DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  中国にコールド勝ちし、2次ラウンド進出決定  9日の順位決定戦で日本と対戦

中国 0−14 韓国  (日本・東京ドーム)

(勝) ユン・ソンミン 1勝  (敗)孫国強 1敗
本塁打) 韓国 : イ・ボムホ 1号 
  
 7日の2次ラウンド進出決定戦で日本に7回コールド負けした2009年WBC(ワールドベースボールクラシック)韓国代表は8日、2次ラウンド進出をかけた中国との敗者復活戦を行った。野球が普及しているとはいえない中国は7日、台湾に4−1で勝利する番狂わせを演じており、近年急成長し油断できない相手として警戒論も浮上していた。

 韓国は前日の大敗を受けて、打線の中軸として期待されたが調子の上がらないイ・デホ(ロッテ)をスタメンから外し、代わりのサードとしてイ・ボムホ(ハンファ)を起用するなど、一部打順を組み替えた。

 韓国の先発ユン・ソンミン(キア)は1回表2死からヒットを打たれたが、後続を断った。韓国は1回裏中国の先発孫国強から1番イ・ジョンウク(トゥサン)が四球で出塁すると、すかさず2塁へ盗塁を決め、暴投の間に3塁へ進みチャンスを拡大する。ここで2番チョン・グヌ(SK)も四球を選び、続く3番キム・ヒョンス(トゥサン)のタイムリーで1点を先制した。この回さらに4番キム・テギュン(ハンファ)の内野ゴロの間に1点を追加した。だが韓国は大量点を奪えず、2回、3回は連続で三者凡退に終わった。
 ユン・ソンミンは2回以降も中国打線を抑え、打線の奮起を待った。韓国は4回裏6番チュ・シンス(クリーブランドインディアンス)が孫国強から死球を受けて出塁すると、続く7番イ・ボムホが2ランを打ち、重苦しい雰囲気を吹き飛ばした。その後5回裏中国の2番手ト涛からイ・ジニョンのタイムリーなどで2点を追加すると、代わった中国の3番手朱大衛(埼玉西武)から8番パク・キョンワン(SK)が押し出しの四球を選び、相手のミスも連発し9−0とリードを広げた。

 韓国は6回裏中国の4番手劉凱から代打として登場したイ・デホのタイムリー、イ・ボムホの犠牲フライ、9番パク・キヒョク(ロッテ)、イ・ジョンウクのタイムリーで5点を追加した。大量リードを奪ったこともあり、韓国は7回表2番手としてこれまで登板機会のなかった2番手チョン・デヒョン(SK)、3番手イム・チャンヨン(東京ヤクルト)と2人の抑えの切り札を登板させ、3人で攻撃を終えると規定(7回終了時10点差以上)によりコールド勝ちとなった。

 韓国の先発ユン・ソンミンは安定した投球で6回を無失点に抑え、打線も4回裏イ・ボムホの2ランで硬さが取れ、相手がミスを連発し大量点につながった。イ・ボムホ本塁打、犠牲フライによる3打点と活躍した。また今後の強敵の対戦に備え、チョン・デヒョン、イム・チャンヨンを調整させる余裕もできた。中国は台湾戦で投手を総動員し歴史的な勝利をつかんだが、韓国と戦う余力は残っていなかった。

 これで韓国は米国カリフォルニア州・サンディエゴでの2次ラウンド進出が決定し、韓国時間3月16日(現地時間15日)にB組(キューバ、メキシコ、オーストラリア、南アフリカ)の上位2カ国のどちらかと対戦する。その前にA組の1位決定戦として、7日に敗れた宿敵・日本と9日18時半より対戦する。韓国の予告先発ポン・ジュングン(LG)、日本の予告先発は岩隈(東北楽天)と発表された。2次ラウンド以降で日韓の激突が見られる可能性があるため、今後の両チームを占う上で重要な一戦となる。