ハンファは1日、2009年シーズンの新外国人としてビクター・ディアズ外野手(26)と契約金6万ドル、年俸24万ドルの合計30万ドルで契約した。これによって、11月30日発表された2009年保留選手名簿に掲載された外国人野手ダグ・クラーク(32)は、1球団あたりの外国人枠が2人しかないため退団することになり、もう一人の外国人選手で今季守護神として活躍したブラッド・トーマス(元北海道日本ハム)とは再契約する方針。
米国出身のディアズは2001年高校卒業後米国メジャーリーグ・ドジャースと契約し、メッツ移籍後2004年初めてメジャーリーグに昇格した。2005年にはメジャーリーグで89試合に出場し、12本塁打を記録した。だが06年は活躍できずオフにレンジャースへ移籍し、07年はメジャーリーグで9本塁打を記録した。今季はマリナーズ傘下のマイナーリーグAAA級でプレーし、24本塁打と活躍した。メジャーリーグ通算4年間の成績は、打率.256、24本塁打、73打点、6盗塁。マイナーリーグ通算8年間の成績は、750試合に出場、打率.291、111本塁打、500打点、71盗塁。
ディアズは現在ドミニカ共和国でのウィンターリーグで活躍し、注目されていた。ハンファには2009年1月の米国・ハワイでの秋季キャンプから合流予定。ハンファは近年クルーズ、クラークなどそれなりの成績を残す外国人野手の獲得に成功していて、ディアズもキム・テギュン、イ・ボムホ、キム・テワンなどと主軸を打ち、ダイナマイト打線の破壊力強化に貢献することが期待される。
また今季1年限りで退団することになったクラークは、前半こそ本塁打を量産し、3割を超える打率でチームの勝利に貢献し続けていたが、他球団の研究が進んだこともあり6月後半以降急激に成績を落とし、ベンチの信頼を失ってしまった。だがセンターを任されるなど外野の守備範囲が広く、外国人選手としては盗塁も多かった。今季の成績は125試合に出場、打率.246、22本塁打、79打点、25盗塁。