KBO(韓国野球委員会)は27日、現代ユニコーンズが解体されKTによるソウルを本拠地とする新球団が2008年からプロ野球に参入すると発表したが、これに関してすでにソウルを本拠地とするトゥサンとLGの両球団が、新球団の設立を受容できない主旨の共同声明を発表した。今回の新球団参入の決定は、全球団のオーナーが出席する総会での審議や承認を経るべき事案だったが、KBOがそのような手続きを経ずに重大事を一般発表してしまったことはまったく不当である、と激しく批難した。
また、12月17日の理事会で新球団の参入やついて8球団の社長から合意を得た、というKBO側の発表も事実と違うと指摘し、今後現代ユニコーンズ運営のために金融機関から融資した130億ウォンの負債を新球団が全額負担しないなどの特恵についても再検討し、この件に関しては全球団のオーナーの審議を経て総会での議決という手続きを遵守してほしいと強く要求した。劇的に発表された新球団設立のニュースだったが、実際はシン・サンウ総裁をはじめとするKBO幹部の独断専行だったことが明るみになってしまい、KBOの交渉力不足を改めて認識させられた一件となっている。また今回をトゥサンとLGが共同声明を発表した背景としては、かつて現代がソウル進出の際両球団に27億ウォンずつの保証金を払うことになっていたが実現せず、今回KBOが新球団にその保証金を払うことを求めていないことがある。