ＳＫ １０−４ ＬＧ （ソウル・蚕室）
（勝）キム・グァンヒョン １１勝２敗 （敗）ポン・ジュングン ７勝９敗
（本塁打） ＳＫ ： パク・チェホン ９号、パク・チョングォン １４号 ＬＧ ： パク・ヨンテク １２号、チェ・ドンス ７号、パク・ヨングン １号
ＳＫは1回表ＬＧの先発ポン・ジュングンから3番パク・チェホン、5番チェ・ジョン、8番ナ・ジュファン、1番チョン・グヌのタイムリーなどで6点を先制した。ＬＧは1回裏ＳＫの先発キム・グァンヒョンから1番パク・ヨンテクの先頭打者本塁打で1点を返したが、ＳＫは2回表7番チョン・サンホのタイムリーで1点を追加した。さらに5回表ＬＧの2番手ウ・ギュミンからパク・チェホンの2ラン、6回表ＬＧの3番手キム・ギョンテから5番パク・チョングォンの本塁打でリードを広げた。ＬＧは6回裏キム・グァンヒョンから代打チェ・ドンスの本塁打で1点を返した。
ＳＫは7回以降コ・ヒョジュン、ユン・ギルヒョンなどの継投で逃げ切りを図ったが、ＬＧは9回裏ＳＫの4番手の大卒新人ヨ・ゴヌクから代打パク・ヨングンの2ランで反撃した。だが最後はチョン・デヒョンが抑え、首位ＳＫが7連敗から脱出した。6回を2失点に抑えたエースのキム・グァンヒョンは最多勝争いトップの11勝目。ＳＫ打線はこれまでの不振がうそのように14安打を記録し、特にパク・チェホンが1本塁打3打点と活躍した。7位ＬＧはエースのポン・ジュングンがまさかの2回7失点と打たれてしまい、キム・グァンヒョンとのエース対決は思わぬ一方的展開となった。
トゥサン １２−１１ サムソン （大邱）
（勝）クム・ミンチョル ３勝１敗 （セーブ）イ・ヨンチャン ２敗１９Ｓ （敗）オ・スンファン ２勝２敗１９Ｓ
（本塁打） トゥサン ： ソン・シホン ６号 サムソン ： チェ・ヒョンウ １２号
トゥサンは1回表サムソンの先発の大卒新人イ・ウソンから5番チェ・ジュンソクのタイムリーで2点を先制したが、サムソンは1回裏トゥサンの先発ホン・サンサムから5番チェ・ヒョンウの3ランで逆転し、3回裏4番ヤン・ジュンヒョク、7番チェ・テインのタイムリーで4点を追加した。トゥサンは4回表4番キム・ドンジュ、チェ・ジュンソクのタイムリーで3点を返したが、サムソンはその裏ホン・サンサム、トゥサンの2番手の大卒新人ユ・ヒィグァンから2番パク・ハニ、ヤン・ジュンヒョクのタイムリーで2点を追加した。トゥサンは5回表サムソンの2番手チェ・ウォンジェ、3番手チョ・ヒョングン、4番手チョン・ヒョヌクから1番コ・ヨンミンのタイムリー、キム・ドンジュ、チェ・ジュンソクへの連続押し出し四球で4点を奪い、9−9の同点に追いついた。しかしサムソンはその裏トゥサンの4番手コ・チャンソン、5番手イ・ジェウから途中出場の9番の大卒新人イ・ジヨンのプロ初打点となるタイムリー、ヤン・ジュンヒョクへの押し出しの四球で2点を勝ち越した。
トゥサンは8回表サムソンの5番手クォン・ヒョクから6番ソン・シホンの本塁打で1点差とし、9回表守護神オ・スンファンからチャンスを作ると、代わったサムソンの7番手ペ・ヨンスからソン・シホンの2点タイムリーで12−11と逆転した。最後はイム・テフン、イ・ヨンチャンの継投で1点差を守りきり、トゥサンが両チーム合計23得点の乱打戦を制した。7回と8回を無失点に抑えた6番手クム・ミンチョルが3勝目。イ・ヨンチャンはセーブ王争いトップ対の19セーブ目。打線ではチェ・ジュンソクが4打点、決勝タイムリーを打ったソン・シホンが3打点と活躍。肩の故障明けの守護神オ・スンファンが崩れ、かつてのエースのペ・ヨンスの勢いを食い止められず逆転負けを喫したサムソンは、ロッテが勝ったため4位の座を譲ってしまった。打線ではパク・ハニが3安打1打点と活躍。
