トゥサン １２−３ ＳＫ （仁川・文鶴）
（勝）キム・ソヌ ４勝５敗 （敗）レイボーン ４勝３敗
（本塁打） トゥサン ： チェ・ジュンソク ３号
トゥサンは1回表ＳＫの先発レイボーン(元広島)から4番キム・ドンジュ、8番チェ・サンビョンのタイムリーなどで4点を先制し、2回表ＳＫの2番手チョ・ヨンミンから3番キム・ヒョンスの併殺打の間に1点を追加した。ＳＫは3回裏トゥサンの先発キム・ソヌから1番チョン・グヌの内野ゴロの間に1点を返した。だがトゥサンは4回表ＳＫの3番手イ・ハンジンからキム・ドンジュのタイムリー、6番チェ・ジュンソクの2ランや相手のエラーで4点、5回表3番キム・ヒョンスのタイムリーなどで2点を追加し、試合をほぼ決めた。ＳＫは5回裏9番キム・ガンミンの内野ゴロの間に1点を返した。
キム・ソヌは7回途中2失点で降板し、2番手の高卒新人チン・ヤゴプも相手の反撃を許さない。トゥサンは9回表ＳＫの7番手チョ・ウンチョンから1点を追加し、ＳＫはその裏、この試合で史上初の通算800試合に登板したチョ・ウンチョンのプロ19年目にして初打点となる犠打で1点を返したが、反撃もここまででトゥサンがついに9連敗から脱出し、7月17日以来の勝ち星となった。なお2位トゥサンと首位ＳＫとのゲーム差も8.5に縮まった。
今季最多の1試合22安打を記録したトゥサン打線では、1番イ・ジョンウクが5安打、コ・ヨンミン、キム・ヒョンス、キム・ドンジュが3安打と活躍し、五輪出場選手たちの健闘が光った。5番ホン・ソンフンも3安打と活躍した。ＳＫでは9番キム・ガンミンが3安打と一人気を吐いた。ＳＫは先発レイボーンが2回を持たず降板し、継投策が裏目に出てしまい守備の乱れもあり、思わぬ大敗を喫した。
(史上初の800試合登板を達成したチョ・ウンチョン。)
ロッテ ７−３ ハンファ （大田）
（勝）チャン・ウォンジュン １０勝７敗 （敗）ソン・ジヌ ４勝６敗
（本塁打） ハンファ ： キム・テワン ２３号、キム・テギュン ２７号
ハンファは4回裏ロッテの先発チャン・ウォンジュンから6番キム・テワンの2ランで先制した。5連勝中で勢いに乗るロッテは5回表、ハンファの先発ソン・ジヌ(史上最多の通算207勝)から3番チョ・ソンファンのタイムリー、4番イ・デホへの押し出しの四球で2-2の同点に追いつくと、代わったハンファの2番手ク・デソン(元オリックス)から5番ガルシア(元オリックス)、6番カン・ミンホのタイムリーで5-2と逆転した。ロッテは6回表ハンファの3番手ユ・ウォンサンからイ・デホのタイムリーで1点、8回表ハンファの4番手マ・ジョンギルからイ・デホへの押し出しの四球で1点を追加した。
ハンファは8回裏ロッテの2番手キム・イリョプから4番キム・テギュンの本塁打王争い単独トップとなる27号で1点を返したが、その後ナ・スンヒョン、カン・ヨンシク、チェ・ヒャンナムの継投で相手の反撃を断ち、ロッテが6連勝で5位サムソンと0.5ゲーム差の4位をキープした。5回を2失点に抑えたチャン・ウォンジュンは、チーム最多の10勝目をあげ、プロ5年目にして自身初の2ケタ勝利を達成し、左のエースの座を不動のものにしつつある。打線ではチョ・ソンファンが3安打2打点と活躍。一方ハンファは投打に勢いがなく、2連敗でＳＫに勝った2位トゥサンとのゲーム差が1に広がり、4位ロッテとは2ゲーム差に迫られた。
サムソン ４−２ ヒーローズ （ソウル・木洞）
（勝）ユン・ソンファン ８勝９敗 （セーブ）オ・スンファン １勝１敗２８Ｓ （敗）ファン・ドゥソン ７勝８敗
（本塁打） サムソン ： チェ・テイン ８号
サムソンは4回表ヒーローズの先発ファン・ドゥソンから6番キム・チャンヒィ、7番チェ・テインのタイムリーで3点を先制した。サムソンの先発ユン・ソンファンは今季一番の投球内容で、ヒーローズ打線にヒットすらなかなか許さない。サムソンは7回表チェ・テインの本塁打で1点を追加し、ファン・ドゥソンを援護する貴重な追加点をあげた。このまま完封かと思われた9回裏、ユン・ソンファンが無死1，3塁のピンチを招き、サムソンは守護神オ・スンファンを登板させた。ヒーローズは2番ファン・ジェギュンの犠牲フライで1点を返し、5番ソン・ジマンのタイムリーで2点差に迫ったが、ソン・ジマンが2塁で刺されてしまい試合終了となり、何とか逃げ切った。これで5位サムソンは7連勝で、6連勝中の4位ロッテとのゲーム差0.5を守った。
惜しくも完封は逃したが、チーム最多の8勝目をあげたユン・ソンファンは苦しい先発投手陣の中で光った存在となっている。打線では2試合連続本塁打を打ったチェ・テインが2安打2打点と活躍した。オ・スンファンはセーブ王争いトップの28セーブ目。7位ヒーローズは投打ともに元気がなく3連敗で、26日のチーム名変更を上昇の兆しにしたいところだが、なかなか厳しいと思われる。
キア ０−３ ＬＧ （ソウル・蚕室）
（勝）シム・スチャン ４勝４敗 （セーブ）チョン・ジェボク ４勝７敗９Ｓ （敗）ディアス ２敗
ＬＧは4回裏キアの先発ディアス(元北海道日本ハム)から8番チョ・インソン、9番クォン・ヨングァンのタイムリーで2点を先制した。ＬＧの先発シム・スチャンはキア打線に付け入る隙を与えず、7回を無失点に抑え、被安打2のほぼ完璧な内容だった。なかなか追加点の奪えなかったＬＧ打線は8回裏、キアの3番手チャン・ムンソクの暴投で1点を追加した。8回以降はイ・ジェヨン、チョン・ジェボクの継投で相手の反撃を断ち、最下位ＬＧが完封リレーでキアに連勝し、7位ヒーローズとはまだ6.5ゲーム差あるが、五輪による中断期間終了後上々のスタートを切った。
シム・スチャンが先発として好投しただけでなく、チョン・ジェボクが2試合連続セーブを記録し、今季ずっと悩まされてきた抑え不在の課題が解決できそうな見込みが立ち、今後に弾みがついた。一方1番イ・ヨンギュが一人で3安打を記録した以外は誰もヒットを打てず、ディアスの好投を見殺しにした6位キアは、5位サム外のゲーム差が4に広がり、上位進出が遠のく一敗となった。
(今季4勝目をあげたシム・スチャン。)
