DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2

1982年に発足し、2024年時点で10球団が加盟する韓国野球委員会(KBO)による韓国のプロ野球リーグ(通称KBOリーグ)に関するブログ。レギュラーシーズン、ポストシーズン(韓国シリーズなど)の試合速報や球団別の情報、現役プロ選手が含まれる野球韓国代表が出場する国際大会の情報などもお伝えします。 twitter : @kbodigest

  大物外国人投手ホセ・リマ、内野手ウィルソン・バルデスと契約

 キアは4日、新外国人選手としてホセ・リマ投手(35)、ウィルソン・バルデス内野手(29)と契約した。リマは契約金4万ドル(約430万円)、年俸23万5000ドル(約2550万円)の総額27万5000ドル(約2990万円)、バルデスは契約金7万5000ドル(約810万円)、年俸22万5000ドル(約2440万円)の総額30万ドル(約3260万円)。
 ドミニカ共和国出身のリマは1994年タイガースでメジャーリーグに初昇格し、アストロズ移籍後の1999年には21勝を記録し、20勝投手の仲間入りを果たした。だがその後は成績が落ち、2001年にタイガース、03年にロイヤルズへ移籍したが2ケタ勝利をあげられず、2004年ドジャースで13勝し復活をアピールしたが、長く続かなかった。2006年メッツに移籍したがメジャーリーグで1勝もできず、2007年はメキシカンリーグでプレーしていた。
 リマのメジャーリーグ13年間の通算成績は348試合に登板、89勝102敗5S、防御率5.26と、1998年の外国人選手制度導入以降、最もメジャーリーグでの実績のある選手となった。なお、リマは2007年にロッテへ売り込みをかけたが、入団交渉まで至らなかった。キアでもユン・ソンミン、元メジャーリーガーのソ・ジェウンなどと先発の軸として活躍が期待されるが、2007年キアはメジャーリーグで実績を残したフェリックス・ロドリゲスとシーズン途中で契約したが、あまり活躍できなかっただけに不安も少なくはない。
 
 リマと同じドミニカ共和国出身のバルデスは2004年ホワイトソックスメジャーリーグに初昇格したが、定着できずマイナーリーグでのプレーが中心だった。2007年はドジャースでメジャー昇格し、41試合に出場し打率.216、0本塁打、7打点の成績だった。だがマイナーリーグではドジャース傘下のAAAで90試合に出場し、打率.343、4本塁打、29打点、14盗塁の成績だった。
 マイナーリーグ通算成績は8年間で916試合に出場、打率.286、20本塁打、280打点、193盗塁と、守備もショートを守ることが多く、外国人打者によく求められる長打力に優れた大砲タイプではなく、俊足巧打の1番タイプである。キアは2007年ショートのレギュラーだったホン・セワンが負傷で長期戦線離脱し、その後レギュラーを固定できず内野守備で苦しんだ。年齢も今年30歳と比較的若く、韓国に適応できれば1,2番を打ちチェ・ヒィソプ、チャン・ソンホなどの主軸打者へのつなぎ役として機能し、守備の要としてチームに不可欠な存在となるであろう。

 キアはこれで今季の外国人枠2名が決定し、両名の活躍に最下位脱出が大きくかかっている。
(文責:ふるりん)