SK 3−1 ロッテ (馬山)
(勝)レイボーン 3勝1敗 (セーブ)チョン・ウラム 5勝1敗3S (敗)チャン・ウォンジュン 5勝6敗
SKは4回表ロッテの先発チャン・ウォンジュンから5番パク・キョンワンの犠牲フライで1点を先制するが、ロッテはその裏SKの先発レイボーン(元広島)から5番カン・ミンホの犠牲フライで1−1の同点に追いつく。SKは5回表2番イ・ジニョンのタイムリーで1点を勝ち越し、レイボーンは5回1失点で降板し、6回以降はイ・ヨンウク、カ・ドゥギョム、チョ・ヨンミンなどの継投策で同点打を許さない。
SKは9回表ロッテの2番手イム・ギョンワンから9番キム・ガンミンのタイムリーで1点を追加し、最後はチョン・ウラムが抑え、敵地であるロッテの準本拠地・馬山(マサン)で3連勝し、最近6連勝で史上2位の速さ(70試合目)となる50勝1番乗りを果たした。一方首位SK相手に3連敗と最悪の結果に終わったこともあり、馬山に集まった大勢のロッテファンたちの中には試合終了後ゴミをグラウンドに投げる者もおり、SKの選手たちは勝利の余韻に浸る間もなく足早に球場を引き上げた。
ウリ 2−7 トゥサン (ソウル・蚕室)
(勝)イ・ジェウ 7勝1S (敗)パク・チュンス 2敗
(本塁打) トゥサン : チョン・ウォンソク 2号
トゥサンは2回裏ウリの先発チョン・ジュンホから7番オ・ジェウォンのタイムリーで2点を先制するが、ウリは3回表トゥサンの先発キム・ミョンジェから2番チョン・ソンフンの内野ゴロの間に1点を返した。ウリは5回裏のピンチで2番手として新外国人高津(元東京ヤクルト)を登板させ追加点を防ぐと、3番手ノ・ファンスも好投し7回裏を無失点に抑えた。するとウリは8回表トゥサンの2番手イ・ジェウから5番ソン・ジマンのタイムリーで2−2の同点に追いついた。
トゥサンは8回裏ウリの4番手パク・チュンスからチャンスを作ると、代わった5番手ソン・シニョンから4番キム・ドンジュのタイムリーで1点を勝ち越し、途中出場の7番チョン・ウォンソクのプロ9年目での初の満塁本塁打でダメを押した。最後はキム・サンヒョンが抑え、2位トゥサンがウリ相手に連勝し遥か彼方を疾走する首位SKに何とか食らいついている。ウリは課題のリリーフ陣がこの試合も打たれ、打線もチャンスを作る割にはそれを生かしきれなかった。
(プロ9年目で初の満塁本塁打を打ったチョン・ウォンソク。)
キア 4−1 ハンファ (清州)
(勝)イ・デジン 3勝8敗 (敗)チェ・ヨンピル 4勝5敗
(本塁打) キア : チェ・ジョンボム 4号
キアは5回表ハンファの先発チェ・ヨンピルから1番イ・ヨンギュ、2番イ・ジョンボム(元中日)のタイムリーで2点を先制し、6回表9番キム・ジョングクのタイムリーで1点を追加しチェ・ヨンピルをノックアウトした。キアの先発イ・デジンは5回を無失点に抑え、6回以降チン・ミンホ、ソン・ヨンミン、ヤン・ヒョンジョンの小刻みな継投で相手に反撃を許さない。打線も8回表ハンファの3番手マ・ジョンギルから5番チェ・ジョンボムの2試合連続本塁打で1点を追加した。
ハンファは9回裏キアの守護神ハン・ギジュから途中出場の6番ヨン・ギョンフムのタイムリーで1点を返すが、反撃もここまででキアが5連敗から脱出した。イ・デジンはベテランらしい落ち着いた投球でチームの救世主となった。ショートのレギュラーに定着しつつある高卒新人キム・ソンビンが3安打と活躍。4位ハンファはゲーム差なしで並ぶ3位ロッテが敗れたため、3位に浮上するチャンスだったが逃してしまった。
(8回表にダメ押しとなる2試合連続本塁打を打ったチェ・ジョンボム。)
LG 20−1 サムソン (大邱)
(勝)ポン・ジュングン 7勝5敗 (敗)オバミュラー 6勝6敗
(本塁打) LG : パク・ヨンテク 2号、アン・チヨン 6号、チェ・ドンス 12号
9連敗中の最下位LGは1回表サムソンの先発オバミュラー(元オリックス)から5番チェ・ドンスのタイムリーで1点を先制し、2回表2番パク・ヨンテクの3ランで4−0とし、3回表サムソンの2番手キム・サンスから7番パク・キョンス、パク・ヨンテク、3番アン・チヨンのタイムリーで6点を追加し、10−0と序盤で試合を決めた。サムソンは4回裏LGの先発ポン・ジュングンから9番ソン・ジファンのタイムリーで1点を返したが、LGは5回表アン・チヨンの3ラン、5番チェ・ドンスの2ラン、9番キム・ジョンミン、1番イ・デヒョンのタイムリーなど打者12人の猛攻で9点を追加した。
6回表アン・チヨンはサムソンの3番手クォン・オウォンから3塁打を打ち、2004年9月のシン・ジョンギル(ハンファ、現在兵役中)以来4年ぶり13人目となるサイクルヒットを達成した。この回にも1点を追加したLGは、6回以降イ・スンホ、ソン・ヒョヌの継投で相手の反撃を断ち、今季最多の21安打20得点と打線の大爆発で9連敗から脱出した。
サイクルヒットにより4安打5打点を記録したアン・チヨンは、今季プロ7年目の29歳で打撃が認められようやっとライトのレギュラーに定着した苦労人で、偉業を達成した。それ以外ではパク・ヨンテクが3安打5打点、チェ・ドンスが2安打4打点、8番の大卒新人キム・ヨンウィが3安打と活躍した。プロ3年目の20歳の若手キム・サンスが試合を壊してしまい、サムソンは思わぬ大敗を喫した。