DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

   トゥサン、ロッテ開幕3連勝  王者SK開幕3連敗

SK 3−13 ハンファ  (大田)
(勝)キム・ヒョンミン 1勝 (敗)ソン・ウンボム 1敗
本塁打) SK : アン・ギョンヒョン 1号  ハンファ : ソン・グァンミン 1号
 ハンファは1回裏SKの先発ソン・ウンボムから2番イ・ヨンウ、5番ソン・グァンミンのタイムリーで2点を先制し、4回裏6番ヨン・ギョンフムのタイムリーで1点を追加した。ハンファの先発キム・ヒョンミンは4回を無失点に抑えると、打線は4回裏カ・ドゥギョム、大卒新人パク・ヒョンジュンなどSKのリリーフ陣から3番の新外国人ディアズ、4番キム・テワンのタイムリー、ソン・グァンミンの3ランなど打者14人の猛攻で10点を奪った。
 SKは6回表ハンファの3番手キム・フェグォンから4番アン・ギョンヒョンの本塁打で1点、9回表ハンファの5番手ユン・ギュジンから8番パク・チョンファンのタイムリーで2点を返したが、ハンファが序盤の大量点で示範競技初勝利をあげた。2009年は内野のレギュラー定着を狙う有望株ソン・グァンミンが3安打4打点と活躍した。また期待の若手キム・ヒョンミンも先発で好投し、43歳の大ベテランのソン・ジヌ(史上最多の通算209勝)も4番手として8回に登板し、三者凡退に抑え健在ぶりをアピールした。一方2008年韓国シリーズ2連覇を達成した王者SKはこれで示範競技開幕3連敗で、投手陣が大量失点し打線もつながらず、あまり覇気が感じられなかった。その中ではトゥサンから移籍したベテラン内野手アン・ギョンヒョンが2安打1本塁打1打点と存在感を示した。
 

トゥサン 10−6 サムソン  (大邱
(勝)キム・サンヒョン 1勝  (敗)エルナンデス 1敗
本塁打) サムソン : ヤン・ジュンヒョク 1号
 サムソンは5回裏トゥサンの先発キム・サンヒョンから7番チン・ガビョンの犠牲フライ、9番の高卒新人キム・サンスのタイムリーで2点を先制した。トゥサンは6回表サムソンの先発の新外国人エルナンデスから2番オ・ジェウォンへの押し出しの四球で1点を返すと、代わったサムソンの2番手チェ・ウォンジェから3番ユ・ジェウンのタイムリーで3−2と逆転すると、この回5番の新外国人ワトソン(元千葉ロッテ)の犠牲フライ、8番キム・ジンス、1番の高卒新人チョン・スビンのタイムリーなど打者14人の猛攻で合計10点を奪った。
 サムソンは6回裏トゥサンの2番手の大卒新人ユ・ヒィグァンから6番ヤン・ジュンヒョクのタイムリーで1点を返すと、8回裏トゥサンの5番手コ・チャンソンからヤン・ジュンヒョクの2ランなどで4点差とした。最後は高卒新人ソン・ヨンフンが抑え、トゥサンが5回表の打線の爆発で示範競技開幕3連勝とした。先発キム・サンヒョンも5回を2失点と合格点の内容で、打線では決勝タイムリーを打ったユ・ジェウンが3打点と活躍した。サムソンの新外国人エルナンデスは5回に突然制球を乱し、今後に課題を残した。打線では通算最多安打(2202本)などの記録を持つ40歳間近の大打者ヤン・ジュンヒョクが、1本塁打を含む3打点と活躍し健在ぶりをアピールした。
 

キア  2−3 ロッテ  (釜山・社稷
(勝)アドキンス 1勝  (セーブ)ナ・スンヒョン 1S  (敗)イム・ジュンヒョク 1敗
 キアは1回表ロッテの先発ホ・ジュンヒョクから5番チェ・ジョンボムのタイムリーで2点を先制した。ロッテはその裏キアの先発の新外国人ガトームソン(元福岡ソフトバンク)から4番ホン・ソンフンのタイムリーで1点を返し、5回裏9番イ・スンファのタイムリーで2−2の同点とした。ロッテは3回以降キム・イリョプ、イム・ギョンワン、キム・イスル、新外国人アドキンスの継投で相手打線を抑えていく。すると6回裏キアの2番手イム・ジュンヒョクからセンターのイ・ジョンボム(元中日)のエラーもあり、ロッテが1点を勝ち越し逆転した。
 ロッテは7回以降カン・ヨンシク、ナ・スンヒョンの継投で相手の反撃を断ち、逆転勝ちで示範競技開幕3連勝と好調なスタートを切った。打線では3番チョ・ソンファン、トゥサンからFA移籍したホン・ソンフンの中軸が2安打ずつを記録した。キアではガトームソンが5回を2失点と先発としては悪くない内容だった。なお、この試合は大規模なリニューアル公治が行われたロッテの本拠地・社稷野球場での初の示範競技だったこともあり、平日の昼間にもかかわらず内野席は多くの観客で埋まった。
 

LG 4−3 ヒーローズ  (ソウル・木洞)
(勝)キョン・ホンホ 1勝  (セーブ)ウ・ギュミン 1S  (敗)シン・チョリン 1敗
本塁打) LG : アン・チヨン 1号
 LGは1回表ヒーローズの先発イ・ヒョンスンから3番アン・チヨンの2ランで先制し、3回表アン・チヨンのタイムリーで1点を追加した。ヒーローズは3回裏LGの先発チョン・チャンホンから、40歳の大ベテランの1番チョン・ジュンホ(史上最多の通算548盗塁)のタイムリーで1点、5回裏9番キム・イルギョンのタイムリーで1点を返した。5回以降ソン・シニョン、イ・サンヨルのリリーフ陣が追加点を許さず、ヒーローズは7回裏LGの3番手キョン・ホンホからキム・イルギョンの2打席連続タイムリーで3−3の同点に追いついた。
 LGは8回表ヒーローズの4番手シン・チョリンから途中出場の7番パク・ヨングンのタイムリーで1点を勝ち越すと、SKから移籍したキム・ギョンテ、ウ・ギュミンの継投で1点差を守りきり、接戦を制し示範競技初勝利をあげた。海外キャンプから好調のアン・チヨンが3安打1本塁打3打点と活躍。プロ2年目の19歳チョン・チャンホンは先発しながら不安定な内容で、2点に抑えたが課題を残した。ヒーーズは示範競技3連敗となったが、軍から除隊されたばかりのオ・ジェイルが3安打、キム・イルギョンが2塁打2本の2打点と活躍した。
(文責 : ふるりん