DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  シーズンMVPはキム・グァンヒョン(SK)、新人王はチェ・ヒョンウ(サムソン)が受賞。

 6日、ソウルで2008年プロ野球シーズンMVP、新人王や各個人タイトル受賞者の表彰式が行われ、記者投票でキム・グァンヒョン投手(20、SK)がシーズンMVP(最優秀選手)、チェ・ヒョンウ外野手(24、サムソン)が新人王に選出された。
 シーズンMVPはキム・グァンヒョン以外にもキム・ヒョンス(トゥサン)、ガルシア(ロッテ、元オリックス)、キム・テギュン(ハンファ)、ユン・ソンミン(キア)の5名の候補者から、キム・グァンヒョンが記者投票による総投票数94票中51票を獲得し、プロ2年目にして初の栄誉に輝いた。キム・グァンヒョンは今季27試合に登板し、16勝4敗、防御率2.39、150奪三振の成績で、最多勝最多奪三振の二冠王に輝き、チームの韓国シリーズ連覇に貢献した。また北京五輪でも予選リーグ、準決勝と2度の日本戦に登板し、韓国代表の金メダル獲得に貢献するなど、韓国を代表する左腕に成長した。またこれで2004年のペ・ヨンス(サムソン)以来、2006年のリュ・ヒョンジン(ハンファ)、2007年のリオス(トゥサン、元東京ヤクルト)など、5年連続で最多勝投手がシーズンMVPを受賞することになった。また、韓国シリーズ優勝チームからシーズンMVPが選出されたのは、2002年のイ・スンヨプ(サムソン)以来6年ぶりとなった。 
 
 新人王はチェ・ヒョンウ(サムソン)が記者投票総数94票中74票と、7票だった2位のキム・ソンビン(キア)に圧倒的な大差をつけて選出された。チェ・ヒョンウは高校卒業後2002年サムソンへ入団したが、4年間で通算6試合しか1軍で出場できず、2005年限りで自由契約となった。その後警察庁野球団(注)に入団してプロ野球2軍リーグに出場し、2007年には同北部リーグで打率、本塁打、打点の打撃3冠王となり、これが評価されてサムソンに復帰することとなった。今季は左の大砲として開幕当初からライトのレギュラーに定着し、126試合全試合に出場、打率.276、19本塁打、71打点の成績で、本塁打、打点のチーム2冠王となった。
 本来ならチェ・ヒョンウはプロ入り後通算7年が経過しているため、通常プロ入り後5年までとなっている新人王受賞資格だが、2006年、07年の警察庁野球団に所属していた期間2年間が除外され、何とか資格が満たされることとなり、他球団の若手を上回る圧倒的な活躍で受賞した。なお、24歳10ヶ月での新人王受賞は、史上最年長となった。また、野手の新人王は2001年のキム・テギュン(ハンファ)以来7年ぶりとなった。

(7年ぶりの野手、そして史上最年長の新人王となったチェ・ヒョンウ。)

注 : 警察庁野球団は2005年12月に創立され、2006年からプロ野球2軍リーグに参加。選手たちは公益勤務要員として任務に当たり、兵役の代わりとすることができる。原則として2年間所属することになり、任務解除後にプロ球団に復帰できる。選手の多くは元プロ選手。

(文責 : ふるりん