準プレーオフ 第2戦
サムソン 4−3 ロッテ (釜山・社稷)
(勝)チョン・ヒョヌク 1勝 (セーブ)オ・スンファン 1S (敗)カン・ヨンシク 1敗
(本塁打) サムソン : チェ・テイン 1号
第1戦で12−3とサムソンがロッテに大勝した準プレーオフの第2戦は、ロッテの先発がソン・ミンハン、サムソンの先発がエニスで始まった。サムソンは1回表2番パク・ソンミンの2塁打でチャンスを作ったが、ここはソン・ミンハンが抑えた。サムソンは2回表にも2死1,2塁のチャンスを作ると、9番チョ・ドンチャンのタイムリーで2試合連続で1点を先制した。ロッテは3回裏1死1,3塁で4番イ・デホのタイムリーで1−1の同点に追いつき、サムソンはこの回途中でエニスから2番手チョン・ヒョヌクに交代させ、逆転を許さなかった。
サムソンは4回表7番チェ・テインのポストシーズン初本塁打で1点を勝ち越し、なおも5回表ソン・ミンハンから2死満塁のチャンスを作るが、ここは代わった2番手カン・ヨンシクが抑えた。ロッテはその裏、チョン・ヒョヌクからヒットと盗塁で無死1,3塁と絶好のチャンスを作るが、ここで3番チョ・ソンファンの内野ゴロの併殺打の間に2−2の同点に追いついただけで勢いが止まってしまった。するとサムソンは7回表カン・ヨンシクから無死満塁のチャンスを作ると、代わったロッテの3番手チェ・ヒャンナムから6番パク・チンマンのタイムリーで2点を勝ち越した。
ロッテは7回裏、サムソンの4番手アン・ジマンから連打で2死1,2塁のチャンスを作るが、ここ2試合でブレーキ役のチョ・ソンファンが三振に倒れてしまった。サムソンは8回裏から万を辞して守護神オ・スンファンを投入した。ロッテも9回表守護神コルテスを送り、サードのキム・ミンソンのファインプレーもあって無失点に抑え、9回裏に望みを託した。すると9回裏、ロッテは先頭のキム・ミンソンのヒットでチャンスを作ると、1番キム・ジュチャンのタイムリーでオ・スンファンから1点差に迫った。だがこの試合4安打と大当たりの2番イ・イングが三振、ブレーキ役のチョ・ソンファンが外野フライに倒れ、サムソンが1点差を守りきり、連勝でプレーオフ進出に王手を掛けた。
開幕前の下馬評では不利とされたサムソンだが、熱狂的な応援が繰り広げられた敵地・釜山で連勝し、12年連続ポストシーズン進出のチームらしく、経験や老獪さで8年ぶりのポストシーズン進出で大舞台慣れしていないロッテを勢いづかせなかった。公式戦でもロングリリーフで10勝したチョン・ヒョヌクが、この試合でも3回途中から6回までを1失点と好投し、ポストシーズン初勝利。
一方ロッテはサムソンの9安打を上回る12安打を記録し、1番キム・ジュチャン、2番イ・イングが4安打ずつと活躍したが、その後がつながらずチャンスを生かしきれなかった。特に主将チョ・ソンファンは2試合連続ノーヒットで、打線のブレーキ役となってしまっている。また、第1戦は3万人の大入り満員だった社稷野球場も、大敗で客足が鈍ったのか、この第2戦の観客は約27500人にとどまった。さらに、3塁側内野席からレーザービームがマウンドのエニス、チョン・ヒョヌクに当てられたとしてサムソンが抗議し、心無いファンのために場内放送で観客に注意が呼びかけられ、興ざめする場面も見られた。
準プレーオフ第3戦は、舞台をサムソンの本拠地・大邱に移して11日14時から行われる。もう後がないロッテはチャン・ウォンジュン(12勝10敗)、一気にプレーオフ進出を決めたいサムソンはユン・ソンファン(10勝11敗)の先発が予想される。