（決勝タイムリーなど3打点と活躍したソン・シホン。）
キア ２−６ ヒーローズ （ソウル・木洞）
（勝）イ・ヒョンスン １０勝３敗 （敗）ソ・ジェウン ２勝３敗
（本塁打） キア ： キム・サンヒョン １４号 ヒーローズ ： クラーク １５号
ヒーローズは3回裏キアの先発ソ・ジェウンから1番クラーク、4番ブランボー（元オリックス）のタイムリーで3点を先制し、キアは4回表ヒーローズの先発イ・ヒョンスンから4番キム・サンヒョンの3試合連続本塁打、9番イ・ヒョンゴンの犠牲フライで2点を返した。ヒーローズは5回裏キアの3番手パク・キョンテから1番クラークの2試合連続本塁打で1点、6回裏キアの4番手クァク・チョンチョルから7番ソン・ジマンのタイムリーで2点を追加した。
イ・ヒョンスンは7回表1死まで2失点に抑え、イ・ボグン、シン・チョリンなどの継投で相手の反撃を断ち、6位ヒーローズが4連敗から脱出した。2009年シーズン、先発の柱に成長した左腕イ・ヒョンスンは、プロ4年目にして初の2ケタ勝利となる10勝目。打線ではクラークが3安打1本塁打2打点と活躍。3位キアは先発ソ・ジェウンが4回途中3失点で降板し、打線も5回以降わずか1安打に抑えられてしまい、連勝が3で止まった。
ハンファ ６−７ ロッテ （釜山・社稷）
（勝）アドキンス ３勝２敗１６Ｓ （敗）ファン・ジェギュ ３敗
（本塁打） ハンファ ： イ・ボムホ １７号、ヨン・ギョンフム ７号 ロッテ ： チョン・ボミョン １号
ロッテは2回裏、韓国初登板のハンファの先発の新外国人ヤング（元オリックス）から7番チョン・ボミョンの本塁打で1点を先制すると、ハンファは3回表ロッテの先発ソン・スンジュンから2番キム・ミンジェ、4番キム・テギュンのタイムリーで2−1と逆転した。これまで3試合連続完封勝ちと絶好調だったソン・スンジュンだったが、史上初の4試合連続完封の夢はここで途切れた。なお3回裏ロッテの攻撃の無死1，2塁の場面で、2番チョン・ジュヌのセンターへの打球をカン・ドンウが好捕すると、これを2塁、1塁へ送球し飛び出していた走者2人ともにアウトとなり、2009年シーズン3度目のトリプルプレーが完成した。
思わぬ形でチャンスをつぶされたロッテは4回裏、6番ガルシア（元オリックス）、チョン・ボミョンのタイムリーで3−2と逆転し、ヤングをノックアウトした。ハンファは7回表6番イ・ボムホの本塁打、キム・ミンジェのタイムリーで4−3と再び逆転しソン・スンジュンをノックアウトすると、代わったロッテの2番手イ・ジョンフンから途中出場の3番パク・ノミンのタイムリーで1点を追加した。ハンファは8回表7番ヨン・ギョンフムの本塁打で1点を追加したが、これはプロ野球史上2万本目となるメモリアルアーチとなった。
ロッテは8回裏ハンファの3番手トーマス（元北海道日本ハム）から9番チェ・ギムンのタイムリーで2点を返し、9回裏5番ホン・ソンフンのタイムリーで6−6の同点に追いつき、やや強い雨が降る中強行された試合は延長に突入した。ロッテは10回裏ハンファの4番手の大卒新人ファン・ジェギュからチャンスを作ると、代わった5番ク・デソン（元オリックス）からホン・ソンフンの2打席連続タイムリーでサヨナラ勝ちし、これで5連勝となりトゥサンに敗れたサムソンを抜いて4位に浮上した。9回裏1死から登板した守護神アドキンスが3勝目。打線では9回裏同点打、10回裏サヨナラタイムリーを打ったホン・ソンフンが3安打2打点と活躍。最下位ハンファは3点のリードをかつて抑えとして活躍したトーマスが守りきれず、相変わらずの投手陣の弱さで3連敗。打線ではキム・ミンジェが3安打2打点、イ・ボムホが3安打1打点と活躍。
(10回裏サヨナラタイムリーを打ったホン・ソンフン。）
