混戦の上位争いで痛い逆転負けを喫し、チョン・ヒョヌク、クォン・ヒョクに頼りすぎていて、勝利まであと1アウトだったが抑えの切り札不在が浮き彫りになった試合だった。打線ではチェ・ヒョンウが3安打2本塁打5打点と活躍。