DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  キム・ジェバク監督(LG)、「サイン取引」発言で球界に波紋

 LGのキム・ジェバク監督が25日、秋季練習先の韓国南部・晋州で「選手たちの間でこっそりとサインを取引して教えあうことをなくさなくてはならない。今季終了後、何人かの審判が自分にそのような話を深刻に伝えた。」と一部メディアの記者たちと食事をともにした際に語ったことが報道され、KBO(韓国野球委員会)は真相調査に乗り出した。ただしキム・ジェバク監督は、「自分はあれこれ話をしたが、以前から流れている噂を取り上げただけに過ぎない上に本当のことはよく分からず、こんなに話が拡大してしまい困っている。」と述べている。その噂によると、ある選手が打席に入った際、守備についている相手チームの選手からサインと投手の球種を教わり、逆にさっき守備についていた選手が打席に入った際、相手から助けてもらうなどの不正行為が行われていたという。そのような噂は引退を間際にした某選手からの発言が元になっていて、無論そのような事実は選手たちは否定している。
 これは先日サッカーK3リーグ、Nリーグで中国の賭博業者による八百長が発覚し、関係者などが逮捕されたことが大きな話題となっているのをうけての発言であり、キム・ジェバク監督はプロ野球界でもこのようなことが起きないために注意を促したと釈明している。今季プロ野球は13年ぶりに観客動員数が500万人を突破し、北京五輪でも韓国代表チームが金メダルを獲得するなど、例年にない盛り上がりを見せているが、これに水を差すような現職監督の発言に、KBOやLG球団がキム・ジェバク監督の発言の経緯などを詳しく調査することになった。なお、韓国プロ野球でこのような行為が話題に上がったのは初めてのことであり、大事に発展しないことを願いたい。
(文責 : ふるりん